「アイネクライネってどのようなコード進行になっているの?」
「アイネクライネのコードはどのような特徴なの?」
『アイネクライネ』という曲を知ったが、コードにどのような特徴があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
実は、アイネクライネは定番といわれるコードが使われており、初心者が勉強するのにちょうどいい曲なのです!
本記事では、『アイネクライネ』の人気の理由やコードの特徴を紹介します。
この記事を読めば、『アイネクライネ』のコードの秘密を理解できるようになりますよ!
目次
1.『アイネクライネ』とは
『アイネクライネ』は2014年の4月にリリースされた米津玄師のメジャー1枚目の曲です。
米津玄師のYouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開され、2億回以上も再生されています。
女性の切ない感情を謳った曲で、JOYSOUNDのカラオケ年間ランキングでは、総合17位にランクインしたほど人気が高いです。
2.『アイネクライネ』が人気になった3つの理由
『アイネクライネ』が人気を集めている理由を紹介します。
順に紹介するので、『アイネクライネ』がなぜ多くの人から評価を集めているのかチェックしましょう!
(1)切ないフレーズが共感を集めた
『アイネクライネ』は切ないフレーズで多くの女性の共感を集めた曲です。
たとえば、「今が幸せであればあるほど、いつか必ず来る別れがつらくなる」のように、幸せと悲しみが表裏一体であることを綴った歌詞が特徴的で、誰もが抱いたことのある感情が歌詞に込められています。
また、「あなたに会えて本当に嬉しいのに当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ」といった葛藤を抱えた人間に突き刺さる言葉が散りばめられているのです。
一見、女性の片思いを謳った歌のように感じますが、視点を変えると母親の気持ちを謳っているようにも聴こえます。
幅広い女性に刺さるフレーズが人気の理由の1ついえるでしょう。
(2)親しみのあるコード進行が使われている
親しみのあるコード進行が使われていることも特徴的です。
ポップスやロックで頻繁に使われるコード進行なので、どこか聴いたことのある雰囲気になっています。
米津玄師の曲は独特の世界観を堪能できますが、スッと入り込める点が人気を集めている理由でしょう。
なお、以下の記事で定番のコード進行を紹介しているので、あわせてご覧ください。
(3)Bメロでサビの盛り上がりを演出している
Bメロからサビにかけて盛り上がるようなコード展開になっている点も評価が高いです。
全体のテーマが切ない雰囲気なので、気持ちが落ち込んでしまいそうになるところを、しっかりサビで盛り上げるためにBメロで準備をしています。
そのため、気持ちよくサビに入ることができリスナーの気持ちを上げることができるのです。
しっかりサビで盛り上がることができることから、カラオケでよく歌われているのでしょう。
なお、盛り上がるほどかっこいいコード進行を紹介しているので、あわせてご覧ください。
3.『アイネクライネ』のコードの特徴
『アイネクライネ』のコードの特徴を紹介します。
特に特徴的なコードは以下の3パートです。
順に紹介するので、『アイネクライネ』がどのようなコードで構成されているのかチェックしましょう!
(1)Aメロ
『アイネクライネ』のAメロのコード進行は以下の通りです。
|G♭ D♭|A♭ B♭m|
”あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに”
|G♭ D♭|F Adim B♭m|
”当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ”
|G♭ D♭|F Adim B♭m|
”今痛いくらい幸せな思い出が”
|G♭ D♭|A♭ G♭|
”いつか来るお別れを育てて歩く”
|G♭ D♭|A♭ B♭m|
”誰かの居場所を奪い生きるくらいならばもう”
|G♭ D♭|F Adim B♭m|
”あたしは石ころにでもなれたらいいな”
|G♭ D♭|F Adim B♭m|
”だとしたら勘違いも戸惑いもない”
|G♭ D♭|A♭ D♭|
”そうやってあなたまでも知らないままで”
G♭→D♭→A♭→B♭mはポップパンク進行で、4156進行ともいわれています。
このコードの流れは定番のコード進行で、初心者は押さえておくべきコード進行です。
バラードやフォークソングで使われることが多く、何とも切ない雰囲気を作り出すことができます。
また、F→Adim→B♭mのコードの展開は特徴的で、Adimをアクセントにして印象強くしているのです。
4156進行はよく目にするコード進行なので、覚えておきましょう!
(2)Bメロ
Bメロのコード進行は以下の通りです。
|E♭m7 Fm|G♭ A♭|
”あなたにあたしの思いが全部伝わってほしいのに”
|E♭m7 Fm|G♭ A♭ D♭|
”誰にも言えない秘密があって嘘をついてしまうのだ”
|E♭m7 Fm|G♭ A♭|
”あなたが思えば思うよりいくつもあたしは意気地ないのに”
|G♭ D♭|A♭ G♭|
”どうしてどうしてどうして”
E♭m7→Fm→G♭→A♭の流れによって、ベースラインが上昇しているので、サビに向けての盛り上げを演出しています。
サビに入る前のG♭がBメロのポイントで、このコードがあることによって、サビで転調したかのように感じさせることが可能です。
G♭はⅣのコードなので、サビに入る前に使われることは珍しく、転調を演出するために意図して使われていることが分かります。
(3)サビ
サビのコード進行は以下の通りです。
|B♭m E♭m7|G♭ A♭ D♭|
”消えない悲しみも綻びもあなたといれば”
|B♭m E♭m7|G♭ A♭ D♭|
”それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか”
|B♭m E♭m7|G♭ A♭ D♭|
”目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような”
|F Adim B♭m|G♭ A♭ D♭|
”奇跡であふれて足りないや”
|F Adim B♭m|
”あたしの名前を呼んでくれた”
サビのコード進行はAメロやBメロで使われたコード進行が使われています。
同じコード進行を繰り返しているので、中毒性のある展開が特徴的です。
Bメロで盛り上げているので、勢いを殺さないコード進行になっています。
まとめ
『アイネクライネ』は同じコード進行が繰り返し使われているので、初心者がコード進行を勉強するのにおすすめの楽曲です。
定番のコード進行である4156進行が使われているため、この曲で1つのコード進行をマスターしましょう。
今回紹介したコード進行の特徴を参考に、『アイネクライネ』のコードの仕組みを勉強してみてください。
なお、初心者におすすめのコード進行をまとめているので、あわせてご覧ください。