「滑舌が悪くて歌詞が聞き取れないって言われる」
「どうしたら滑舌が良くなるの?」
滑舌が悪いと大好きな歌を心を込めて歌っても、相手に伝わらなくてガッカリしてしまいますよね。
どうしたら滑舌が治るのか?困っている方も多いでしょう。
この記事では滑舌が悪い原因とトレーニング方法を8つ紹介します。
最後まで読んで滑舌トレーニングを実践して、気持ちよく好きな歌を歌い上げましょう!
目次
1.滑舌が悪い原因とは?
滑舌が悪い原因は主に5つあります。
- 猫背など姿勢の悪さ
- 声のトーンが低く聞き取りづらい
- 緊張しており声が出ていない
- 呼吸が浅く声が出ない
- 効果の出ないトレーニングをおこなっている
どうして滑舌が悪いのか、まずは原因を特定しましょう。
(1)猫背など姿勢の悪さ
滑舌が悪い1つ目の原因は、猫背など姿勢の悪さです。
姿勢が悪いとお腹がわが丸まってしまい、横隔膜を圧迫するので呼吸が浅くなり、腹筋を使った発声ができません。
つまり、どんなに腹式呼吸を意識しても、姿勢が悪ければ台無しなのです。
声が出づらくなると声がこもり、聞き取りづらい発声しかできなくなってしまいます。
(2)声のトーンが低く聞き取りづらい
滑舌が悪い2つ目の原因は、声のトーンが低く聞き取りづらいことです。
声のトーンが低すぎると、相手が聞き取りやすい音域から外れることが多く、滑舌が悪いというよりは「聞き取りづらい」声になってしまいます。
そのためしっかり発声していても、内容や歌の歌詞が伝わらないことがあるでしょう。
人よりも声が低い、またはボソボソ喋る癖がある人は、滑舌が悪く聞こえます。
(3)緊張しており声が出ていない
滑舌が悪い3つ目の原因は、緊張しており声が出ていないことです。
リラックスしている状態では喉が開きやすく、緊張すると喉が締まって声が出づらくなります。
練習では上手く歌えるのに、本番では滑舌が悪くなる方は精神的な問題が原因でしょう。
そのため声が十分に出ず、滑舌も悪く聞こえてしまいます。
(4)呼吸が浅く声が出ない
滑舌が悪い4つ目の原因は、呼吸が浅く声が出ないことです。
呼吸が浅いと十分な発声ができないため、言葉が詰まって聞こえたりして聞き取りづらくなります。
呼吸が浅い原因は様々で、緊張や姿勢の問題、また腹式呼吸が苦手などが考えられますが、改善は可能です。
日頃から口で息をしている、歌う時にすぐに声が続かなくなる人は呼吸の浅さが原因で滑舌が悪くなっている可能性があります。
(5)効果の出ないトレーニングをおこなっている
滑舌が悪い5目の原因は、効果の出ないトレーニングをおこなっている事です。
ボイストレーニングに通っても滑舌が改善しないのは、トレーニング方法自体があなたに合っていないのかもしれません。
滑舌は日々の練習で改善するのですが、トレーナーとの相性によって改善が妨げられている可能性も。
その場合はトレーナーを変えたり、トレーニング方法を変えるだけで滑舌が改善することがあります。
2.滑舌に効果的なトレーニングの方法
滑舌に効果的なトレーニングの方法を8つ紹介します。
- 早口言葉を練習する
- 舌筋トレーニングを行う
- タングトリル練習をする
- 表情筋のトレーニングをする
- 腹式呼吸を身につける
- 母音法を使って歌う
- 姿勢を矯正する
- 割り箸でトレーニングする
歌を上手く歌うためにも滑舌は重要なので、ぜひトレーニングを試しましょう。
1つずつやり方を説明します。
(1)早口言葉を練習する
1つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、早口言葉を練習することです。
定番ですが早口言葉は滑らかに舌を動かす練習となり、アナウンサー学校でも活用されています。
- らなを繰り返し発音する
- 慣れてきたら速度を上げて繰り返す
- 次に「らぬ」を繰り返して発音する
- 慣れてきたら「生麦生米生卵」「ミルコクロコップ」などに挑戦する
滑舌に問題がある人は、いきなり早口言葉を試すのではなく「ラナ」などの簡単な言葉から練習しましょう。
