「レコーディング時におすすめなヘッドホンを知りたい!」
「レコーディング用のヘッドホンの選び方って?」
このように、レコーディング時に使うおすすめのヘッドホンについて知りたいという方は多いでしょう。
また、どういったタイプのヘッドホンがレコーディングに向いているのか、その選び方も気になりますよね。
今回は、レコーディングにヘッドホンが必要な理由、ヘッドホンの選び方、おすすめのヘッドホンなども一緒に紹介します。
この記事を読んでレコーディングにおけるヘッドホンの重要性、選び方、おすすめヘッドホンについて理解し、あなたの音楽制作をより良いものにしましょう。
以下の記事ではレコーディングに必要なマイクについて紹介しているのでぜひこちらもご覧ください。
目次
1.レコーディングにはヘッドホンが欠かせない!
主にレコーディングなどで使用されるヘッドホンを「モニターヘッドホン」と言います。
モニターヘッドホンの特徴は、すべての音がフラットに、バランス良く聞こえることです。
アーティストがレコーディング作業などを行っている際、よくヘッドホンをしている場面を見ると思いますが、ああいった時に付けるヘッドホンはどんな物でも良いという訳ではありません。
その一番の理由は「商品として売れる楽曲の作成」を行うためです。
レコーディングやミキシング作業では、録音したそれぞれの楽器の音やボーカルの声を正しく認識し、楽器別の音量調整や、音が聞こえてくる方向の調整、ボーカルのピッチ調整といった繊細な作業が行われます。
意味を持って収録されたそれぞれの音ができるだけバランス良く聞こえるように、エンジニア達は多くの工夫を重ねているわけです。
このような繊細な作業を行うには、私たちが普段購入するような低音域や中音域が強く聞こえるといった特徴を持つ観賞用ヘッドホンより、どんな音も正確に聞き取ることができるモニターヘッドホンの方が適しています。
音楽制作時には観賞用ヘッドホンなどによって変化が加わってしまった音よりも、録音された音を忠実に聞ける方が間違いなくより繊細な作業を行えますよね。
誰もが聞きやすく音のバランスが取れた楽曲作成を行うためにも、良い意味でフラットに音を聞くことができるモニターヘッドホンの存在はレコーディングにおいて非常に重要です。
2.モニターヘッドホンの選び方4つ
モニターヘッドホンの選び方を4つ紹介します。
以下の4つに注目してモニターヘッドホンを選び、快適で納得のいくレコーディングを行えるようにしましょう。
- 開放型と密閉型の違いに着目
- 音漏れが少ない
- 自分の頭や耳にフィットするか
- 頑丈な作りになっているか
- 迷ったら人気商品を選ぶ
順に紹介します。
(1)開放型と密閉型の違いにも着目
モニターヘッドホンの選び方3つ目は、開放型と密閉型の違いにも着目することです。
ヘッドホンには開放型と密閉型というタイプが存在します。
#1:開放型ヘッドホンとは?
開放型ヘッドホンは、耳にあてる部分の「イヤーカップ」の外側が網目状になっていることで音の抜け感を感じやすく、長時間音楽を聴いていても疲れにくいといった特徴があります。
デメリットは音漏れしやすいことです。
特にボーカルレコーディングなどでは開放型ヘッドホンを使うとヘッドホンから流れてくる音をマイクが拾ってしまうこともあります。
#2:密閉型ヘッドホンとは?
