リップロールの5つの効果とは?うまくできない場合の3つの対処法

「リップロールってどんな効果があるんだろう?」
「リップロールが全然できない!唇が震えないんだけど、どうやったら上手くできる?」

リップロールは、ボイトレの時に講師から推奨されることが多いトレーニング方法ですよね。

しかしやってみると意外と難しく、また「何の意味があるのか」理解しづらいかもしれません。

今回はリップロールの概要と5つの効果、さらにうまくできない場合の対処法を3つご紹介します。

最後まで読めばリップロールの効果が分かり、より意識をしながらトレーニングができるようになりますよ!

1.リップロールとは

リップロールとは、ボイトレ方法の1つです。

  1. 唇を震わせながら行うボイトレの1つ
  2. プロのウォーミングアップにも使われる

リップロールって何?という人は、まずは概要を知っておきましょう。

詳細を解説します。

(1)唇を震わせながら行うボイトレの1つ

リップロールは、唇を震わせながら行うボイトレの1つです。

やり方・詳細で解説しますが、唇で「プルプルプル…」という発声を行います。

その状態で歌うことで、後程説明する歌唱力アップの効果が得られるのです。

リップロールを行うと、音程の取り方や裏声へのスムーズな切り替えができ、歌のクオリティも変わるでしょう。

(2)プロのウォーミングアップにも使われる

リップロールは、プロのウォーミングアップにも使われるトレーニングです。

声帯の調整をする効果があり、コンディションを整えるために、本番前に取り入れるプロの歌手もいます。

喉の調子が悪い時などに、声帯を正常な状態に戻してくれる効果があるのです。

リップロールの概要は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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2.リップロールの効果

リップロールの5つの効果を紹介します。

  1. 音程が取れるようになる
  2. ファルセットへの切り替えができるようになる
  3. 声帯の調整ができる
  4. 適切な息の量の調整を学べる
  5. 横隔膜・呼吸筋のトレーニングになる

どのような効果が得られるかを意識しながらトレーニングを行うと、よりメリットを実感できるので、頭に入れておきましょう。

1つずつ説明していきます。

(1)音程が取れるようになる

リップロールの1つ目の効果は、音程が取れるようになることです。

普通の歌唱の場合は口の中の動きや唇を使用して音程を取ります。

しかし、リップロールの場合は声帯のみを動かして音程を上下させなければならないので、通常よりも集中して音程をコントロールしなければなりません。

正確に音程を取るのが難しい分、リップロールしながら音程を取れるようになれば、通常の歌唱の時の音程の取りやすさが格段に良くなります。

(2)ファルセットへの切り替えができるようになる

リップロールの2つ目の効果は、ファルセットへの切り替えができるようになることです。

裏声を出す時に声が裏返る原因は、息や声の調整が多すぎることが原因。

しかしリップロールは唇を閉じた状態のため、過剰な息・声を使うことがなく、裏声を出しやすくなるのです。

音域を広げたり、地声から裏声へスムーズに切り替えられるようになるでしょう。

音域をもっと広げたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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(3)声帯の調整ができる

リップロールの3つ目の効果は、声帯の調整ができることです。

声帯は2つの筋肉で構成されており、この筋肉の噛み合わせがうまくいかないと声が出づらくなります。

しかし、リップロールをすることで、声帯の筋肉が震えて噛み合わせが良くなり、正常な状態につながるのです。

以上の理由によりリップロールは、冒頭で紹介した、プロのウォーミングアップにも使われています。

(4)適切な息の量の調整を学べる

リップロールの4つ目の効果は、適切な息の量の調整を学べることです。

唇を閉じた状態なので、息を吐きすぎることがありません。

歌っていると夕に息が続かなくなったり、声が枯れる人は、息を吐きすぎています。

リップロールを行えば、息の使い過ぎを防ぎ、適切な量で歌うことができるようになるでしょう。

(5)横隔膜・呼吸筋のトレーニングになる

リップロールの5つ目の効果は、横隔膜・呼吸筋のトレーニングになることです。

通常人が歌を歌う時は、声帯や腹筋、呼吸筋や横隔膜など上半身に筋肉が連動しています。

しかし、運動不足の人や筋力がない方は、呼吸筋が弱く、力強く歌えなかったり、声のコントロールができません。

リップロールをしながら歌うと場合は、口の動きで歌えないので、呼吸筋・横隔膜がいつも以上に働きます。

結果的に、呼吸筋と横隔膜を動かす訓練になり、筋肉を鍛えて歌唱力をアップさせられるのです。

3.リップロールがうまくいかない場合の3つの対処法

リップロールがうまくいかない場合の3つの対処法を紹介します。

  1. 唇をゆるく閉じるようにする
  2. アヒル口を作って練習する
  3. 唇が振動する形を探す

リップロール自体がうまくできないという方は、今から解説する対処法を試してみましょう。

詳細を解説していきます。

(1)唇をゆるく閉じるようにする

リップロールがうまくいかない場合の1つ目の対処法は、唇をゆるく閉じるようにすることです。

うまく唇が震えない方は、力が入りすぎており、振動させられていません。

口を自然に閉じて、力が入っていないか確認しましょう。

もしも力が入っているようなら、一回口元にぎゅっと力を入れてから、リラックスさせてください。

無駄に唇に力が入っていない状態の方が、唇をうまく振動させられます。

(2)アヒル口を作って練習する

リップロールがうまくいかない場合の2つ目の対処法は、アヒル口を作って練習することです。

鏡を見ながら、上下の唇をアヒルのクチバシのように形作ってみましょう。

口角を上げて、その状態で息を吐いてみて、唇が振動するか試してください。

唇が震えない場合は、口の端に手を添えてぐっと上に持ち上げてみましょう。

口の端を固定して息を吐いてみると、唇が振動します。

その感覚を覚えれば、指の固定がなくてもリップロールできるようになりますよ。

(3)唇が振動する形を探す

リップロールがうまくいかない場合の3つ目の対処法は、唇が振動する形を探すことです。

ここまで紹介した2つの方法でも上手くいかない場合は、顔の角度を変えてみましょう。

例えば、指で口の端を固定した状態で上を向いたり、下を向いたりしてみてください。

少しでも唇が震えたら、それがあなたがリップロールしやすい角度です。

何度も繰り返してみて、唇が震える感覚を体で覚えていき、歌唱の練習をしてみましょう。

動画でわかりやすく解説しているものがあったので、紹介しておきます。

指で唇の端を支える方法が解説されているので、参考にしてくださいね。

リップロールができない原因については、こちらの記事でも紹介しています。

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まとめ

この記事では、リップロールの効果やうまくできない時の対処法を解説しました。

リップロールはプロの歌手も行っているトレーニング方法で、様々な効果があります。

どのようなメリットがあるのかを理解し、目的意識を持って行うと、より効果を得られるでしょう。

また、リップロール自体がうまくいかない場合は、記事で紹介した3つの方法を試してみてください。

人それぞれ唇が振動する角度・口の形が違うので、自分に合った方法が見つかるまで、何度もトライすること。

リップロールを習得して、音程や音域が広い歌い方を覚えて、ワンランク上の歌唱を目指しましょう!

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