「ライブ音響スタッフってどんな仕事なの?」
「未経験からでもライブ音響スタッフとして働ける?」
ライブ音響スタッフはライブ全般の音響を担当する仕事で、ライブを構成する裏方の1つです。
ライブが好きで音響スタッフを目指しているものの、仕事内容がわからず困っている方もいるでしょう。
この記事ではライブ音響の概要や仕事内容、必要な資格となり方について解説します。
最後まで読めばライブ音響スタッフの仕事が理解でき、自分がどう行動すべきかわかるはずです!
1.ライブ音響の仕事とは?
ライブ音響の仕事の概要を説明します。
- マイクやスピーカーなどの音響全般に関する仕事
- コンサート会場やライブハウス・レコーディングで活躍
ライブ音響の仕事とはどんなものか、イメージしながら読み進めましょう。
(1)マイクやスピーカーなどの音響全般に関する仕事
ライブ音響の仕事は、ライブで使うマイクやスピーカーなどの音響機材全般に関する仕事です。
アーティストの声質や会場の広さなどを考慮してマイクやスピーカーを選定するところから、音響スタッフの仕事は始まります。
またライブ中は演奏が滞りなく行われ、アーティストの声が観衆に届くように微調整をするのも仕事です。
(2)コンサート会場やライブハウス・レコーディングで活躍
ライブ音響スタッフは、コンサート会場やライブハウス、レコーディングスタジオで活躍しています。
コンサート会場やライブハウス専属のスタッフとして働いたり、レコード会社に就職してスタジオ収録のレコーディングを担当します。
音楽を演奏したり、収録するのに欠かせないのが音響スタッフです。
2.ライブ音響の仕事内容
ライブ音響の仕事内容について詳しく説明します。
- 音響機材の搬入や搬出
- 機材のセッティング
- リハーサルでの音合わせ
- 本番の機器操作
- 機材のメンテナンス
今後音響スタッフとしてどんな仕事をし、働くのか理解しておきましょう。
1つずつ内容を説明します。
(1)音響機材の搬入や搬出
音響スタッフはライブやコンサートに適したマイクやスピーカーを選び、機材を会場へ搬入・搬出します。
所属しているライブ会場やコンサートホールで演奏がおこなわれる場合は、既存の音響機材をそのまま使用することもあります。
野外ライブなどの依頼があった際は、適した機材を車両で会場まで運搬し、ライブが終わったら搬出して帰宅するまでが音響スタッフの仕事です。
(2)機材のセッティング
音響スタッフは会場まで運搬した音響機材のセッティングを実施します。
ライブ音響の機材は精密機械であり、また複雑な配線が必要だからです。
そのため専門的な知識がある音響スタッフが、機材を運んで設置するまでおこないます。
ステージにマイクを設置したり、アーティストにピンマイクをつけたりするのが、音響スタッフの仕事内容です。
(3)リハーサルでの音合わせ
音響スタッフはライブのリハーサルで、音合わせや最終調整をおこないます。
音の反響などを考えてスピーカー音量を設定したり、バンドの楽器演奏がバランスよく鳴っているか調整する必要があります。
実際にリハーサルでアーティストが演奏する音源に合わせ、スピーカーやマイクの音量などのバランスを取るのが音響スタッフの仕事です。
(4)本番の機器操作
音響スタッフはライブ中も細かな調整作業をおこなっています。
観客の声で歌唱や演奏が聞こえづらいなどのイレギュラーがあれば、即座に音量を調整します。
また、本番で流すBGMなどを再生して場を盛り上げたりするのも、ライブ音響スタッフの仕事の1つです。
さまざまな機材を駆使してライブ会場を盛り上げ、アーティストの演奏をサポートする役割です。
(5)機材のメンテナンス
音響スタッフはライブ以外では、機材のメンテナンスなどもしています。
ライブ会場で使われる音響機材は精密機械であり、定期的に清掃やメンテナンスをしないと故障してしまうからです。
本番で音響機材が問題なく使えるように、日頃からメンテナンスをするのも音響スタッフの仕事です。
3.ライブ音響の仕事の魅力
ライブ音響の仕事の魅力ややりがいを紹介します。
- アーティストやバンドと関わりライブ成功に貢献できる
- 経験次第でフリーランスとして独立できる
- 生で音楽に触れることができる
ライブ音響は裏方の仕事ですが、ライブ成功に欠かせない重要な役割です。
1つずつライブ音響の仕事の魅力を解説します。
