初心者でも分かる!ドミナントコードの役割と効果を徹底解説

「有名楽曲によく使われているコード進行ってなんだろう?」
「ドミナントコードってどのような役割があるの?

楽曲制作の際に、有名な曲に使用されているコード進行について知りたいと思ったことはありませんか?

ドミナントコードはさまざまな曲で、よく使用されているかなり基本的なコードです。

曲の中でほぼ必ず使用されているので、楽曲制作が初心者の方は理解しておくべきコンテンツです。

この記事では、ドミナントコードについて詳しく解説します。

使用されている有名楽曲もあわせてご紹介するので是非参考にしてください。

1.ドミナントとは

ドミナントはコード進行の中で重要な役割を持っています。

ここではドミナントの役割や効果について詳しく解説をしていきます。

(1)トニック・ドミナント・サブドミナントとは

トニック・ドミナント・サブドミナントは、それぞれ違う役割を持ち、コード進行の基本となるコードです。

そもそもコードとは三音以上の音の重なりのことをいい、楽曲を作る上で欠かせない要素のひとつです。

コードの繋がりのことをコード進行といい、コード進行をつくるためにはまずド〜シの12の音からキーを決める必要があります。

各キーを中心に最も自然に響く7つの音を元に構成されたスケール(調)をダイアトニックスケールといいます。

ダイアトニックスケール上の音だけでできているコードのことを、ダイアトニックコードといいます。

ダイアトニックコードだけのコード進行なら、違和感のない楽曲を作ることができます。

ダイアトニックコードは各キーにつき7種類存在し、トニック、サブドミナント、ドミナントに分かれています。

ここでは、それぞれの役割について詳しく解説します。

ダイアトニックコードについてよく分からない方は以下の記事をお読み下さい。

ダイアトニックコードの3つの特徴!初心者におすすめの見つけ方!

