「コード進行にメロディをつけるにはどうしたらいいの?」
「コード進行にメロディをつけるときの注意点は何なの?」
作成したコード進行にメロディをつけたいけど、何から始めたらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
コード進行にメロディをつける流れはある程度決まっており、流れに沿って行えば初心者でも簡単にメロディをつけることができるのです!
本記事では、コード進行にメロディをつける手順やコツを紹介します。
この記事を読めば、初心者でも作成したコード進行にメロディをつけて楽曲を完成させることができますよ!
なお、楽曲制作の流れについて以下の記事で紹介しているので、全体の流れを把握したい場合はあわせてご覧ください。
目次
1.コード進行にメロディをつける手順4ステップ
コード進行にメロディをつける手順を紹介します。
主な流れは以下の通りです。
順に紹介するので、この流れに沿ってメロディを考えてみてください!
(1)楽曲の構成をイメージする
まずは楽曲の構成をイメージすることから始めます。
たとえば、以下のような構成をイメージしてみましょう。
- イントロ
- Aメロ
- Bメロ
- サビ(2番がある場合は2に戻る)
- Cメロ
- サビ
- アウトロ
パートによってメロディも変わるので、どの部分を作っているのか明確にするために、構成をイメージしてメロディをつけやすくしましょう!
(2)メロディを始める位置を決める
次に、メロディをどの位置から始めるのか決めます。
小節ごとにメロディをつけることになりますが、メロディを始めるタイミングによって楽曲の雰囲気が大きく変わるのです。
大きく分けて、以下の3つのパターンがあります。
- 小節が始まると同時にメロディが始まる
- 小節前からメロディが始まっている
- 休符を挟んでからメロディが始まる
それぞれのタイミングの特徴は以下の通りです。
メロディが始まるタイミング | 特徴 |
---|---|
小節と同時 |
|
小節前 |
|
小節後 |
|
メロディを始めるタイミングが変わるだけでも印象が変化するので、自分のイメージしている楽曲にあわせて使い分けましょう!
(3)メロディに使う音を決める
つづいて、メロディに使う音を決めます。
初心者におすすめなのは、コードトーンだけを使うことです。
コードトーンとはコードを構成している音のことで、Cのコードトーンは「ド・ミ・ソ」となります。
コードトーンを使うことで、コード進行に適したメロディを作ることができ、リスナーに違和感を抱かせづらくなるのです。
小節ごとにコードトーンを書き出して、どの音を使えばよいのか分かりやすくしておきましょう!
(4)リズムに合わせてメロディを作る
メロディに使う音を決めたら、最後にリズムに合わせて音を入れていきます。
リズムを決めることを譜割と呼び、1小節の中でいくつ音を刻むかを決めます。
譜割をしたものにコードトーンを入れることでメロディが完成するのです。
メロディは楽曲の印象を変えるので、イメージに合わせてリズムを決めましょう!
なお、コードトーンだけではシンプルなメロディになりやすいので、物足りなく感じる人もいるかもしれません。
メロディを少し工夫したい場合は、ダイアトニックコード(キーを基点にドレミファソラシと聴こえる音)の中からコードトーン以外の音(ノンコードトーン)を組み込むことをおすすめします。
ダイアトニックコードの音であれば、ノンコードトーンでも大きな違和感になりにくいです。
ただし、ノンコードトーンは長ければ外れているように感じる場合があるので、ノンコードトーンを使うときはなるべく短く次の音につなげましょう!
メジャーコードとキーにしたダイアトニックコードは以下の表にまとめているので、参考にしてみてください!
キーコード | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C(ド) | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
D(レ) | D | Em | F♯m | G | A | Bm | C♯m(♭5) |
E(ミ) | E | F♯m | G♯m | A | B | C♯m | D♯m(♭5) |
F(ファ) | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Em(♭5) |
G(ソ) | G | Am | Bm | C | D | Em | F♯m(♭5) |
A(ラ) | A | Bm | C♯m | D | E | F♯m | G♯m(♭5) |
B(シ) | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m(♭5) |
2.コード進行にメロディをつけるときの3つのコツ
コード進行にメロディをつけるときのコツを紹介します。
今回紹介するコツは以下の3つです。
順に紹介するので、これらのポイントを意識してコード進行にメロディをつけましょう!
なお、以下の記事で作曲のコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)音階でメロディを歌う
メロディをつけるときは、音階でメロディを歌いながら確認しましょう。
絶対音感がある人は気にする必要はありませんが、音楽未経験者はスムーズに作業を進めるために、音階と音程が感覚的に一致するように音感を身につけておくことをおすすめします。
実際に音を聴かずに頭の中でメロディが流れるようにしておけば、前の小節を振り返るときに一々演奏する必要がありません。
特にCをキーとしたダイアトニックコードは将来的に使う機会が多いです。
キーがCのときの「ドレミファソラシ」の音は自動で頭で再生できるようになっておくと効率的にメロディをつけられるようになりますよ!
(2)参考となる楽曲のリズムをイメージする
参考となる楽曲のリズムをイメージするのもおすすめです。
メロディをつけるためにはリズムを決める必要はありますが、初心者がいきなりリズムを初めから考えるのは難しいでしょう。
そこで、何曲かイメージに合う既存曲をピックアップして、その楽曲で使われているリズムを参考にしましょう。
ただし、リズムはコード進行と異なり、全て同じにするわけにはいかないので、BメロやCメロなどイメージしにくい部分を参考にして、自分なりにアレンジしてみてください!
(3)完成形を意識する
メロディをつけるときは完成形を意識することがポイントです。
小節ごとにメロディをつけるのが基本ですが、以下のように全体の構成を意識してパートごとにメロディをつける必要があります。
- イントロ:初めは遅く(4ビート)徐々にテンポを上げる(8ビート)
- Aメロ:イントロのテンポを引き継いでアップテンポ(8ビート)を維持する
- Bメロ:アップテンポからリズムを4ビートに変える
- サビ:8ビートのリズムで盛り上がりを演出する
全体を把握せずに目先の小節だけを意識していては、1曲を通してまとまりがなくなってしまいます。
各パートごとにどのようなことに意識するのか、事前に決めて全体としてまとまりのある楽曲を意識しましょう!
まとめ
コード進行にメロディをつける手順を意識すれば、初心者でも作曲することが可能です。
初心者にとって楽曲制作は難しいイメージがあるかもしれませんが、1つ1つの工程を丁寧に行えば簡単にできます。
今回紹介した3つのコツを踏まえて、オリジナルの楽曲を作成してみましょう!
なお、作曲をした後に編曲をしたい人は、以下の記事をあわせてご覧ください。