「ピアニストの年収ってどれくらい?」
「ピアニストってどんな仕事をしているの?」
ピアニストの年収は非常に高いイメージがありますが、1,000万円以上の年収を得ているのは非常に有名なピアニストだけ。
平均年収は647万円程度ですが、収入の内訳や仕事のスタイルはイメージがつきづらいですよね。
この記事ではピアニストの平均年収と収入の内訳、収入を増やす方法を解説します。
将来ピアニストを目指したい方も、収入面をしっかり把握して活動の方法を考えていきましょう!
目次
1.ピアニストの平均年収は647万円程度
ピアニストの平均年収は647万円程度です。
- ボリュームゾーンは600〜800万円
- 勤務形態によって年収はかなり変わる
ピアニストは平均的に年収600万円程度の人がおおく、平均年収以上の収入を得られる可能性はあります。
ただし勤務形態によって年収が変動しやすい仕事です。
(1)ボリュームゾーンは600〜800万円
厚労省の賃金構造基本統計調査によると、ピアニストの平均年収は647万円程度です。
ピアニスト限定の区分がないため、演奏家としての年収調査をしたところ、ボリュームゾーンは600〜800万円の間。
日本の平均年収が473万円ということを考えると、ピアニストとして生計を立てている方は年収は多い方だということができます。
ピアニストは稼げるようになれば年収は高い仕事です。
(2)勤務形態によって年収はかなり変わる
ピアニストの収入は勤務形態によって、かなりの差があります。
たとえば知名度の高いフリーピアニストであれば、年収1,000万円以上稼いでいる人もいるでしょう。
その他音楽教室で働いているピアニストは、年収400万〜500万円程度と日本平均程度の収入です。
反対に駆け出しのピアニストは、年収数万円程度しか稼げずアルバイトで食い繋いでいるケースもあります。
一概にピアニストになれば稼げるということではなく、あくまで収入は勤務形態や知名度によって上下すると考えてください。
2.ピアニストの年収の内訳とは
ピアニストの年収の内訳について解説します。
- コンサートへ出演した出演料
- ピアノ講師
- イベントでの演奏
ピアニストとしての収入は主に上記3つで構成されているケースが多いです。
1つずつピアニストの収入内訳を説明します。
(1)コンサートへ出演した出演料
ピアニストの収入源の1つとして、コンサートへの出演料が挙げられます。
知名度の高いピアニストは、コンサートへ招待されることがおおく出演料だけで数百万円稼ぐケースも。
ピアニストに対して支払われる報酬は、ピアニストの知名度によって差が出やすいです。
ソロでCDなどを販売するほどの知名度のピアニストであれば、1回の出演料で100万円以上の報酬を得る場合もあります。
(2)ピアノ講師
ピアニストは、コンサートがない時期はピアノ講師をしている人が多いですピアノ教室の音楽教師として勤務する形態と、自分で個人的にピアノレッスンをしている場合があります。
音楽教室のピアノ講師の場合は年収400万円程度、知名度が多く受け持つレッスンが増えれば500万円〜600万円程度も目指せるでしょう。
個人のピアノレッスンは受け持つ生徒の人数によって収入が変わります。
知名度があるピアニストであれば、1レッスン数万円でも生徒が集まるため年収は高くなるでしょう。
(3)イベントでの演奏
ピアニストはイベントでの演奏依頼を受けることがあります。
イベントの規模とピアニスト自身の知名度によって依頼料が変わりますが、ある程度有名なピアニストで1回30万円以上が支払われることも。
ごく一部のピアニストには、1回で100万円以上の出演料が支払われるケースもあります。
一般的なピアニストの場合は1回数万円程度でオファーがくるケースが多いです。
3.ピアニストの勤務形態
ピアニストの勤務形態は主に2つです。
- 個人事業主
- 楽団に所属する
ピアニストとして働きたい方は、将来的にどうやって収入を得ていくかイメージしておきましょう。
(1)個人事業主
ピアニストの多くは個人事業主であり、フリーランスとして活動しています。
個人事業主の良いところは、自分自身でピアノ演奏の仕事を受けて演奏を決めるなど、意思決定ができることです。
ただし、個人事業主は自分自身を律して活動する必要があり、営業から経理まで自身で行わなければなりません。
個人のピアニストになれば、自分の頑張り次第で収入が上がりやすいこともメリットといえます。
(2)楽団に所属する
ピアニストの中には楽団に所属して、演奏を仕事としている人もいます。
楽団に所属する場合はお給料が決まっており、楽団での立ち位置によって給料が決まっているケースが多いでしょう。
個人事業主のように自身で仕事を獲得する必要がなく、収入が比較的安定しやすいことがメリットです。
しかし、会社員のような立ち位置であるため自由度は低く、不満を感じる場合も。
最終的に楽団での演奏経験をもとに後から独立してピアニストとして活動する人もいます。
4.ピアニストで十分な年収を得る方法
ピアニストとして十分な年収を得るためには、何をしたら良いのでしょうか?
- 知名度を上げる
- 仕事の量を増やす
- 演奏家・ピアノ講師を掛け持ちする
ピアニストの年収は比較的高いとはいえ、あくまで稼げている人の収入を含めた平均値です。
今後ピアニストとして仕事をするにあたり、収入の柱を増やす方法は頭に入れておきましょう。
ピアニストの年収を上げる方法を1つずつ説明します。
(1)知名度を上げる
ピアニストとして十分な収入を得るためには、知名度を上げる必要があります。
コンクールの入賞経験はもちろんですが、今の時代はSNSなどを活用して多くの人に自分の存在を知ってもらいましょう。
ピアニストの実力はピアノの演奏だけでなく、その人自身にファンがついているかどうかです。
多くのファンがついているピアニストなら、集客効果が高いため報酬も高くなります。
ピアニストとして収入を増やしたいなら、Twitterやインスタグラム、YouTubeなども活用して、知名度を上げましょう。
(2)仕事の量を増やす
ピアニストはフリーの演奏家が多く、仕事をすればするほど収入は増えます。
演奏に使える時間には限界がありますが、なるべく多くの演奏を引き受ければ収入は上がるでしょう。
ただし、忙しすぎて演奏に支障が出ないように注意が必要です。
積極的に演奏を受けられることをアピールし、多くのコンサートやイベントに出演して、ピアノの演奏で稼ぎましょう。
(3)演奏家・ピアノ講師を掛け持ちする
ピアニストの中には、演奏家だけでなく講師も掛け持ちしている人が多くいます。
知名度のあるピアニストなら、1レッスン1万円以上でも集客できるでしょう。
演奏の仕事と講師の仕事をバランスよく行えば、収入の柱が増えるため生活も安定するはずです。
駆け出しのピアニストなら、演奏だけでなくピアノ教室を開くなどして収入を上げていきましょう。
まとめ
ピアニストはピアノ演奏でお金を得ている人で、演奏家の1つです。
年収は600万円以上と日本の平均年収よりも多くはありますが、稼げる人とそうでない人の差が出やすい業界。
ピアニストとして活動していくなら、SNSなども活用して知名度をあげ、多くの人に自分を知ってもらいましょう。
ピアニストの年収の実情を把握した上で、どのように活動していくか決める参考にしてください。