(1)アーティストやバンドと関わりライブ成功に貢献できる
ライブ音響の仕事の魅力は、アーティストやバンドと関わりライブ成功に貢献できる点です。
もともと音楽が好きでライブハウスなどに通っていた方は、次は制作側としてライブに参加できます。
自分が音響を担当したライブが成功すれば、かなりの達成感を得られるはずです。
(2)経験次第でフリーランスとして独立できる
ライブ音響スタッフの魅力は、経験次第でフリーランスとして独立できることです。
ライブハウスやコンサートホールのスタッフとして経験を積んだあとは、個人で働けます。
優秀な音響スタッフになれば、バンドからの指名も受けられる可能性もあるため、将来音楽で生きていきたい方にもおすすめの仕事です。
(3)生で音楽に触れることができる
ライブ音響スタッフは、生で音楽に触れられるのも魅力です。
アーティストや演奏家以外で生演奏に触れ、その音作りを裏方から支えられる仕事は他にありません。
生の音楽に常に触れられる仕事のため、音楽が好きな方にはうってつけの仕事です。
4.ライブ音響の仕事に必要なスキル
ライブ音響の仕事に必要なスキルを3つ紹介します。
- マイクやミキサーの基本操作
- ライブ音楽に関する知識
- 運転免許証
具体的にどのようなスキルや資格があれば、ライブ音響になれるか知りたい方は参考にしてください。
(1)マイクやミキサーの基本操作スキル
ライブ音響の仕事には、マイクやミキサーの基本操作スキルが必須です。
マイクの種類やミキサーを使いこなせないと、バンド演奏の音量バランスの調整ができません。
ライブを成功させるために音響機材の知識は必要不可欠なため、電気音響工学やPAについての勉強をしておきましょう。
(2)ライブ音楽に関する知識
ライブ音響には、ライブ音楽に関する知識が欠かせません。
良いライブ音楽を知らない人は、バンドの演奏を調節して音作りをするイメージが持てないからです。
日頃からライブに通って音楽を聴き、良い耳を養っておきましょう。
(3)運転免許証
ライブ音響スタッフには、運転免許証が必要です。
音響スタッフに必須の資格はありませんが、機材を運搬するためには車の運転が必須となります。
特に新人時代は運転や機材運搬がメインの仕事になるので、運転免許証は入社前に取得しておきましょう。
5.ライブ音響の仕事についてのQ&A
ライブ音響の仕事についてよくある質問を3つ紹介します。
- ライブ音響の仕事はきついですか?
- ライブ音響の仕事は女性でもできますか?女性のPAエンジニアはいますか?
- ライブ音響の仕事は未経験でもできますか?
ライブ音響スタッフになったあとのギャップを防ぐために、切り込んだ質問にも回答しています。
Q1.ライブ音響の仕事はきついですか?
ライブ音響の仕事は音響機材の運搬やセッティングなど力仕事が多く、また演奏中もアシスタントは立ちっぱなしになることが多いです。
そのため体力がないと務まらない仕事といえるでしょう。
またライブの開催時刻によっては夜遅く、朝早いなど勤務時間が不規則になることもあります。
Q2.ライブ音響の仕事は女性でもできますか?女性のPAエンジニアはいますか?
ライブ音響の仕事は女性でもできますし、実際に女性のPAエンジニアも増えています。
PAの知識があり音響機材を操作できれば問題なく働けます。
またライブ音響スタッフは力仕事ですが、現場の男性と作業分担できるので非力な方は運搬作業以外の清掃や片付けなどを任されることが多いです。
Q3.ライブ音響の仕事は未経験でもできますか?
ライブ音響の仕事は未経験でもできますが、その場合はアルバイトや契約社員など非正規雇用からキャリアをスタートするケースが多いです。
徐々に機材の扱いや現場の作業に慣れていき、正社員を目指します。
正社員雇用を狙って転職したい方は、エンタメに特化した転職エージェントを利用すると良いでしょう。
エンタメ業界に強い転職エージェントの情報は、以下の記事でまとめています。
まとめ
ライブ音響スタッフの仕事は、バンド演奏を盛り上げてライブを成功させるために欠かせません。
音楽が好きな方には非常にやりがいのある仕事なので、ぜひ目指してみましょう。
ライブ音響スタッフは専門的な知識が必要になりますが、未経験からでもアルバイトなどから経験を積んで正社員雇用される可能性があります。
記事の内容を参考に、ライブ音響スタッフを目指して行動を始めましょう!