「ボイストレーナーになりたい!でも何をすれば良いの?」
「ボイストレーナーになるには資格が必要?」
ボイストレーナーとはプロアマ問わず声楽や歌唱を教える仕事です。
存在は知っていても、ボイストレーナーになるための具体的な方法が分からない方も多いでしょう。
この記事では、ボイストレーナーの仕事内容やボイストレーナーになるにはどうしたら良いか、求められる知識や資格、年収を解説します。
ボイストレーナーを目指している方がこの記事を読めば、自分が今何をすべきかはっきり分かるでしょう!
目次
1.ボイストレーナーの仕事内容とは
ボイストレーナーの仕事内容の概要を説明します。
- 発声・歌唱についてのトレーニングを行う
- 対象はアマチュアからプロまで幅広い
ボイストレーナーはどのような仕事をしているのか、顧客はどんな人なのかを解説します。
(1)発声・歌唱についてのトレーニングを行う
ボイストレーナーの仕事とは、発声・歌唱についてのトレーニングを行うことです。
トレーナーによって得意なジャンルがあり、クラシックからポップス、カラオケなど幅広い範囲で歌唱の手伝いをします。
喉の開き方や腹式呼吸などの基礎レッスンから、コンサートの前の喉の調整も担当。
発声や歌唱についての基礎から応用編までを幅広く担当し、生徒の歌唱力を伸ばすのがメインの仕事です。
(2)対象はアマチュアからプロまで幅広い
ボイストレーナーの顧客対象は、アマチュアからプロまで幅広いです。
知名度があまりない一般のトレーナーは、アマチュアや歌手志望の生徒を担当することが多いでしょう。
カラオケが上手くなりたい一般の人や将来歌手を目指している音大生など、対象は幅広いです。
また有名なボイストレーナーになるほど、プロの歌手を担当するようになります。
プロのアーティストやクラシック歌手などへレッスンを行うこともあるでしょう。
2.ボイストレーナーになるには?
ボイストレーナーになるにはどうしたら良いか、その方法を紹介します。
- 声楽科へ通って声楽・歌唱への知識をつける
- 自身が歌唱で実績を作る
- ボイストレーナーの求人を探す
- 独立してボイストレーナーの教室を開く
- オンライン講師になる
ボイストレーナーを目指す人は、どのようにキャリアをつけていいか分かりませんよね。
そんな方のために詳細を解説します。
(1)声楽科へ通って声楽・歌唱への知識をつける
ボイストレーナーになるには、声楽科へ通って声楽・歌唱への知識をつけるのが一般的です。
人に発声や歌唱を教える立場のため、正しい知識と経験が必要。
そのため多くの人が自ら声楽科へ通った経験を持ち、歌手として活躍した経歴を持っています。
今から音楽系の専門学校へ通おうと考えていて、将来ボイストレーナーを目指しているなら声楽科へ入学するのがおすすめです。
(2)自身が歌唱で実績を作る
ボイストレーナーになるには、自身が歌唱で実績を作った方が良いでしょう。
現在有名になっているボイストレーナーは、大会出演経験・歌手経験がある人がほとんどです。
自らが発声や声楽に詳しく、経験を持っているからこそ人に教えられます。
声楽科を卒業後に歌唱の仕事についたり、大会やコンサートへ出演して実績をつけましょう。
(3)ボイストレーナーの求人を探す
ボイストレーナーの求人は、通常の求人サイトでも探せます。
希望のスクールがある場合は、直接問い合わせをしても良いでしょう。
ボイストレーナーの講師の仕事の求人数は非常に多いわけではありませんが、最近のボイトレスクールの流行で増加傾向にあります。
求人情報をチェックし、ボイストレーナーを探しているスクールを探してみてください。
(4)独立してボイストレーナーの教室を開く
ボイストレーナーとして一定年数働いた後に、独立して生徒を募集する人も多いです。
自分自身のスクールを経験するわけですから、経営の知識も必要になります。
トレーナーのキャリアプランとして、独立を夢見る人は多いです。
ボイストレーナーの年収は雇用されているうちはさほど多くないため、知名度をつけて独立する人も多いでしょう。
(5)オンライン講師になる
ボイストレーナーになるには、オンライン講師から始めることもできます。
最近はココナラなどのスキルマーケットでボイトレ講師をしている人もおり、フリーランスのトレーナーも多いです。
希望の求人が見つからない場合は、オンラインでボイストレーニングをするのも良いでしょう。
また、オンライン専門のボイストレーニング講師の募集を探して応募するのもおすすめです。
3.ボイストレーナーに必要な資格や素質
ボイストレーナーに必要な資格や素質を紹介します。
- 声楽についての知識
- 指導の経験
- ボイストレーナーの民間資格
ボイストレーナーの仕事には必須の資格はありませんが、知識や経験は求められます。
今から目指す方は以上の3つを念頭に置いて勉強・キャリアを積んでいってください。
1つずつ説明します。
(1)声楽についての知識
ボイストレーナーに必要なのは、声楽についての知識です。
声楽への知識がなければ、生徒に正しい発声や歌唱を教えることができません。
音楽専門学校で得た知識や自身がキャリアを積んだ上で心がけたことなど、ノウハウを活かして人に教えることが必要になります。
常日頃から声楽についての勉強を重ね、自分のスキルやノウハウを高めましょう。
(2)指導の経験
ボイストレーナーに必要なのは、指導の経験です。
トレーナーは人に何かを伝える仕事であり、優秀な歌手であるだけでは務まりません。
特に発声や歌唱は体感的なことが多く、言語化するのが難しいです。
自分が心がけている歌い方や歌唱の上達のコツを言葉にして、上手く生徒に伝える能力は必須。
人に何かを伝える言葉選びや言語化能力を高める必要があります。
(3)ボイストレーナーの民間資格
ボイストレーナーで持っておくと良いのは、民間資格です。
「JAVCERT」は、ボイストレーニングの民間資格の1つで正しい指導方法などを学び、認定されたという証明になります。
必須の資格ではありませんが、有資格者であることは生徒へのアピールにもなるでしょう。
余裕があればトレーナーとしての実力を客観的に証明するための、民間資格を取得することをおすすめします。
4.ボイストレーナーの年収とは
ボイストレーナーの年収について解説します。
平均年収は540万円と日本の平均年収473万円と比べると高い水準です。
しかし、実は幅が非常に広くなっており、260万円から740万円と極端に差があります。
例として音楽スクールで勤務しているボイストレーナーの例を挙げていきましょう。
1レッスンあたりの報酬が時給2,000円程度とされており、1日5時間のレッスンを担当して月給20万円程度です。
しかしプロの歌手に対してのボイストレーニングを行う場合は、1レッスンで数万円稼げることもあります。
知名度や顧客に応じて時給・レッスン料が変わっていき、年収に幅が出やすい業界でもあります。
まとめ
ボイストレーナーは、アマチュアからプロの歌手まで幅広く発声や歌唱の方法を教える仕事です。
自身の歌唱力も求められる仕事で、歌唱力とともに人に指導する力も求められます。
特に必須の資格等はありませんが、声楽への知識をつけた上で人に指導するための資格なども取得しておくと就職に有利になるでしょう。
ボイストレーナーは始めたての頃は年収が低くなりがちですが、知名度と経験に応じて年収が上がる魅力もあります。
将来ボイストレーナーを目指している方はこの記事を参考にキャリアプランを立ててみてください!