「作曲コンペに参加するにはどのような方法があるの?」
「作曲コンペで採用されるためには、どのような能力が求められる?」
このように悩んでいませんか?
作曲コンペは、プロ・アマ問わず誰にでもチャンスのある選考方式ですが、参加するためにはいくつかの方法で情報を入手する必要があります。
今回の記事では、作曲コンペの概要を紹介するとともに、作曲コンペで求められる3つの能力、作曲コンペに応募・参加する方法、作曲コンペの情報を入手する3つの方法も紹介していきます。
この記事を読んで作曲コンペの仕組みを理解し、ぜひ積極的にコンペにチャレンジしてみてください!
目次
1.作曲コンペとは
作曲コンペとは、音楽事務所や芸能事務所が楽曲をリリースするにあたり、作曲家から楽曲を募集し、多くの応募曲の中から採用する楽曲を決めることを指します。
コンペの対象となる楽曲の種類は、アーティスト楽曲・CM・映画や舞台・イベント楽曲などさまざまです。
基本的にプロ・アマ問わず誰でも参加できるため、無名の作曲家でも実力さえあれば選ばれる可能性があります。
コンペに採用されると報酬を得られるのはもちろんですが、コンペで採用されたという実績を得られること自体にも大きな意味があります。
コンペに採用されたことがきっかけで、別の楽曲制作の依頼が直接来たり、制作会社からスカウトされたりするケースもあるからです。
その一方で、コンペに落選した場合にはどれだけ労力を費やしていたとしても一銭も得ることができないという、厳しい面もあります。
このように、作曲コンペはプロ・アマ問わず誰にでもチャンスのある選考方式で、コンペで採用されると報酬を得られるほか、その実績のおかげで次の仕事が得られやすくなることもあります。
2.作曲コンペで求められる3つの能力
次に、作曲コンペで求められる能力を以下の3点紹介します。
- 作曲力+アレンジ力
- 作曲の速さ
- 根気強さ
順番に説明します。
(1)作曲力+アレンジ力
作曲コンペで求められる能力の1つ目に、作曲力+アレンジ力が挙げられます。
コンペで必要とされるのは当然のことながら作曲力、つまりメロディーやコード進行を作る能力です。
しかし数ある応募曲の中に埋もれてしまうことなく、メロディーやコード進行の素晴らしさに気付いてもらうためには、DAWを使ったアレンジ力もある程度必要になるでしょう。
いかにすばらしい楽曲でも、ギター一本で引き語りしたものが採用されることはほとんどありません。
このように、作曲コンペでは、作曲力が必要なのは当然ですが、さらにDAWを使ったアレンジ力も求められることになります。
(2)作曲の速さ
作曲コンペで求められる能力の2つ目に、曲作りの速さが挙げられます。
コンペの情報が送られてきてから、楽曲を納品するまでの納期は1週間程度であることが多いです。
さらに短い時には3日以内に提出しなければならないケースもあります。
提出するのは通常曲の一部(ワンコーラスのみ)だけですが、それでも1週間は短いですよね!
今までゆっくり時間をかけて曲作りを行ってきた人は、最初はこのペースで曲を作ることに戸惑うかもしれません。
また、仕事やバンド活動をしながら、片手間でコンペに挑戦することは相当厳しいと言わざるを得ません。
このように、作曲コンペでは1週間程度で楽曲制作を行わなければならず、曲作りの速さを求められることになります。
(3)根気強さ
作曲コンペで求められる能力の3つ目に、根気強さが挙げられます。
作曲コンペはどんなに応募数が多くても、基本的に1曲しか採用されることはありません。
実力がある作曲家でも、100曲応募して1曲採用されれば良い方なのです。
そのため、すぐに結果がついてこず落選が続いたとしてもコンスタントに楽曲制作を続け、コンペに応募し続けるだけの根気強さが必要です。
また、コンペが採用されないうちは当然のことながら収入も得られないわけですから、収入面の厳しさも覚悟しておかなくてはなりません。
このように、作曲コンペで当選するのは狭き門であることを覚悟し、それでも楽曲制作を続けるだけの根気強さが求められることになります。
3.作曲コンペに応募・参加する方法
作曲コンペに応募・参加するにあたっては、まず主催者から提示されるコンペの情報を入手します。
コンペの情報の中身は、曲のイメージやリリース時期・募集期限・納品形態などです。
これらの条件を見て、自分の得意なジャンルの曲か、募集期限に間に合うかなどを総合的に判断した上でコンペに参加するかを決めることになります。
