「音楽プロデューサーってどんな仕事をしているの?」
「プロデューサーって総監督みたいなイメージなのかな?どうやったら音楽プロデューサーになれるの?」
音楽プロデューサーは響きを聞くと、「かっこいい仕事だな」というイメージはありますが、実はその仕事内容はかなり細かくて膨大。
将来的に音楽プロデューサーを目指す人は、仕事の内容が曖昧なままでは何を勉強して良いか分からないでしょう。
この記事では、音楽プロデューサーの概要と仕事内容、年収やなり方について解説していきます。
音楽プロデューサーの仕事を理解して、今必要なスキルやすべきことを見出しましょう!
目次
1.音楽プロデューサーの概要と仕事内容
音楽プロデューサーの概要と仕事内容を説明します。
まず音楽プロデューサーは、音楽制作の総指揮をする人でその仕事は非常に多様です。
- アーティストのコンセプトの決定
- 作詞家・作曲家の選定
- 音楽制作の総指揮
3つの側面に分けて解説するので、音楽プロデューサーを目指す人はまずはどんな仕事内容なのかを理解しておきましょう。
1つずつ説明していきます。
(1)アーティストのコンセプトの決定
音楽プロデューサーとは、アーティストのコンセプトの決定をする人のことです。
売り出す予定のアーティストをどのように売り出すかを決めるのも音楽プロデューサーが行います。
アーティストやプロダクションと連絡を取り合って打ち合わせをして、アーティストの人間性や背景、音楽を総合的にみてコンセプトを決定するのが仕事です。
例えば、「Perfume」は元々広島アクターズスクールに在籍していた頃は当時大流行していた「SPEED」を意識したコンセプトで活動していました。
しかし、プロデューサーである「中田ヤスタカ」さんが、現在の「Perfume」の象徴であるテクノポップや3人のユニット性を押し出した服装、ダンスを考えて売り出したのです。
このように、アーティストをヒットさせるための土台になるコンセプト作りも音楽プロデューサーが行います。
(2)作詞家・作曲家の選定
音楽プロデューサーの仕事内容は、作詞家・作曲家の選定です。
売り出し予定のアーティストが歌う楽曲の作詞、作曲を手掛ける人を選び、最終的に音楽を作成していきます。
楽曲を用意した後にレコーディングを行うのですが、この際にミュージシャンやエンジニアを選ぶのも音楽プロデューサーの仕事です。
音楽を作る基礎となる作詞家・作曲家選びも音楽プロデューサーが行います。
(3)音楽制作の総指揮
音楽プロデューサーの仕事内容は、音楽制作の総指揮です。
レコーディング後のミキシングの作業や、CDを発売する際のジャケットやビジュアルコンセプトのデザイン、撮影、ミュージックビデオの制作まで全てを統括しています。
カメラマンの手配やスタジオの予約等も全てにわたって音楽プロデューサーが携わります。
また、発売後のメディアの取材をさばいたり、ライブ企画、PRについて取り仕切るのもプロデューサーです。
音楽プロデューサーに求められるスキルなどは、以下の記事でも解説しています。
2.音楽プロデューサーの年収
音楽プロデューサーの仕事内容の次は、年収について説明します。
- 正社員の音楽プロデューサー
- 契約社員
- フリーランス
音楽プロデューサーを目指している方は、どの程度の収入が得られるかも大事な情報ですよね。
働き方によっても年収は変わるので、それぞれ紹介します。
(1)正社員の音楽プロデューサー
正社員の音楽プロデューサーの場合は、年収は400〜600万円程度です。
日本人の平均年収は473万円程度ですから、平均よりも高い年収を目指せるでしょう。
また、企業に多大な貢献をしている場合はボーナスや昇給のチャンスもあるためこれ以上の年収を目指せる可能性もあります。
(2)契約社員
契約社員の音楽プロデューサーの年収は、350〜600万円程度です。
契約社員のため期間終了すると他の契約先を探す必要があるのがデメリットですが、年収は大きく正社員と変わりません。
1つの会社に所属するよりも、さまざまなレコード会社や企業と仕事をしたいなら契約社員としての選択肢もありでしょう。
(3)フリーランス
フリーランスの音楽プロデューサーの年収は、かなりばらつきがあります。
稼げている人は年収1,000万円以上のこともありますが、一般的には400〜600万円程度です。
企業に縛られず自由に仕事ができ、アーティストや仕事をする企業が幅広いのが魅力です。
知名度が高い方が稼げるため、自身の音楽を広くPRする努力が必要になります。
音楽プロデューサーの年収については、以下の記事でも紹介していますので、もっと詳しく知りたい方は読んでみてください。
3.音楽プロデューサーになる方法
音楽プロデューサーになる方法を紹介します。
- アーティスト系の専門学校へ行く
- レコード会社等へ就職して経験を積む
- 資格等は必要ない
どうしたら音楽プロデューサーになれるのか?疑問に思っている人もいるでしょう。
下積みとしてどのようなキャリアが必要なのかを説明します。
(1)アーティスト系の専門学校へ行く
音楽プロデューサーになる方法は、アーティスト系の専門学校へ行くことです。
音楽制作の全てに携わる仕事のため、音楽制作を自分でできる程度のスキルは必要になります。
また、CDジャケットの撮影などもプロデュースするため、ビジュアルアートについても学んでおくと良いでしょう。
音楽を深く学べる専門学校へ行き、基礎知識をつけておくようにしてください。
(2)レコード会社等へ就職して経験を積む
音楽プロデューサーになるには、レコード会社等へ就職して経験を積みましょう。
まずは音楽ビジネスの仕組みを知り、アーティストの売り出し方やPRの方法、楽曲制作に携わる必要があります。
総合的な知識を身につけるには、レコード会社や音楽に関する仕事をこなすのが一番です。
もちろんレコード会社に勤めないと無理というわけではなく、アーティストを経由してプロデューサーになる人もいます。
しかし、一般的に音楽プロデューサーとしていきなりフリーでデビューというわけには行きません。
経験や実績を積むためにも、専門学校卒業後はレコード会社へ就職してキャリアを積みましょう。
(3)資格等は必要ない
音楽プロデューサーになるのに、必要な資格は特にありません。
ただし、将来的に音楽制作の全てに携わることになるため、多岐にわたる知識は必要です。
- 音楽全般についての幅広い知識
- ビジネススキル
- コミュニケーション能力
ただ音楽が作れれば良いというわけでなく、戦略的にアーティストを売り出すビジネススキルも必要。
また、多数のスタッフを抱えて1つの仕事をこなすためコミュニケーション能力も必須です。
音楽プロデューサーになる詳しい方法は、以下の記事でも詳しく紹介しているので併せて読んでみてください。
まとめ
音楽プロデューサーの仕事内容は、大きく言えばアーティストの音楽制作の総指揮です。
アーティストの売り出し方法の考案から音楽制作、売り出しの際のCDジャケットやPRまでに携わります。
単に音楽を作れる人という認識ではなく、ビジネスとして音楽を理解する面も必要な仕事です。
音楽プロデューサーは仕事量も多く大変な仕事ですが、1つの音楽を作ってアーティストを世の中に売り出していくやりがいのある仕事。
仕事に興味がある方は、今回記事で紹介した音楽プロデューサーの目指し方も参考にして、夢を叶えましょう!