「マスタリングエンジニアってどんな仕事をするの?」
「マスタリングエンジニアになるにはどうしたらいいの?」
スタジオエンジニアの中でも、マスタリングエンジニアに興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
マスタリングエンジニアに限らず、実はスタジオエンジニアになるための常套手段があるのです!
本記事では、マスタリングエンジニアの仕事内容やマスタリングエンジニアになるための手段を紹介します。
この記事を読めば、マスタリングエンジニアになるために、どういったルートを目指せばよいのかはっきりしますよ!
なお、マスタリングのやり方などは以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
1.マスタリングエンジニアの仕事内容
マスタリングエンジニアは、主に複数の楽曲を1枚のCDにまとめて作品を仕上げる仕事です。
各トラックの音量や音質を調整してマスターテープ(CDを複製するためのテープ)にすることをトラックダウンといい、マスタリングエンジニアはこの作業をメインに行います。
楽曲単体で聴けば違和感がなくても、複数の楽曲を連続で聴けば些細な音量や音質の変化も察知しやすくなり、リスナーに聴こえ方の違いによるストレスを与えてしまう可能性が高いです。
たとえば、音量にバラツキがあれば、楽曲が変わるたびに音量の調整をしなければなりません。
リスナーが快適に楽曲を聴けるようにマスターテープを作成することが、マスタリングエンジニアに求められる仕事です。
2.マスタリングエンジニアに向いている人の3つの特徴
マスタリングエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
マスタリングエンジニアに向いている人の特徴は以下の3つです。
順に紹介するので、自分が該当するのか確認しておきましょう!
(1)体力・忍耐力がある人
マスタリングエンジニアは、体力や忍耐力が求められます。
複数の楽曲を1つにまとめて作品にするのに時間がかかるため、スケジュールによっては24時間体制で仕事をしなければならないこともあるでしょう。
また、マスタリングエンジニアとして満足のいく仕事をさせてもらえるまで、長い期間の下積みが必要です。
自分の思っていた仕事内容とは乖離することも多々あるので、自分のしたい仕事ができるようになるまで我慢が強いられることになるでしょう。
(2)人のスケジュールに合わせられる人
楽曲制作に携わる人は多いので、自分よりも他人のスケジュールを優先できる人でなければ勤まりません。
特に納期が近づくに連れ、突発的に修正を求められたり要望を聞かされたりするので、仕事を優先にしなければならなく場面が多々発生します。
自分で立てたスケジュール通りにことが進まなければ気が済まない人は、いくら音楽が好きでも仕事にするのは難しいでしょう。
(3)不規則な生活でも平気な人
マスタリングエンジニアは活動時間が不規則になりやすいです。
労働時間帯が深夜になることもあれば、休日も週末や祝日にとれないこともあるのです。
毎月安定した生活を過ごしたい人は、マスタリングエンジニアには向いていないといえます。
3.マスタリングエンジニアになる4つの方法
音楽初心者でもマスタリングエンジニアになれる方法を紹介します。
今回紹介する方法は以下の4つです。
順に紹介するので、自分に合った方法を選びましょう!
(1)音楽スタジオやレコーディングスタジオに就職する
マスタリングエンジニアに限らずレコーディングエンジニアになるには、音楽スタジオやレコーディングスタジオに就職することをおすすめします。
音楽スタジオやレコーディングスタジオに就職すれば、楽曲制作の仕事に携わることができるので、いずれマスタリングを担当する機会が訪れる可能性が高いです。
また、確実に仕事が与えられるため、他の業種に比べると額は低いですが毎月15万円程度の収入を得ることができます。
しかし、楽曲制作会社に就職したからといって、必ずしもマスタリングエンジニアになれるわけではなく、初めは先輩の付き人として働くことになるでしょう。
マスタリングを担当するためには、楽曲制作関係者に一目置かれる存在になり、プロジェクトリーダーなどに声をかけられることが求められます。
周りの人は働く姿を見てるので、お茶汲みなど楽曲制作に関係のない作業でも与えられた仕事はしっかり全うし、頑張っている姿勢を見せましょう!
(2)人脈を使ってプロジェクトに参加させてもらう
知り合いに音楽関係者がいる場合は、人脈を使って楽曲制作に参加させてもらうのも有効です。
マスタリングエンジニアになる方法はさまざまですが、一番手っ取り早い方法でしょう。
ただし、コネでプロジェクトに参加する以上、他の参加者から認めてもらうためにある程度マスタリングのスキルや楽曲制作に関する知識が求められます。
初心者は専門学校などに通い機材の操作法や機能などを熟知し、マスタリングのノウハウを習得しておくことをおすすめします!
(3)スキルマーケットアプリを使う
スキルマーケットアプリでマスタリングをサービスとして提供する方法もあります。
たとえば、ココナラというアプリを使えば、登録するだけですぐにマスタリングエンジニアとして活動することが可能です。
楽曲制作プロジェクトの場合は、音楽のプロを相手に仕事をすることが多いので、マスタリングエンジニアとして生きていくためには、突出したスキルと豊富な経験が求められます。
一方、スキルマーケットアプリでは、一般人を相手にサービスを提供することが多いので、プロを相手にするよりはハードルが低い状態で仕事を請け負うことができるのです。
ただし、マスタリング環境を自分で整える必要があり、報酬額は業界内の中では低めなので、マスタリングエンジニアとしてデビューするために活用することをおすすめします。
アプリでスキルを磨いてから、音楽スタジオなどに応募するなどプロを相手にする現場に飛び込みましょう!
(4)Webサイトを開設してサービスを提供する
自分でWebサイトを開設してマスタリングサービスを販売することもできます。
楽曲制作において、消費者が依頼先を選び個別でオンライン受注するのが一般的なので、わざわざ音楽制作会社に所属しなくても、仕事を請け負うことが可能です。
マスタリングのサービスを販売するWebサイトを開設し、アクセス数を稼ぐことができれば仕事量も安定します。
ただし、Webサイトの運営は時間や手間がかかるので、すぐに開設したからといってアクセスが集まるわけではありません。
Googleから優良なコンテンツと認定され、検索結果に上位表示されなければアクセスが集まらないので、SEO対策に取り組む必要があります。
スキルマーケットアプリで仕事を確保しつつ、隙間時間を見つけてはWebサイトのコンテンツを増やして、検索上位表示を狙いましょう!
なお、予算に余裕があればSEO対策会社に依頼すると作業効率が高まるので効果的ですよ!
まとめ
マスタリングエンジニアは、作品を仕上げる最後の工程なのでやりがいのある仕事です。
体力や忍耐力に自信があり、スケジュールや生活様式が不規則でも問題ない人に向いています。
もし、マスタリングエンジニアを目指す人は、今回紹介した4つの手段を参考に挑戦してみてください!
なお、以下の記事でマスタリング用のソフトを紹介しているので、練習の参考にしてください!