コンペに参加する場合、決められた期日までに楽曲制作を行い納品します。
採用された場合には直接連絡がありますが、落選しても連絡をもらえないことが多々あります。
時には応募していた案件が全く別の曲でリリースされて、はじめて自分の落選を知るというケースもあるのです。
その他に、作曲コンペにはキープという制度があり、すぐに採用ではないけれど、主催者の預かりになるというケースがあります。
キープされるのは喜ばしいことですが、結果が出ない間は制作した楽曲を他のコンペに流用できないため、注意が必要です。
このように、作曲コンペはまずコンペ情報を入手し、条件が自分に合ったものかを吟味した上で参加するかどうかを判断します。
4.作曲コンペの情報を入手するための3つの方法
最後に、作曲コンペの情報を入手するための方法を以下の3つに分けて紹介します。
- 作家事務所からコンペ情報を入手する
- レコード会社から直接情報を入手する
- 楽曲コンペが公開されているサイトから情報を入手する
順番に説明します。
方法1:作家事務所からコンペ情報を入手する
作曲コンペの情報を入手するための方法の1つ目に、作家事務所から入手する方法が挙げられます。
作家事務所にデモテープを送り、面接等を経て審査に合格すると、コンペ情報を送ってもらえるようになります。
作家事務所経由で案件紹介を受ける場合、制作物がコンペに出せるレベルのものか、まずは事務所内で審査が行われるケースがあります。
作曲家からすれば、事務所段階で落とされて応募すらできないのは厳しいと思われるかもしれません。
しかし、この事務所内審査は、作家事務所が主催者に対して「自分の事務所から提出する制作物は、きちんとしたレベルに達している」ということを保証して信頼関係を築くために行われるものです。
信頼されている事務所の内部審査を通って応募している楽曲は、主催者もきちんと聴いて審査してくれる可能性が高まります。
ちなみに、登録料を支払うことで無条件にコンペの情報を流してくれ、応募できるような事務所もあります。
このような事務所の場合、実力がなくコンペに出しても到底採用されることはないのに、登録料を搾取され続けるというような構図になることもあるので注意しましょう。
このように、作曲コンペの情報は作家事務所から入手するという方法があり、そのためには作家事務所にデモテープを送り審査に合格する必要があります。
方法2:レコード会社から直接情報を入手する
作曲コンペの情報を入手するための方法の2つ目に、レコード会社から直接情報を入手する方法が挙げられます。
作家事務所と同じ流れで、レコード会社にデモテープを送り審査に合格することでもコンペ情報を入手できます。
レコード会社の場合には、特にそのレコード会社に所属するアーティストのコンペ情報を送ってもらえることが多いです。
ただし、作家事務所に比べて数が少なくハードルが高い傾向にあります。
このように、作曲コンペの情報はレコード会社からも入手できますが、作家事務所と比べて難易度が高くなります。
方法3:楽曲コンペが公開されているサイトから情報を入手する
作曲コンペの情報を入手するための方法の3つ目に、作曲コンペが公開されているサイトから情報を入手する方法が挙げられます。
最近では、作曲コンペをホームページ上で公開していたり、楽器店のイベントや音楽コンテストの一環で作曲コンペが行われていることがあります。
これらの情報をこまめにチェックしておくことで案件情報を得ることも可能です。
例えば、作曲・アレンジオーディション2021というサイトやCompeNaviというサイトでは、現在応募できるオーディションを一覧にして紹介してくれています。
ただし、作家事務所やレコード会社とのコネクションがなくても誰でも情報が得られる案件である以上、特に多くの人が応募している可能性が考えられます。
このように、作曲コンペの情報はインターネット上に公開されているものをこまめにチェックすることでも入手可能です。
まとめ
今回の記事では、作曲コンペの概要を紹介するとともに、作曲コンペで求められる3つの能力、作曲コンペに応募・参加する方法、作曲コンペの情報を入手する3つの方法も紹介しました。
作曲コンペは、プロ・アマ問わず誰にでもチャンスのある選考方式ですが、参加するためにはいくつかの方法で情報を入手する必要があります。
この記事を読んで作曲コンペの仕組みを理解し、ぜひ積極的にコンペにチャレンジしてみてください!