「ボーカロイドを使った曲の作り方がわからない」
「ボカロ曲を作るにあたって準備するものは何?」
このように悩んでいませんか?
ボカロ(ボーカロイド)はコンピューターに歌詞とメロディーを入力することで歌唱を作り出す技術のことで、通常の曲作りにいくつかのステップを加えることでボカロを使った曲を作ることができます!
今回の記事では、ボカロ曲の作り方を7ステップに分けて解説するとともに、ボカロ曲を作る際に必要な4つの機材についても紹介します。
この記事を読んでボカロ曲の作り方をマスターし、ぜひ曲作りにチャレンジしてみてください!
目次
1.ボカロ曲の作り方7ステップ
ここからは、ボカロ曲の作り方を以下の通り7つのステップに分けて紹介します。
- 曲のイメージを考える
- ボーカロイドを決める
- 曲の構成を決める
- メロディを作る
- メロディをDAWに打ち込み伴奏を作る
- メロディをボーカロイドエディターに読み込む
- ミックス・マスタリング作業を行う
順番に説明します。
ステップ1:曲のイメージを考える
ボカロ曲を作る際の第1ステップとして、曲のイメージを考えます。
ボカロはさまざまなジャンルの音楽に適用することが可能です。
そこで、以下のような観点から曲の方向性を決定します。
- 曲のジャンル(ポップス・ロック・アニメソングなど)
- 曲調(静か・激しめ)
- テンポ
- 想定する歌手(男性・女性)
最初に方向性を決めておくことで、次のボーカロイド選びが進めやすくなります。
逆に、最初に方向性をきちんと決めておかず、途中で自分の作りたいイメージと違うために修正することになると、大きな手戻りが発生してしまいます。
このように、ボカロ曲を作るために、まずはどのようなジャンルの音楽を作るのか、曲のイメージを考えましょう。
ステップ2:ボーカロイドを決める
ボカロ曲を作る際の第2ステップとして、ボーカロイドを決めます。
ボーカロイドは、声の好みやキャラクターだけでなく、ステップ1で決めた曲のイメージに合ったものかどうかも合わせて検討しましょう。
また、ライブラリの種類によって初心者でも直感的に使いやすいもの・上級者向きのこだわりの音楽を作れるものなど扱いやすさが異なるため、自分のスキルにあったものを選ぶことも大切です。
なお、wellen編集部がおすすめするボーカロイドは、『初音ミク V4X』です。
ボカロの代名詞とも言える定番ソフトで、直感的に使える操作性を有しながらも5種類の声色を使い分けられ、初心者から上級者まで幅広く使えます。
ボーカロイドの種類についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
このように、第2ステップは自分の好みやスキルに適したボーカロイドを決定します。
ステップ3:曲の構成を決める
ボカロ曲を作る際の第3ステップとして、曲の構成を決めます。
最も一般的な曲の構成は、Aメロ→Bメロ→サビという流れです。
ただし、曲作りを初めて行う場合には、あまり気負いせず数小節のサビからだけでもとにかく作ってみるのが良いでしょう。
だんだん曲作りに慣れてくると、サビが盛り上がるような落ち着いた導入部分のAメロや、少し調子の変わるBメロなど、つながりのある構成を作れるようになってきます。
なお、作曲の手順については以下の記事でも詳しく紹介していますので参考にしてください。
このように、第3ステップは全体の流れを考えながら曲の構成を決めていきます。
ステップ4:メロディを作る
ボカロ曲を作る際の第4ステップとして、メロディを作ります。
メロディを作る際には、頭に浮かんだアイディアを逃さないよう、スマホの録音機能などをうまく利用しましょう。
初心者でオリジナルのメロディがなかなか浮かんでこないという場合は、自分の曲のイメージに近い有名曲をいくつも聞いて真似てみるのも良いでしょう。
最初は有名な曲に少し手を加えリズムや音を変えるだけでも、自分の作りたい曲の傾向が分かってきて、次第にオリジナルのメロディを作る力がついてきます。
このように、第4ステップは曲のイメージをもとにアイディアを思い浮かべたり有名曲を模倣しながらメロディを作ります。
ステップ5:メロディをDAWに打ち込み伴奏を作る
ボカロ曲を作る際の第5ステップとして、メロディをDAWに打ち込み伴奏を作ります。
メロディは、実際にはボカロが歌うため、音色は何でも構いません。
伴奏を作ために仮にメロディも打ち込んでおく必要があるのです。
次に、メロディに合わせた伴奏を作ります。
具体的には、ドラム・ギター・ベースなど必要な楽器を打ち込んでいきます。
DAWについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
このように、第5ステップは出来上がったメロディを一旦DAWに打ち込み、それに合わせて伴奏も作っていきます。
ステップ6:メロディをボーカロイドエディターに読み込む
ボカロ曲を作る際の第6ステップとして、メロディをボーカロイドエディターに読み込みます。
DAWで作ったデータをMIDIデータとして出力し、ボーカロイドエディターに入力します。
その後、入力した歌声が自然になるようチューニングを行います。
ライブラリの種類により、自動で調整を行ってくれるものもあれば、自身のこだわりに合わせて自分で調整するタイプのものもあります。
このように、第6ステップはDAWで作ったデータをボーカロイドエディターに読み込み、歌声が自然になるよう調整を行います。
ステップ7:ミックス・マスタリング作業を行う
ボカロ曲を作る際の第7ステップとして、ミックス・マスタリングを行います。
ミックスとは、それぞれの楽器がバランスよく聞こえるようボリュームやパン、コンプレッサーなどを調整する作業です。
マスタリングは、ミックスされた音源を最終調整して複数音源を1つの音源にまとめる作業を指します。
マスタリングについては以下の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。
このように、最後のステップとして、ミックス・マスタリング作業で最終調整を行い、ボカロ曲が完成します。
2.ボカロ曲を作る際に必要な4つの機材
ボカロ曲を作るためには、主に以下の4つの機材が必要となります。
機材名 | 概要 |
エディタ | ボカロのメロディ・歌詞を入力し編集するソフト。 ・本格的に始めたいならヤマハ純正の『V5エディタ』 ・まずは安価に始めたいならクリプトン製のボカロライブラリに標準で添付される『Piapro Studio』 |
ライブラリ | エディタとセットで利用する人間の歌声を収録したソフト。エディタとの互換性に注意しつつ自分の好みの声のものを選ぶ。 |
DAW | パソコンを利用して音楽を作成・編集するソフト。有料・無料いずれのソフトもあるため、使い勝手や作りたい音楽の種類によって自分に適したものを選ぶ。 |
パソコン | DAWやボカロソフトが快適に動くスペックのパソコンを用意する。デスクトップパソコンは安価でディスプレイが見やすく、ノートパソコンは持ち運びができ設置スペースをとらない。 |
ボカロ曲を作る際に必要な機材についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
このように、ボカロ曲を作る際には主に4つの機材が必要になり、使い勝手や互換性に注意しながら機材を揃えることが大切です。
まとめ
今回の記事では、ボカロ曲の作り方を7ステップに分けて解説するとともに、ボカロ曲を作る際に必要な4つの機材についても紹介しました。
ボカロはコンピューターに歌詞とメロディーを入力することで歌唱を作り出す技術のことで、通常の曲作りにいくつかのステップを加えることでボカロを使った曲を作ることができます!
ボカロの作り方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの本も参考にしてみてください。
ボカロ曲の作り方をマスターし、ぜひ曲作りにチャレンジしてみてください!