「ミキシングエンジニアってかっこいい!でも、どうやってなれば良いの?」
「ミキシングエンジニアはどれくらいの年収?仕事内容は?」
音楽関係の道へ進みたい方、特に制作に関わりたい方はミキシングエンジニアを目指している方も多いでしょう。
しかし、ミキシングエンジニアの仕事が具体的にわからない、または年収について知りたいなど疑問があるはずです。
この記事ではミキシングエンジニアの概要や仕事内容、年収・適正、ミキシングエンジニアになる方法を解説しています。
最後まで読めば、ミキシングエンジニアのことがわかり、将来のために今何をすべきかわかりますよ!
目次
1.ミキシングエンジニアとは?
この投稿をInstagramで見る
ミキシングエンジニアとは何か、その職業について解説します。
- 録音した音源のミックスを行う担当者
- レコーディングエンジニアとの違い
まずは職業の概要を理解しましょう。
(1)録音した音源のミックスを行う担当者
ミキシングエンジニアとは、録音した音源のミックス作業を担当する人のことです。
エンジニアの一種で、録音した音源の音量調整や全体の調和などを整えます。
アルバム制作などに欠かせない職業であり、音楽制作に携わる仕事の1つです。
ミキシングエンジニアになれば、アーティストなどの楽曲の仕上げ作業を担当できます。
(2)レコーディングエンジニアとの違い
レコーディングエンジニアとミキシングエンジニアの違いについて解説します。
ほぼ同じ意味で使われますが、業務範囲がやや違う点に注意しましょう。
録音からミックス作業まで全ての工程を担当する場合は、レコーディングエンジニアと呼ばれます。
ミックスのみ担当する場合は、ミキシングエンジニアです。
レコーディングエンジニアについては、以下の記事で解説しています。
2.ミキシングエンジニアの具体的な仕事内容
ミキシングエンジニアの具体的な仕事内容について解説します。
- ミキサーで音楽を調整
- 周波数を調整し音楽の仕上げを行う
将来自分がミキシングエンジニアになったときに何をしたら良いか、具体的にイメージしましょう。
(1)ミキサーで音楽を調整
ミキシングエンジニアの仕事は、ミキサーで音楽を調整することです。
ミキサーと呼ばれる機械を用いて、音源の音量を調整し、曲全体を調節します。
ミキシング作業がなければ、調和がなくばらついた印象の曲になることもあるため、音楽制作には非常に重要な役割です。
ミックス作業の概要については、以下の記事で解説しています。
(2)周波数を調整し音楽の仕上げを行う
ミキシング作業とは、周波数の調整を行い音楽の仕上げをすることです。
通常楽曲の録音は各トラックごとに行われるため、そのばらばらのトラックを1つにまとめます。
トラックの音量の調整や音色の補正、バランス調整が主な仕事です。
ピッチを整えて、音楽に残響・ひずみを与えることで印象的な音楽に仕上げ、世の中に送り出す作業を担当します。
3.ミキシングエンジニアの年収
ミキシングエンジニアの年収は、Indeedなどの求人サイトを見ると月給23〜32万円程度の求人票が多いです。
賞与などを含めると322万円〜480万円ほどになります。
働き方によっても異なりますが、極めて給料が安いわけではありません。
経験を積んで、多くの仕事が任されるようになれば、ある程度の年収は稼げるでしょう。
また、ミキシングエンジニアとして経験を積めばフリーとして独立することも可能です。
4.ミキシングエンジニアは辛い仕事?向いている人の3つの特徴
ミキシングエンジニアは辛い仕事と言われますが、本当に辛いのでしょうか?
- コツコツ同じことを継続して行える
- 音楽の知識が豊富で音楽が好き
- ヒアリング能力に長けている
ミキシングエンジニアの仕事は、長時間スタジオに篭りきりになることもあり、適正がないと辛いと感じる人もいます。
将来のために自分の適正も確認しておきましょう。
(1)コツコツ同じことを継続して行える
ミキシングエンジニアは、同じ作業を何度も繰り返して行える人に向いている仕事です。
アルバム制作の時期には、数ヶ月スタジオに缶詰になってミックス作業を行うこともあります。
同じ作業を毎日繰り返すのが嫌いな方には、辛い作業となるでしょう。
反対に、毎日ミックスをしても苦にならず、同じ作業をコツコツ続けるのが好きなタイプの方にはミキシングエンジニアは適職です。
(2)音楽の知識が豊富で音楽が好き
ミキシングエンジニアになるには、音楽の知識が豊富でなければいけません。
音楽制作の仕上げ段階に関わるため、知識がなければ音楽を磨き上げられないからです。
また、音楽が好きという熱意も必要でしょう。
音楽が好きでなければ、何度もトラックを聴き込んで調整することができません。
音楽制作に興味があり、音を作り上げることにやりがいを感じる方なら、ミキシングエンジニアの仕事を楽しめるはずです。
(3)ヒアリング能力に長けている
ミキシングエンジニアになるためには、ヒアリング能力も必要です。
通常音楽制作の場にはプロデューサーがいて、プロデューサーの指示の下で音楽をより良いものにしていきます。
個人の作業のように見えてチームプレイであり、プロデューサーの要望をしっかり聞き取り、実現させなければなりません。
相手の言外の意図を汲み取るなど、共感性も必要になります。
ミキシングエンジニアになるには、相手の話をよく聞いて理解するスキルも必要です。
5.ミキシングエンジニアになる方法
ミキシングエンジニアを目指す方は、どうすればエンジニアになれるか気になりますよね。
- 音楽学校からレコード会社へ就職
- 独学でミックスを学びフリーランスとして働く
ミキシングエンジニアになるには、以上の2つの方法があります。
将来ミキシングエンジニアを目指す方は、このどちらかの方法で夢を実現しましょう。
(1)音楽学校からレコード会社へ就職
ミキシングエンジニアの職に就く人の多くは、音楽学校からレコード会社へ就職しています。
音楽理論やミキサーの使い方を学校で学び、そのままレコード会社へ就職。
レコード会社ではアシスタントで下積みを重ねて、徐々にミキシングを任されるようになってきます。
収入も安定しやすく、長年勤めれば昇進も可能、コネも作りやすいため、音楽学校へ進みたいのであればその先の就職先も考えておきましょう。
(2)独学でミックスを学びフリーランスとして働く
ミキシングエンジニアには、音楽学校へ行かないとなれないわけではありません。
特に必須の資格などもなく必要なことは、知識と経験です。
独学であっても優れたミキシング技術があれば、フリーランスでミキシングを担当できます。
ただし収入が安定しづらいため、SNSなども活用して自身の存在を音楽業界の関係者に認知してもらう、フリーのアーティストのミキシングを担当して実績を増やすなど、セルフプロデュース能力も必要です。
独学でミックスを学びたい方は、機材選びや学習方法をまとめた記事も参考にしてください。
まとめ
ミキシングエンジニアは、音楽制作の場でトラックをまとめて調整する作業をする仕事です。
音楽制作の要であり、仕上げ作業に関われるため、音楽が好きな方ならやりがいを持って取り組める仕事でしょう。
高年収というわけではありませんが、フリーで活躍するなど独立をすれば、会社員よりも稼げる可能性があります。
記事内で紹介したミキシングエンジニアになる方法を参考にして、あなたの夢を叶えてくださいね。