「ボカロPとはどういう意味?」
「ボカロPになるには何をすればいいの?」
このように悩んでいませんか?
ボカロPはボーカロイドと呼ばれる音声合成ソフトを利用して楽曲を制作し動画を投稿する音楽家のことで、米津玄師さんのようにボカロPの活動で注目を集めたことがきっかけでトップアーティストの仲間入りを果たした事例もあります!
今回の記事では、ボカロPとは何かを説明するとともに、ボカロPに必要な4つの機材とボカロPになるための3つのステップについても紹介します。
この記事を読んでボカロPに興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてみてください!
目次
1.ボカロPとは
ボカロPとは、ボーカロイドと呼ばれる音声合成ソフトを使って楽曲を作り、ニコニコ動画やYoutubeなどの動画投稿サイトに投稿する音楽家のことを指します。
ボーカロイドを略した「ボカロ」とプロデューサーの「P」を合わせてボカロPと呼ばれるようになりました。
ちなみに、「P」はいわゆる楽曲プロデューサーを指すわけではなく、自宅スタジオにいながらかわいいアイドルのようなキャラクターをプロデュースしている感覚を味わえるという意味です。
有名なボカロPとして、米津玄師さんやryoさん・八王子Pさんなどが挙げられ、ボカロPで注目を集めたことをきっかけに、それぞれシンガーソングライターやバンドメンバーの一員として活躍しています。
このように、ボカロPはボーカロイドを使って曲を作り動画サイトへ投稿する音楽家のことで、ボカロPとしての活躍を足掛かりにメジャーデビューを果たすアーティストも多く存在します。
ボーカロイドについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
2.ボカロPに必要な4つの機材
次に、ボカロPに必要となる代表的な機材を以下の4点に分けて紹介します。
- エディタ
- ライブラリ
- DAW
- パソコン
順番に説明します。
(1)ボカロのメロディー・歌詞を入力する『エディタ』
ボカロPに必要な機材の1つ目に、エディタが挙げられます。
エディタとは、ボカロのメロディー・歌詞を入力し編集するソフトです。
ボカロエディタの代表的な選択肢としては以下の3つが挙げられます。
ソフト名 | ライブラリの対応状況 | 詳細 |
V5エディタ | V5まで (V4にも対応) | YAMAHA純正の最新版ソフトで、4つのライブラリを標準添付。V4と編集方法が大きく異なり、まだネット上のマニュアル類が充実していない。 |
V4エディタ | V4まで | YAMAHA純正のソフトで、V5エディタの発売により品薄状態。現状ではV4対応ライブラリが多く、編集方法にも慣れているため、敢えてV4を購入しようというユーザーもおり、価格が高騰し入手困難。 |
Piapro Studio | V4まで | クリプトン製のボカロライブラリに付属されている(単体での販売はなし) |
このように、YAMAHA純正のエディタがバージョン更新の過渡期で、本来であれば最新のV5エディタをおすすめすべきところですが、使い勝手とライブラリの対応状況が追い付いていないような現状です。
とはいえ、今後はV5対応のライブラリが増えてきてマニュアル類も充実してくるはずですから、今からYAMAHA純正のエディタを購入するのであればV5エディタが妥当でしょう。
それ以外の選択肢としてクリプトン製のライブラリであれば、エディタは標準で添付されているので別途購入する必要がなく、安価に済ませることができます。
このように、ボカロPになるにはエディタを準備する必要があり、本格的に始めたいならV5エディタを、まずは安価に始めたいならPiapro Studioを使うのがおすすめです。
(2)ボカロの歌声を収録した『ライブラリ』
ボカロPに必要な機材の2つ目に、ライブラリが挙げられます。
ライブラリとは、エディタとセットで利用する、人間の歌声を収録したソフトです。
基本的には自分の好みの歌声を選べばよいのですが、上で説明したエディタとの互換性に注意が必要です。
ライブラリとエディタの互換性については、それぞれのソフトの公式サイトにサポート情報の記載があるので確認しましょう。
ライブラリについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
このように、ボカロPになるにはライブラリを準備する必要があり、エディタとの互換性に注意した上で自分の好みの歌声のものを選びましょう。
(3)楽曲を作成・編集する『DAW』
ボカロPに必要な機材の3つ目に、DAWが挙げられます。
DAWはボカロ曲に限らず曲作り全般で必要になる、楽曲を作成・編集する際に使用するソフトです。
有料・無料いずれのソフトも存在し、それぞれに使い勝手や音楽の傾向が異なるため、自分に合ったものを使うことが大切です。