繰り返すうちに早口言葉を言えるようになり、滑らかに舌が動くようになります。
(2)舌筋トレーニングを行う
2つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、舌筋トレーニングを行うことです。
- 口を閉じたままで舌を下唇と下の歯茎の間に入れる
- 下の先に力を入れて、右端から左端まで移動させる
- 左端に到達したらまた右端に戻す
- 以上を3往復行う
- 3往復終わったら、次は上側で同じ動きを行う
試してみるとわかるのですが、下に力を入れて動かすと舌の根元が痛くなります。
この筋肉を鍛えると滑舌が良くなり、歌唱力が上がるのでルーティンにしてみましょう。
(3)タングトリル練習をする
3つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、タングトリル練習をすることです。
タングトリルは、舌や声帯の筋肉をリラックスさせる効果があります。
- 口を少し開く
- 舌を上顎に置く
- 息を吐きつつ舌先を振動させる(るるると発音するとやりやすい)
巻き舌のように舌を細かく振動させるようにしましょう。
10秒以上続けられるようになると、歌唱力がかなり向上します。
(4)表情筋のトレーニングをする
4つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、表情筋のトレーニングをすることです。
表情筋が弱いと口が大きく動かず、声が聞き取りづらくなります。
- 両手を頬に当てて円を描くように回す
- アイウエオを発音するときの口の動きを大げさに作る
- 発声しながら「アイウエオ」を大きく口を開きながら言ってみる
大きく口を開けた状態で母音を発音すると、顔の筋肉が大きく動きます。
繰り返しているうちに表情筋が強くなり、歌の表現力や滑舌改善にも役立つので試してみましょう。
(5)腹式呼吸を身につける
5つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、腹式呼吸を身につけることです。
腹式呼吸が苦手な方は、寝た状態で呼吸をしてみてください。
自然とお腹に空気が入り、息を吸うとお腹が膨らんで、吐くとお腹が凹む感覚が分かるでしょう。
次に起き上がって、肩を上げないようにしてお腹を意識して呼吸してみてください。
(6)母音法を使って歌う
6つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、母音法を使って歌うことです。
劇団四季でも採用されているトレーニング方法で、効果は絶大。
やり方は簡単で、言葉の子音を抜いて母音だけで喋ります。
例えば「おはようございます→オアオウオアイアウ」というように、母音だけで発音の練習をしましょう。
喉が開きやすくなり、母音をはっきり発音することで聞き取りやすく発声できます。
(7)姿勢を矯正する
7つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は、姿勢を矯正することです。
壁に背中・お尻・踵をくっつけた状態を作り、その姿勢を保って歩くようにしてみましょう。
どうしても無意識に猫背になる方は、姿勢改善のベルトを着用すると良いです。
(8)割り箸でトレーニングする
8つ目の滑舌に効果的なトレーニングの方法は割り箸でトレーニングする方法です。
- 割らない状態の割り箸を2本用意する
- 太い法を奥歯で噛んで、正面から見て割り箸が「ハ」の字になるようにする
- そのまま「らたなかさ」と言う
この方法は、滑舌矯正学校でも使われている方法で舌の動きを良くして、滑舌を改善させます。
即効性があり、試すだけですぐに早口言葉が言える例もあるようなのでぜひ取り入れましょう。
まとめ
滑舌の悪さに悩んでいる方は、まずは原因を特定してこの記事のトレーニングを試してみましょう。
多くの原因は声が聞き取りづらいことや舌筋の弱さなので、筋力トレーニングは特に効果的です。
滑舌を改善して、好きな歌を気持ちよく歌えるようになってくださいね。