逆に密閉型ヘッドホンは音漏れが少ない、遮音性が高い、低音が強い傾向にあるといった特徴が挙げられます。
モニターヘッドホンとしては圧倒的に密閉型が使われることが多く、以下で紹介するヘッドホンもすべて密閉型です。
とはいえ、開放型がレコーディングでまったく使えない訳でもありません。
環境によっては音漏れリスクのある開放型を使用しても問題ない場合もありますし、音が好みでなおかつ音楽制作に支障をきたさないのであれば選択肢に入れることも可能です。
両方のメリットデメリット、そしてレコーディング環境などを加味してモニターヘッドホンは選ぶようにしましょう。
(1)自分の頭や耳にフィットするか
モニターヘッドホンの選び方1つ目は、自分の頭や耳にフィットするかです。
基本的にレコーディング作業とは時間がかかるものです。
そのため、長時間ヘッドホンを付けることは当たり前となります。
この際、自分の頭や耳に合ってないヘッドホンを選んでしまうと、頭や耳を痛めてしまう原因となり得るのです。
また、ヘッドホンが耳にフィットしないと十分音を聞き取れなかったり、ヘッドホンから音漏れしてしまうこともあります。
モニターヘッドホンに限ったことではないですが、購入する際は販売店まで出向き、一度実際に装着して自分に合っているか確認するようにしましょう。
(2)頑丈な作りになっているか
モニターヘッドホンの選び方2つ目は、頑丈な作りになっているかです。
せっかく買った商品はできるだけ長く使いたいですよね。
特に価格の高い商品であればあるほど壊したくないという思いは強くなるはずです。
しかし、店頭の商品などにダメージを加えて確かめるわけにはいきません。
そこで役に立つのがネットレビューで、多くの人が商品について音質や使い勝手などと一緒に耐久性についてもレビューが投稿されています。
ある程度の期間使い続けた後の製品の状態など、レビューに詳しく書かれていることも多いので、自分の感覚とレビューなどの第三者の意見も参考にしながら耐久性に優れたモニターヘッドホンを見つけられるようにしましょう。
(4)迷ったら人気商品を選ぶ
モニターヘッドホンの選び方4つ目は、迷ったら人気商品を選ぶことです。
モニターヘッドホンについて調べていくうちに、数が多すぎてどれを買えば良いのかわからなくなってしまったという方もいるでしょう。
そんな時は素直に人気商品を購入することをおすすめします。
高品質で多方面からの信頼を得ているからこそ人気商品として有り続けているのですし、レビューも少なく使ってみないとわからない商品よりも人気商品を購入した方がお金も無駄にせずに済むでしょう。
以下の記事では、レコーディングに必須のDAWソフトについて紹介しているので是非参考にしてみてください。
3.レコーディングにおすすめのヘッドホン3選
ここではレコーディングにおすすめのヘッドホンを3つ紹介します。
以下の3つを参考に自分に合ったモニターヘッドホンを探してみてください。
順に紹介します。
(1)SONY MDR-CD900ST
レコーディングにおすすめの1つ目のヘッドホンは、SONYのMDR-CD900STです。
このヘッドホンを置いていないスタジオは存在しないとされるくらいの普及率で、モニターヘッドホンのスタンダードと言えます。
プロからの信頼も厚く、このヘッドホンの音が標準として音楽制作が進められるくらいです。
また、プロ御用達のわりには値段もそこまで高くないため、音楽制作を行う方は一つ持っておいても損はしない商品と言えるでしょう。
迷ったらMDR-CD900STを選択してみると良いかもしれません。
- メーカー:SONY
- タイプ:密閉型
- 再生周波数帯域:5Hz~30000Hz
- 特徴:スタジオに最低1つはあるモニターヘッドホンの王様。迷ったらMDR-900STで良い。
- 価格:19,800円(税込み)
- 購入リンク
(2)オーディオテクニカ ATH-M50x
レコーディングにおすすめの2つ目のヘッドホンは、オーディオテクニカのATH-M50xです。
累計出荷台数が100万を超えている人気モニターヘッドホンで、MDR-900STに劣らないどころか上回るほどの性能を持っています。
価格もMDR-900STとそこまで変わりませんし、常に選択肢の中に入れておくと良い商品であると言えるでしょう。
音の特徴としては、高音が丸く柔らかで、低音が少し強めに聞こえます。
だからといってフラットに聞こえないわけでもなく、モニターヘッドホンとして十分な役割を全うしてくれる商品です。
- メーカー:オーディオテクニカ
- タイプ:密閉型
- 再生周波数帯域:15Hz~28,000Hz
- 特徴:出荷台数100万台超え。音の解像度はこの価格帯ではトップクラス。
- 価格:19,470円(税込み)
- 購入リンク
(3)OneOdio Pro10
レコーディングにおすすめの3つ目のヘッドホンは、OneOdioのPro10です。
モニターヘッドホンとしてはかなり安い部類の商品ですが一定の質は保たれており、モニターヘッドホンとはどんなものか知りたい人にとっては初めての一台としてもおすすめです。
密閉型ヘッドホンで遮音性、フィット感共に高く、コストパフォーマンスの高さを感じられる品となっています。
ただ、若干装着しづらいと感じる部分もあるため、実際に店頭で試してみて購入した方が良いかもしれません。
- メーカー:OneOdio
- タイプ:密閉型
- 再生周波数帯域:20Hz~20000Hz
- 特徴:安価で購入可能。ジャックが2つ付いており、折りたたみもしやすくコスパが良い。
- 価格:4,080円(税込み)
- 購入リンク
まとめ
今回は、レコーディングに欠かせないモニターヘッドホンについて紹介しました。
原音を忠実に鳴らしてくれるモニターヘッドホンをレコーディングに活用することで、より繊細な作業を丁寧に行うことができ、質の高い音楽を生み出すことに繋がります。
最初は音の聞こえ方に違和感を感じるかもしれませんが、良い意味でフラットに聞こえるのがモニターヘッドホンの特徴です。
この記事で紹介したモニターヘッドホンの選び方なども参考に、あなたに合った商品を見つけられるようにしてください。
以下の記事ではレコーディングに必要な機材について紹介しているのでぜひご覧ください。