以下の記事でおすすめのソフトについて紹介しているので、参考にしてみてください。
このように、ボカロPになるにはDAWが必要で、有料・無料いずれのソフトも存在するため自分のスキルや音楽の傾向に合わせて適したものを用意しましょう。
(4)楽曲作り・動画編集に使用する『パソコン』
ボカロPに必要な機材の4つ目に、パソコンが挙げられます。
パソコンは、楽曲作りや動画編集のいずれの作業にも必要で、音飛びやフリーズ・容量不足を防ぐためには以下の表のとおり、比較的ハイスペックなものを用意するのがおすすめです。
最低スペック | 本格的なレコーディングを行う場合 | |
CPU | Corei5以上 | Corei7以上 |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 |
ディスク | SSDの場合、256GB以上 | |
HDDの場合、回転数7200rpmのもの |
また、形状に関しては、デスクトップ・ノートパソコンそれぞれに以下の通り長所・短所があるため、自分の好みや環境に合ったものを選ぶのが良いでしょう。
デスクトップ | ノートパソコン |
同価格帯でノートパソコンよりハイスペックのものを選べる | 持ち運びができる |
大きいディスプレイで作業できる | 設置スペースをとらない |
このように、ボカロPになるにはパソコンが必要ですので、ハイスペックで使いやすい形状のものを選びましょう。
3.ボカロPになるための3つのステップ
ボカロPになるための方法を以下の3つのステップに分けて説明します。
- ボカロ曲を作る
- 動画を作る
- 動画をアップする
順番に説明します。
ステップ1:ボカロ曲を作る
ボカロPになるためのステップの1つ目に、ボカロ曲を作ることが挙げられます。
ボカロ曲は以下の7つの工程で作ります。
- 曲のイメージを考える
- ボーカロイドを決める
- 曲の構成を決める
- メロディを作る
- メロディをDAWに打ち込み伴奏を作る
- メロディをボーカロイドエディターに読み込む
- ミックス・マスタリングを行う
通常の曲作りとほぼ同じ工程ですが、あらかじめボーカロイドを決める点や、DAWにメロディを仮入れしてからボカロエディターに読み込む点が異なります。
それぞれの工程についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
このように、ボカロPになるためにまずは曲作りを行いますが、ボカロ曲ならではの作曲工程が発生する点に注意が必要です。
ステップ2:動画を作る
ボカロPになるためのステップの2つ目に、動画を作ることが挙げられます。
ボカロ動画は、1つ目のステップで作成した楽曲にイラストを組み合わせて作るのが一般的です。
まずは楽曲のイメージを具体化したイラストを用意し、Windows Live ムービーメーカーなどの編集ソフトに楽曲とイラストを取り込みます。
そして、視覚効果やアニメーションを設定したり、歌詞のテロップを挿入すれば動画は完成します。
これらの手順は比較的簡単で初心者でもチャレンジしやすいですが、人気の高い動画は世界観や演出にこだわりがありセンスが光るものが多いため、プロに動画制作を依頼するケースもあります。
このように、ボカロPになるためには動画を作る必要があり、注目を集めるためにはセンスや個性の光る動画を作ることが求められます。
ステップ3:動画をアップする
ボカロPになるためのステップの3つ目に、動画をアップすることが挙げられます。
ステップ2で作成したボカロ動画をYoutubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトにアップします。
動画投稿サイトにアップすると、世の中に知られるだけでなくコメントをもらえるので、モチベーションが上がったり今後の曲作りの参考になる情報が得られたりします。
最近では再生回数がアップすることで注目を浴び、さらに多くの人が「歌ってみた」「演奏してみた」などに取り上げてくれ、加速度的に楽曲が知れ渡るケースも増えてきています。
このように、ボカロPになるための最後のステップとして動画を公開することが挙げられ、公開することにより多くの人に楽曲を聞いてもらえるチャンスが生まれます。
まとめ
今回の記事では、ボカロPとは何かを説明するとともに、ボカロPに必要な4つの機材とボカロPになるための3つのステップについても紹介しました。
ボカロPはボーカロイドと呼ばれる音声合成ソフトを利用して楽曲を制作し動画を投稿する音楽家のことで、米津玄師のようにボカロPの活動で注目を集めたことがきっかけでトップアーティストの仲間入りを果たした事例もあります!
この記事を読んでボカロPに興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてみてください!