「作曲の手順を知りたい!」
「音楽初心者でもできる作曲の方法はあるの?」
このように、作曲を行うための手順について知りたいという音楽初心者の方は多いでしょう。
実は、作曲は初心者でもいくつかの手順をクリアするだけで行うことができ、自分だけのオリジナルソングを作ることができます。
今回は、音楽初心者が簡単な曲を作るまでの手順と、作曲を上手に行うためのコツを紹介します。
この記事を読んで作曲への理解を深め、音楽の仕組みや作曲の楽しさを自ら感じ取ってみてください。
目次
1.そもそも作曲とは何か?
作曲とは、基本的に主旋律(メロディ)を作る作業のことを言います。
とはいえ、作曲の定義は多少曖昧な部分も存在し、コード進行の作成も含めて作曲とすることもあります。
多くの方は、普段聴く音楽に含まれるギターやベース、ドラムといった音なども全て作曲工程で作られているというように思いがちではないでしょうか。
しかし、実は楽器などを用いた伴奏部分は主に「編曲」という工程で作られており、作曲という工程は基本的にボーカルなどが歌うメロディの部分を作成する工程のことを言うのです。
そのため、鼻歌やピアノで簡単にメロディを作るだけでも「作曲した」と言うことができてしまいます。
逆に言えば、メロディを考えることは詳しい音楽知識を知らなくてもできてしまうので、音楽初心者の方でも簡単に作曲をできるということです。
編曲となると音楽理論に基づいて作業を行っていく必要がありますが、作曲は誰でも簡単に挑戦できるので、あまりハードルを上げず気軽にチャレンジしてみましょう。
2.作曲に必要な3つの手順
作曲に必要な3つの手順を紹介します。
以下の手順が絶対という訳ではありませんが、オーソドックスな方法ではあるので音楽初心者の方はぜひ参考にしてください。
- 作りたい曲の雰囲気を決める
- メロディを考える
- 作ったメロディをコード進行に合わせる
順に紹介します。
(1)作りたい曲の雰囲気を決める
作曲に必要な1つ目の手順は、作りたい曲の雰囲気を決めることです。
メロディを考える前に、自分がどのような曲を作りたいのか考えるようにしましょう。
明るくて元気の出るようなメロディなのか、失恋をテーマにしたような物寂しげなメロディなのかなど、今の気分や作ってみたい楽曲の雰囲気を想像することで気持ちにもスイッチが入り、メロディが浮かびやすくなります。
音楽理論を学ぶと、明るい響きと暗い響きを言語化できるようになるのですが、まずは自分の気持ちや感性を頼りにメロディを作ると良いでしょう。
(2)メロディを考える
作曲に必要な2つ目の手順は、メロディを考えることです。
作りたい曲の雰囲気を決めたら、次は作曲の醍醐味でもあるメロディ作りに移行しましょう。
鼻歌でもピアノの鍵盤を使っても良いですが、最初から難しいフレーズを考えようとするのではなく、短い時間で終わるCMソングくらいの長さを意識すると、まとまりのあるメロディを作りやすいです。
また、使う音の数にも目を向けることが大切で、「ドレミファソラシ」を無理矢理全て使うのではなく、「ドレミ」や「ドミソ」など、3つから5つくらいの音を使ってメロディを考えると覚えやすいキャッチーなメロディを作ることができます。
最初は簡単なメロディを作るのも難しいかもしれませんが、続けていくことでコツを掴むことができるので、毎日少しずつでも作曲するようにしてみてください。
(3)作ったメロディをコード進行に合わせる
作曲に必要な3つ目の手順は、作ったメロディをコード進行に合わせてみることです。
そもそもコード進行とは、コードを順番に鳴らすことで、曲の雰囲気や展開を演出する響きのことを言います。
3つ以上の音が重なった状態を「コード」と呼ぶ。
例えば「ド・ミ・ソ」は「Cメジャー」、「レ・ファ♯・ラ」は「Dメジャー」というコードになる。
同じ曲を聴いていても、暗くて寂しげな部分もあれば、だんだん盛り上がってきたり、開放感を感じる部分など複数の展開がありますよね。
