「ループバック機能って一体どんな機能なの?」
「ループバック機能を使うことでどのようなメリットがあるの?」
最近楽曲制作を始めた人の中には、オーディオインターフェースの便利なループバック機能がどんな機能なのか知らない人も多いのではないでしょうか。
実は、ループバック機能を使うことで初心者でも簡単に楽曲制作のクオリティを高めることができるのです!
本記事では、ループバック機能の概要や使うメリット、使うときの注意点について紹介します。
この記事を読めば、ループバック機能を活用して楽曲制作に打ち込めるようになりますよ!
目次
1.ループバック機能とは
ループバック機能とは、外部音源と一緒にオーディオインターフェースに録音することができる機能のことです。
従来の方法では、オーディオインターフェースを通してマイクから声や生演奏を1つのデータとして録音し、編集作業で外部音源と合わせる必要がありました。
しかし、ループバック機能を利用すれば、オーディオインターフェースに外部音源を出力することができ、外部音源に乗せてマイクから録音することが可能になるのです。
つまり、マイクで録音した音源と外部音源が1つのデータとして記録されるため、編集で二つの音源をミキシングする必要がなくなります。
DAWソフトやiTunesの音を流しながらマイクで配信するなど、生配信でもループバック機能が使われるようになったことから、初心者でも簡単に扱えるような機材が増えており、導入のハードルは低くなっているでしょう。
ループバック機能は初心者におすすめの機能なので、ループバック機能が搭載されたオーディオインターフェースを探してみてください。
2.ループバック機能の3つのメリット
ループバック機能のメリットについて紹介します。
主なメリットは以下の3つです。
順に紹介するので、ループバック機能を使う目的を把握しておきましょう。
(1)楽曲制作の工程を減らすことができる
ループバック機能によって編集作業の負担が軽減されるので、楽曲制作に必要な工程を1つ減らすことができます。
編集作業は楽曲制作初心者にとって大きな壁であり、複数の音源をミキシングする工程は特にハードルが高い作業です。
マイクと音源を別に録音しなくて済むため、微調整などが必要なく、編集にかかる負担を減らすことができます。
編集のハードルを下げてくれる便利な機能なので、初心者は積極的に活用しましょう。
(2)他のアプリの音を録音に使える
他のアプリの音を録音に使える点が大きな魅力です。
従来は、ギターやピアノ、ドラム音などを別に作らなければなりませんでしたが、アプリ上の音源を使えば、必要な音源を簡単に用意することができます。
たとえば、とある曲のドラム音をベースにしたい場合は、アプリから引っ張ってきたドラム音源に、少しアレンジを加えたものをオーディオインターフェースに逆出力すれば、簡単にドラム音源を用意することが可能です。
各音源を作るだけでも時間がかかるため、少しでも気軽に楽曲制作に取り組めるようになる点は、初心者にとって嬉しいポイントでしょう。
(3)音のずれなく正確に録音できる
ループバック機能によって複数の音源を同時に録音することができるため、音のずれなく正確に楽曲を仕上げることが可能です。
複数の音源を別に作る場合は、編集作業で各音源を合わせなければならず、その際にリズムを揃える作業をしなければなりません。
ループバック機能を使わなければ、マイクを通して録音した音源だけがデータ化されるため、編集で完璧な調整をする必要があります。
最初からある程度クオリティにこだわりたい人は、ループバック機能を使ってみてください。
3.ループバック機能を使うときの3つの注意点
ループバック機能を使うときの注意点を紹介します。
特に気をつけるべきポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、トラブルを避けるようにループバック機能を活用しましょう。
(1)著作権に違反しないように気を付ける
ループバック機能で、著作権が発生している音源を使うときは気をつけましょう。
特に版権のある音源は注意が必要で、アプリなどで得た音源はそのまま使わないようにしてください。
もし、アプリ上で得た音源をそのまま使いたい場合は、DOVA-SYNDROMEなどのフリー素材の音源を使うことをおすすめします。
(2)オーディオインターフェイスに機能が搭載されていないことがある
オーディオインターフェースにループバック機能が搭載されていないことがあります。
最新のオーディオインターフェースであれば、標準搭載されていることが多い傾向がありますが、何世代も昔の機器は必ずしもループバック機能が搭載されているとは限りません。
オーディオインターフェースを買うときは、ループバック機能が搭載されているか確認しておきましょう。
なお、ケーブルやミキサー(音のバランスを調整する機材)を使えば、ループバック機能が搭載されていないオーディオインターフェースでもループバックさせることは可能です。
(3)無限ループにならないようにする
オーディオインターフェース機能を使うときは、無限ループにならないように気をつけましょう。
ケーブルの接続先を間違えると、音源データの出力先が輪のようになり、正確にデータ化することができない場合があります。
マニュアルをよく読んで、正しくケーブルを接続するようにしましょう。
まとめ
ループバック機能は、マイクと別音源を同時に録音できる便利な機能です。
特に編集作業の負担を軽減してくれるので、初心者は積極的に活用することをおすすめします。
今回紹介した注意点を頭に入れた上で、トラブルにならないように正しく活用しましょう。