「コード進行ってどうやって作るの?」
「コード進行を作るときのポイントは何?」
初めてコード進行を作る人の中には、何から始めてよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
コード進行を作るのは難しそうに感じるかもしれませんが、実は初心者でもコツさえ押さえれば簡単に作ることができるのです!
本記事では、コード進行の作り方や作るときのコツを紹介します。
この記事を読めば、初心者でもオリジナルのコード進行を作ることができますよ!
なお、コード進行のルールについて以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!
目次
1.コード進行の作り方4ステップ
コード進行の作り方を紹介します。
コード進行作りは以下の流れです。
順に紹介するので、この流れに沿ってコード進行を作ってみてください!
なお、以下の記事でコード進行の種類について紹介しているので、どのようなコード進行を作ろうか迷っている人はあわせてご覧ください!
(1)キーを決める
まずはメロディーのキーを決めることが第一です。
キーとは、楽曲で使われる「ドレミファソラシ」のドの音がどこからスタートするのかを示しています。
たとえば、キーがCであれば「ドレミファソラシ」の音を、Eであれば「ミファソラシドレ」の音を使うことになり、キーによって一番低いコード(ルート音)が変化するのです。
オリジナルのコード進行を作るときは、一番最初にどの音をルート音にするのか決めましょう。
(2)キーボードを移調する
キーを決めたら、次はキーに合わせてキーボードを移調します。
キーボードを移調するとは、キーのルート音を鍵盤上のドに合わせることです。
たとえば、キーがEの場合は「ドレミファソラシ」と演奏するためには、「ミファソラシドレ」と演奏しなければなりません。
しかし、初心者はコード進行やメロディーを決めるときに、鍵盤上の「ドレミファソラシ」とコード進行の「ドレミファソラシ」がずれていると混乱する可能性があります。
そのため、コード進行作りの作業を効率良くするためには、混乱しないように鍵盤上とコード進行上の「ドレミファソラシ」を一致させておくことが重要です。
MIDIキーボードまたは、移調(トランスポーズ)機能がついているキーボードであれば、移調することができるので、キーに合わせてキーボードを設定しておきましょう。
なお、キーがCの場合は移調する必要はありません。
(3)基本の三和音でコード進行の骨組みを作る
キーボードを移調したら、基本の三和音のみを使ってコード進行の骨組みを作ります。
基本の三和音とは、キーのⅠ・Ⅳ・Ⅴの3つのコードのことです。
たとえば、キーがCのときの基本の三和音は、「C・F・G」となります。
Cはトニックコード(安定感のあるコード)、Fはサブドミナントコード(他のコードを引き立てるコード)、Gはドミナントコード(不安定な響きのコード)と機能が異なるので、3つのコードだけでメロディを展開することが可能です。
細かいコード進行をイメージしやすくするためには、大枠のコードの展開を基本の三和音を使って考えましょう!
なお、キーに対する「ドレミファソラシ」(ダイアトニックコード)を以下の表にまとめているので、骨組みを作るときの参考にしてください!
キーコード | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C(ド) | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
D(レ) | D | Em | F♯m | G | A | Bm | C♯m(♭5) |
E(ミ) | E | F♯m | G♯m | A | B | C♯m | D♯m(♭5) |
F(ファ) | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Em(♭5) |
G(ソ) | G | Am | Bm | C | D | Em | F♯m(♭5) |
A(ラ) | A | Bm | C♯m | D | E | F♯m | G♯m(♭5) |
B(シ) | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m(♭5) |
(4)基本の三和音を発展させる
コード進行の骨組みができたら、細かくコードを発展させます。
3つのコードだけでもコード進行を作ることはできますが、より表現の幅を広げるために、残りの4つのコードを使ったりセブンスコード(Am7やE7など)を使ったりして、完成形のイメージに近づけましょう。
初心者にとって複雑なコードも多いので、慣れるまではシンプルなコードを使うことをおすすめします。
2.コード進行を作るときの3つのコツ
コード進行を作るときのコツを紹介します。
初心者が押さえておくべきコード進行作成のコツは以下の3つです。
順に紹介するので、コード進行作りの参考にしてください!
なお、以下の記事でコード進行作りに役立つアプリを紹介しているので、あわせてご覧ください!
(1)定番のコード進行を参考にする
コード進行を作るときは、ゼロから作り上げるのではなく定番のコード進行を参考にすることがポイントです。
王道進行やカノン進行など、多くのアーティストが採用している定番のコード進行がたくさんあります。
J-popでも同じようなコード進行が使われることがよくあるので、定番のコード進行の中から自分のイメージに近いものを選んで参考にしましょう!
なお、以下の記事で定番のコード進行を紹介しているので、あわせてご覧ください!
(2)ダイアトニックコードを使う
ダイアトニックコードを使うことがおすすめです。
コードにはメジャーコードやマイナーコード、セブンスコード、分数コードなどさまざまな種類があります。
初心者の多くは複雑なコードを見るだけで抵抗感を抱くので、慣れるまではシンプルなダイアトニックコードを使いましょう。
なお、コード進行の種類について以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(3)イメージに近い曲のコード進行を真似する
自分が目指す楽曲に近い既存曲のコード進行を真似するのも1つのポイントです。
コード進行はメロディとは異なり、既存のものを真似しても著作権侵害には該当しません。
イメージに近い既存曲のコード進行を真似するだけでコード進行が完成するので、自分が作りたい楽曲に近い既存曲を探して活用しましょう!
まとめ
コード進行を作るには、4つのステップを行う必要があります。
コード進行はゼロから作るのは大変なので、既存曲のコード進行や定番のコード進行を参考にすると作業効率を高めることが可能です。
今回紹介した3つのコツを参考にして、自分のイメージに近いコード進行を作ってみましょう!
なお、作ったコード進行にメロディをつける方法は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!