「コード進行にはどのようなものがあるの?」
「コード進行ってどのように勉強すればいいの?」
これから作曲をしようと思っている人の中には、どのようなコード進行があるのか把握できていない人も多いのではないでしょうか。
実はコード進行には定番のものがいくつかあり、有名なアーティストが採用しているコード進行が数多く存在するのです!
本記事では、定番のコード進行とコード進行を勉強する方法を紹介します。
この記事を読めば、定番のコード進行を把握して作曲に活かすことができますよ!
なお、コード進行について以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください!
目次
1.初心者におすすめの定番のコード進行一覧
定番のコード進行を紹介します。
初心者が押さえておくべき定番のコード進行を表にまとめてみました!
定番コード進行 | コード進行 |
---|---|
王道進行 | Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm |
カノン進行 | I→V→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→I→Ⅳ→Ⅴ |
Just The Two of Us進行 | ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7 |
小室進行 | Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ |
レットイットビー進行 | Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ |
順に紹介するので、どのようなコード進行があるのか頭に入れておきましょう!
(1)王道進行
まず最初に覚えるべきコード進行は王道進行です。
日本の音楽業界で最も使われていると言っても過言ではないほど、頻繁に耳にします。
王道進行は以下の通りです。
Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm
キーをCにした場合は、「F→G→Em→Am」となります。
メジャーキーの場合は曲の雰囲気が明るくなりすぎるデメリットがありますが、王道進行はメジャーキーでも日本人好みの落ち着きある曲調にすることが可能です。
昔に比べると使用頻度は落ちていますが、それでも人気のあるコード進行なので、音楽初心者は王道進行から押さえておくのが無難でしょう。
なお、以下の記事で王道進行について解説しているのでぜひご覧ください。
(2)カノン進行
カノン進行も知名度が高いので覚えておきましょう。
クラシックで有名なカノンで使われているコード進行で、MONGOL800の「小さな恋のうた」など人気のJ-POPに使われています。
カノン進行は以下の通りです。
I→V→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→I→Ⅳ→Ⅴ
キーがCのときは、「C→G→Am→Em→F→C→F→G」となります。
コードがシンプルで初心者でも抵抗感を抱きにくいコード進行なので、覚えやすいコード進行の1つと言えるでしょう。
(3)Just The Two of Us進行
Just The Two of Us進行は、おしゃれなコード進行の定番の1つです。
日本では、丸の内サディスティック進行とも呼ばれることもあり、椎名林檎がよく使っているコード進行として有名と言えます。
Just The Two of Us進行は以下の通りです。
ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Vm7→I7
キーがCのときは、「FM7→E7→Am7→C7」となります。
Just The Two of Us進行はループするだけで楽曲として成立させることができ、ジャズっぽいおしゃれな楽曲にすることが可能です。
椎名林檎のようなおしゃれな楽曲を作りたい人は、このコード進行を覚えておきましょう。
なお、以下の記事で「Just The Two of Us進行」について具体的に紹介しているので、あわせてご覧ください。
(4)小室進行
小室進行は、90年代に人気を集めた小室哲哉がプロデュースした楽曲で頻繁に使われたコード進行です。
小室進行を耳にすると、何となく聴いたことがあるような感じがする人も多いでしょう。
小室進行は以下の通りです。
Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
キーがCのときは、「Am→F→G→C」となります。
最近では、ボカロソングで人気のある「千本桜」のサビで使われていることで有名です。
90年代を連想させるイメージがあるかもしれませんが、近年でも使われることが多いので、覚えておくことをおすすめします。
なお、以下の記事で小室進行について解説していますのでご覧ください。
(5)レットイットビー進行
レットイットビー進行は、ビートルズの「Let It Be」で使われていたコード進行です。
このコード進行は、落ち着きがありどこか切なさを感じることから、感動コードと呼ばれることもあります。
レットイットビー進行は以下の通りです。
Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ
キーがCのときは、「C→G→Am→F」となります。
スピッツの「チェリー」のイントロ部分や、ディズニー映画のアナと雪の女王で有名な「Let It Go」のサビ部分がレットイットビー進行です。
楽曲の中で感情を動かすようなパートを作りたいときに有効なので、落ち着きのある楽曲を作りたい人は押さえておきましょう。
2.コード進行を勉強する3つの方法
コード進行を勉強する方法を紹介します。
コード進行の一般的な勉強方法は以下の3つです。
順に紹介するので、コード進行を勉強するときの参考にしてください!
(1)書籍
コード進行を勉強するには、書籍でコード理論を勉強することをおすすめします。
コード進行を作成するためには、相性の良いコード展開やコードの持つ効果を把握しておくことが重要です。
非凡な人は何となく感覚で作ることができるかもしれませんが、音楽経験がない人は感覚でコード進行を作ろうとしても途中でつまずいてしまいます。
コード理論について記された書籍を2冊読めば、初心者でもある程度理解することが可能です。
音楽は感覚的に理解しなければならない部分もありますが、まずは理論をしっかり頭に叩き込みましょう!
なお、以下の記事でコード進行を勉強する本を紹介しているので、あわせてご覧ください。
(2)アプリ
アプリを使ってコード進行を勉強するのもおすすめです。
コード進行作成アプリを使えば、実際にコードを聴きながら知識を蓄えることができます。
たとえば、Amのコードのときにはどのような音がするのか、Cのコードの後に相性が良いコードは何なのか、など感覚で覚えることが可能です。
書籍で理論を学んだ後は、コード進行を感覚的に身体に覚えさせましょう!
なお、以下の記事でコード進行作成アプリを紹介しているので、あわせてご覧ください。
(3)経験者から教えてもらう
周囲に音楽経験者がいれば、コード進行に関する知識を伝授してもらうのも効果的です。
書籍やアプリでもコード進行を勉強することはできますが、独学になるので、音楽初心者はコード進行を理解するのにどうしても時間がかかってしまいます。
直接人から教えてもらうのがコード進行を学ぶのに最も効率的なので、音楽経験者の知人が近くにいなくても金銭的に余裕があれば、音楽教室に通うのもおすすめですよ!
まとめ
コード進行を勉強する上で、定番のコード進行を押さえておくことが重要です。
初心者のうちは一からコード進行を作るのではなく、既存のコード進行を真似したり少しアレンジしたりすることをおすすめします。
今回紹介した定番のコード進行一覧と勉強法を参考にして、コード進行を作れるようになりましょう!
なお、以下の記事でコード進行の覚え方を紹介しているので、あわせてご覧ください!