2020.12.27

#1:トニック

トニックは日本語で主音といい、強い安定感を持つコードのことをいいます。

他の和音との関係性の中で相対的に強い帰着感と安定感を持っているため、曲の始点や終点で使用されることが多いです

このように、トニックはメロディー全体に安定感を与えるための重要な役割を担っています。

キーがC(ドミソ)の場合、トニックはCとCの代理コードであるAm(ラドミ)、Em(ミソシ)の3つがあてはまります。

代理コードについては後半で説明します。

トニックコードは基本的に、コード進行の始まりと終わりに使われています。

Cの代わりにAmを使う場合、少し悲しさや憂いを帯びた雰囲気となり、Cの代わりにEmを使う場合、終止感は少し薄れてしまいます。

#2 :ドミナント

ドミナントは日本語で属和音といいます。

ドミナントは不安定な音程が含まれているため、安定しているトニックに向かいたくなる性質を持っています。

ドミナントは、トニックを際立たせるためにとても重要な役割を持つコードです。

ドミナントが不安定であるのは減5度という音程が含まれているためで、これはトライトーンとも呼ばれています。

トライトーンは全音3つ分(または半音6つ分)離れた音の関係で、不安定な印象を与える要因のひとつです。

キーがCであればドミナントはG(ソシレ)、G7(ソシレファ)となり、Gはソとレ、G7ではシとファがトライトーンの関係です。

#3:サブドミナント

サブドミナントは日本語で下属音といい、コード進行のバリエーションにかかせない存在です。

ダイアトニックコードの中では脇役の存在で、ドミナントほど不安定ではないですがトニックと比べてやや不安定な響きです。

つまり、サブドミナントは安定のトニックと不安定のドミナントの中間の役割を果たしていることになります。

キーがC(ドミソ)であればサブドミナントはF(ファラド)の音となり代理コードはDm(レファラ)です。

FはドミナントG(ソシレ)とは相性がよく、F→Gという進行はよく使用されています。

また、逆にドミナントGからサブドミナントFに向かうコード進行もよく使用されています。

曲の最後をサブドミナント→トニックという進行にすることで、穏やかな印象で締めることもできます。

このようにサブドミナントはトニックともドミナントとも相性がよく、使い勝手のよいコードだと言えます。

(2)ドミナントコードの役割

ドミナントコードは不安定なコードですが、使用することで曲のバリエーションが豊富になります

ドミナントがトニックに向かうコード進行を使用することで、安心感や安定感を与えることができます

さらにサビの直前をドミナントで終わらせることで、トニックからはじまるサビを盛り上げる役割もあります。

この進行を使うことでサビへの期待感をあおる効果が期待できます。

このようにドミナントコードを使用することによって、安定感のあるコード進行でありながらも個性を活かした楽曲を作ることができます。

2.ドミナントコードの進行例

ドミナントコードは多くの楽曲で使用されています。

ここでは、ドミナントコードを使用している有名楽曲を8曲ご紹介します。

童謡からポップス、ジャズやクラシックまで様々なジャンルの曲を解説しているので、是非参考にしてください。

(1)ハッピーバースデートゥーユー/童謡

誰もが知っているこの曲にもドミナントは使われています。

コード進行 キー=C
   

C                             G             G                               C 

ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデートゥーユー

トニックC→ドミナントG、ドミナントG→トニックCという単純なコード進行です。

曲としてのまとまりを感じることができ、ドミナントの効果がわかりやすい曲だといえます。

(2)赤鼻のトナカイ/童謡

クリスマスソングとして子供にも親しまれてるこの曲にもドミナントが使われています。

コード進行 キー=C
   

C                                   G7     G7                          C   

真っ赤なお鼻のトナカイさんは いつもみんなのわらいもの

こちらもトニックC→ドミナントG7、ドミナントG7→トニックCという単純な進行です。

童謡には、子供も歌いやすいような単純なコード進行が使われていることが多いです。

(3)時代/中島みゆき

ポップスにもドミナントは使われており、この曲ではサビの冒頭で使われています。

コード進行 キー=C

C            Am        F        G7      

まわるまわるよ 時代は回る


トニックC→サブミナントF→ドミナントG7という定番の流れで使用されています。

シンプルなコード進行にすることで、素晴らしい歌詞が心にスッと入ってきます。

(4)レイニーブルー/徳永英明

80年代の名曲であるこちらにも、ドミナントが使われています。

コード進行 キー=E

A                       B    G♯7      C♯m         

レイニーブルーもうおわったはずなのに

この曲は、キー=EのときのサブドミナントAからサビがスタートします。

サブドミナントA→ドミナントB→トニックG#7、C#mの流れで使われています。

このようにサブドミナントからサビをスタートさせることによって、続きが聞きたくなるような響きをつくることができます。

(5)どんなときも/槇原敬之

日本人なら必ず一度は聞いたことがあるこの名曲にも、ドミナントが使用されています。

コード進行 キー=F

B♭             F           Gm     A7     Dm   

どんなときもどんなときも 僕が僕らしくあるために


この曲でもキー=FのときのサブドミナントB♭から始まっています。

サブドミナントB♭→トニックF→サブドミナントGm→トニックDmの流れで使われています。

続きが聞きたくなる様な印象を与えるだけでなく、歌詞とリズムを引き立てています。

(6)First Love/宇多田ヒカル

宇多田ヒカルの代表曲にもドミナントが使われています。

コード進行 キー=G

G    D     Em    D        

you are always gonna be my love

この曲のサビでは、トニックGとEmの間にドミナントコードDを挟むようなコード進行です。

歌詞や時代にあったおしゃれなコード進行に仕上がっています。

(7) 桜坂/福山雅治

春に聞きたくなる懐メロにもドミナントは使われています。 

コード進行 キー=G

  G    D    Em   D  C   D7     G   

君よずっと幸せに 風にそっとうたうよ 愛は今もあいのままで

Aメロでのコード進行です。

トニックであるGからはじまり、最後にGに行き着くまとまりのあるコードです。

トニックの間では、ドミナントコードであるDやD7、サブドミナントのCへの進行となっています。

穏やかで安心感をあたえてくれるようなコード進行です。

(8)涙そうそう/BEGIN

コード進行 キー=A

A  E   D A D  A    Bm E7         

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた


Aメロでのコード進行です。

進行のなかにトニックであるAをところどころ組み込み、その間にドミナントコードであるE、サブドミナントのDを挟んでいます。

トニックコードを何度か入れることによって、コード進行に安定感が生まれています。

3.ドミナントの応用

ドミナントは曲を作る上で重要な役割を果たしています。

ここでは、曲のバリエーションを増やすために利用されているドミナントの応用方法について説明します。

(1)ドミナントコードの代理コード

ダイアトニックコードは、役割が同じであればコードを差し替えることができ、これを代理コードといいます

例えばCメジャーコードではトニックC(ドミソ)ではAm(ラドミ)Em(ミソシ)と構成する3つの音の内2つが同じであるため、響きが似ており差し替える事ができます。

同じように、ドミナントにも代理コードとして使用できるものがあります。

キーがCであるときのドミナントGは、代理コードとしてBm7(♭5)を使うことができます。

Bm7(♭5)にもトライトーンが含まれており不安定ですが、トニックに向かう力は少し弱いです。

ドミナントコードの代理コードを使うのは初心者にとって少し難しいかもしれません。

また、ダイアトニックコード以外にもドミナントの代理を担う裏コードと呼ばれるものもあります。

裏コードはトニックコードの半音上の7th(セブンス)コードのことをいい、ドミナントコードにとても似たサウンドや機能を持っています。

ジャズやR&Bなどによく利用されているコードです。 

(2)ドミナントモーション

ドミナントモーションとは、ドミナントコードからトニックコードへ進行することをいいます。

ドミナントにはトライトーンの関係が含まれているため、不自然なコードに聞こえます。

そのため、安定しているトニックへ移動し、この不自然さを解消する役割を持つのがドミナントモーションです。

例えば、キー=Cの場合、G7→Cという進行のことを指します。

ドミナントモーションは、トニックの安定性を際立たせる効果があります。

ドミナントモーションについては、以下の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。

ドミナントモーションの役割とは?有名な3曲でわかりやすく解説!

2020.12.28

まとめ

ドミナントは楽曲に安定感を与えつつも、オリジナリティを出すために必須なコードだといえます。

有名な楽曲にも多く使用されていますので、そのコード進行を参考にしてみると音楽の知識があまりなくても作曲ができるかもしれません。

この記事を読んで是非明日からの楽曲制作に活かしてみてください!

 

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