「NFT音楽を販売するメリットって何?CDやmp3の方が聴いてもらえそう」
「NFT音楽を高値で買って何になるの?」
NFT音楽とは、ノン・ファンジブルトークン、つまり複製不可能なデジタル音源のことです。
まだ認知が低く、NFT音楽を制作・または購入するメリットはよくわかりませんよね。
この記事では、NFT音楽がアーティストにもたらすメリットと購入側のメリット、さらに問題点について解説します。
最後まで読めばNFT音楽のメリットが理解でき、今すぐNFT音楽の制作に取り組みたくなるでしょう。
NFT音楽の概要を知りたい方は以下の記事で詳しく解説しています。
目次
1.NFT音楽はアーティストたちにどんなメリットをもたらすか
NFT音楽はアーティストたちにどんなメリットをもたらすかを解説します。
- NFTの販売で利益を得られる
- 音楽と映像を掛け合わせた作品を気軽に販売できる
- 転売時に利益の一部を得ることもできる
- 自身の作品に唯一無二の価値を与えられる
どうして世界的にNFT音楽が流行しているか、その理由がわかるでしょう。
1つずつ解説します。
(1)NFTの販売で利益を得られる
NFT音楽の販売で、アーティストたちは利益を得ることができます。
特にNFT音楽は、希少性の高い未発表曲やコレクション性の高いもののため、高値で販売可能です。
例えば、2021年に発表された「小室哲哉」さんのNFT音楽は、オークション形式で50万円で落札されました。
複製可能なmp3音源の登場によって楽曲売り上げが落ちている現代において、NFT音源の販売は新しい収入源となります。
(2)音楽と映像を掛け合わせた作品を気軽に販売できる
NFT音楽は楽曲だけでなく、映像と組み合わせた新しい作品として発表できます。
音楽と映像が組み合わさると、聴覚と視覚を刺激する新しいアートを作り出せるのです。
有名アーティスト「Perfume」は、楽曲とライブ映像を元にしたアート作品NFTを販売し、即日完売するほどの人気となりました。
プロモーションビデオをNFT化して販売することもできますし、ライブのパフォーマンスを限定NFTとして販売できます。
(3)転売時に利益の一部を得ることもできる
NFT音楽は購入者による転売が可能ですが、その際にも利益の一部が著作者に入るように設定できます。
もちろん既存の著作権システムでも二次利用の際の一部利益を得ることは可能です。
しかし、mp3音源などは複製が容易なため、著作者が得るはずの利益が漏れていることも多々ありました。
NFTは複製ができず、トークン自体に収益の配分設定ができるため自動的に転売時に利益を得ることができます。
(4)自身の作品に唯一無二の価値を与えられる
NFT音楽は複製できない”非代替性トークン”で、この世に1つしかないトークンとして発表できます。
既存の音源と違い複製ができないため、ファンにとってはコレクション性が高い楽曲となるのがメリットです。
実業家の「イーロン・マスク」さんが販売したNFT音楽は、当時のレートで1億円以上の値段で取引されました。
「イーロン・マスク」さんの知名度もありますが、コレクション性の高さでこの金額がついたと言えるでしょう。
ファンにとってもアーティストにとっても、NFT音楽は唯一の作品となります。
2.NFT音楽を購入するメリットは?
NFT音楽を購入する際のメリットを紹介します。
- 唯一無二の音源をコレクションできる
- アーティストの知名度が上がれば高額で販売できる可能性がある
NFT音楽は高額で販売・購入されていますが、購入者のメリットが何かを理解してより喜ばれる音楽作品を作りましょう。
1つずつ説明します。
(1)唯一無二の音源をコレクションできる
NFT音楽を購入すると、この世で1つのNFTをコレクションできます。
複製もできない希少価値があるNFTのため価値が高いです。
特に自分が好きなアーティストの音楽NFTは、ファンにとっては大事なコレクションの1つとなります。
(2)アーティストの知名度が上がれば高額で販売できる可能性がある
NFT音楽の著作者の知名度によっては、価値が跳ね上がり高額で転売可能です。
購入当時はさほど知名度がなくとも、その後有名アーティストになれば購入時の何倍もの価格で販売できる可能性があります。
NFT音楽は転売可能なため、購入者が利益を得られるのもメリットです。
3.NFT音楽のデメリットとは
NFT音楽はメリットも多いですが、デメリットも当然あります。
- 暗号資産で取引する必要がある
- NFTの仕組み自体が認知されていない
- 日本ではまだNFT自体が普及していない
- NFTの複製・著作権侵害の可能性がある
NFT音楽が普及しない理由、また著作権についても問題が起こり得ることを理解しておきましょう。
1つずつ説明します。
(1)暗号資産で取引する必要がある
NFT音楽を販売・購入する際には、暗号資産を利用しなければなりません。
暗号資産自体に馴染みがない人にとってはハードルが高く、面倒だと感じてしまうでしょう。
NFT音楽の販売までに暗号資産の知識を得て、さらに取引所の開設・暗号資産の購入やウォレットの設定をする手間がかかります。
暗号資産を初めて扱う方にとっては、NFT音楽を購入するだけでも一苦労です。
(2)NFTの仕組み自体が認知されていない
NFT音楽はまだ新しい仕組みであり、世界的にも認知されている層は少ないです。
特に日本は暗号資産利用者が全体の5%程度であり、その中でもNFT取引をしている利用者はさらに少なくなります。
NFTという仕組み自体が難解なことも原因でしょう。
NFT音楽の仕組み自体が認知されづらく、大衆に受け入れられていないため、利用者の増加スピードが遅いのは問題です。
(3)日本ではまだNFT自体が普及していない
日本では特にNFT自体が普及しておらず、NFT音楽を発表しても注目されづらいです。
日頃から暗号資産に触れている方なら関心を持っていますが、利用人口自体が少ないためNFT音楽に取り組むアーティストもまだ少数。
暗号資産が実用化され、一般的に流通するようになればNFT市場もさらに盛り上がる可能性はあります。
しかし、現時点ではNFT自体が普及しておらず、NFT音楽について知っている人も少ないです。
(4)NFTの複製・著作権侵害の可能性がある
NFTは複製不可の”非代替性トークン”ですが、全ての複製方法を除外しているわけではありません。
例えばNFT音楽を再生して外部録音して複製すれば、同じトークンは作れなくても楽曲自体の複製は可能です。
また、NFT音楽を制作する際に既存楽曲を二次利用しNFTを作り、販売するなどの著作権侵害トラブルも起こるでしょう。
NFT音楽が著作権保護に万能とは言えず、自身の権利を保護するための取り組みは必要です。
NFT音楽の著作権については以下の記事で詳しくまとめてありますので、併せて読んでみてください。
まとめ
NFT音楽はアーティストの新しい収入源となり、また複製ができない仕組み上著作権保護に役立ちます。
ファンにとっても希少性の高い音源を手に入れられ、双方にメリットがあるものです。
しかし、NFT自体の認知度が低く、また取引に暗号資産が必要でハードルが高いのはデメリットでしょう。
NFT音楽のメリットを正しく理解した上で、この世に1つしかないNFT音源を制作・購入してみてくださいね。