そのような曲中の起承転結はメロディだけでなく、コード進行の変化によって作られているため、作曲においてコード進行をないがしろにすることはできません。
コード進行自体はパターンが少なく、いくつかの例を覚えてしまえば作曲に活かすことが可能です。
ピアノやギターでコード進行を弾いてみると、「これは明るくてテンションが上がるな」「こっちは少しオシャレな響きで夜に合いそうだな」などといった感想を抱くと思います。
コード進行に合わせてメロディを演奏すると一気に曲の輪郭がハッキリしてくるので、メロディを作成したらコード進行に乗せて演奏してみるようにしましょう。
逆に、コード進行の雰囲気からメロディを考えることも一つの作曲方法です。
作曲アプリなどを活用すると、初心者でも簡単な曲であれば形にすることができるのでぜひ挑戦してみてください。
以下の2つの記事ではコード進行を理解して作曲に活用する方法や無料で作曲できるアプリについて紹介しています。
3.より上手な作曲を行うための2つのコツ
より上手な作曲を行うための2つのコツを紹介します。
音楽初心者の方がもう1つ、2つと作曲のランクを上げていくためにも、以下の2つのポイントを参考にして更に作曲の幅を広げていきましょう。
- さまざまなジャンルの音楽を聴く
- アイデアをいつでも記録できるようにしておく
順に紹介します。
(1)さまざまなジャンルの音楽を聴く
より上手な作曲を行うための1つ目のコツは、さまざまなジャンルの音楽を聴くことです。
作曲をしてみたいと思うくらい音楽に興味がある方であれば、一つや二つくらいは自分の好きな音楽ジャンルが存在すると思います。
ただ音楽を聴くだけであれば、ジャンルを絞ることは何も悪いことではありません。
しかし、作曲のレベルを上げるためにはジャンルを絞らずにたくさんの音楽と触れ合う方があなたにとってメリットになることもあるでしょう。
聴く音楽のジャンルが絞られていると、音楽の引き出しを増やすことが難しく、なんとなく似たり寄ったりのメロディしか浮かばないということがあるのです。
ジャンルに囚われず、幅広い音楽を聴いてみることで違うジャンルから新たな発見をしたり、逆にまったく違うジャンルなのに共通点を見つけたりすることで、音楽を聴く能力が向上し、作曲にも大きな影響を与えることができます。
聴かず嫌いをせずに様々な音楽と出会うことで自分の引き出しを増やし、いろいろな世界観を表現できる作曲能力を身につけていきましょう。
(2)アイデアをいつでも記録できるようにしておく
より上手な作曲を行うための2つ目のコツは、アイデアをいつでも記録できるようにしておくことです。
作曲を始めると、日常の意外なシーンでメロディが浮かんでくるということは多々あり、たくさん考えてひねり出したメロディよりも、ある瞬間にひらめいたメロディの方が良いということもあります。
こういったひらめきは作曲作業をより捗らせるために必要な鍵となりますが、メロディというのは頭の中に保管しておくのが難しく、数分後には綺麗さっぱり忘れてしまうことも少なくありません。
せっかく思いついたメロディを忘れてしまわないためにも、メロディが浮かんだらすぐに録音できる環境を作ることで、作曲作業を楽しく、より活動的にすることができます。
スマホなどを活用すれば簡単に録音できるので、思いついたメロディは積極的に保存するようにすると、作曲作業の際の道しるべとなってくれるでしょう。
まとめ
今回は、音楽初心者の方が簡単に作曲を行うための手順について紹介しました。
メロディを考えるだけでも作曲になるということを知れば、作曲へのハードルも下がり挑戦しやすくなるのではないでしょうか。
アイデアが浮かばない時は、散歩やサイクリングをしながら鼻歌でメロディを考えてみるのもおすすめの方法です。
様々なジャンルの音楽に触れあい、いろんな角度から音楽を聴いてみることで感受性を高め、メロディの構築に役立てることができます。
まずは簡単な方法で作曲にチャレンジし、音楽をより楽しめるようになりましょう。