「イヤモニって何?」
「イヤモニが欲しいけどどのメーカーが良いの?」
イヤモニとは、歌手などが演奏中に耳につけているインイヤーモニターです。
しかし、イヤモニはどんなものか、何の役に立つのかは分かりづらいですよね。
この記事ではイヤモニの概要と使用するメリットとデメリット、またおすすめのイヤモニを3種類ご紹介します。
イヤモニを手に入れたい方は、記事を読んであなたにぴったりのイヤモニを手に入れましょう!
1.イヤモニとは?
イヤモニとは何か、まずは概要を説明します。
- イン・イヤー・モニター
- コンサート・ライブ会場で歌手が使用する
- イヤモニの種類
イヤモニは何の略称か、どんな時に使われるものかを知っておきましょう。
それでは1つずつイヤモニについて説明します。
(1)イン・イヤー・モニター
イヤモニとは、イン・イヤー・モニターの略称です。
耳の中に装着するタイプのイヤホンのことで、耳の中に直接音が伝わりやすい作りになっています。
大音響の中でも、聴きたい音だけを聴けるようになっており、歌手などがよく使うイヤホンの1つです。
(2)コンサート・ライブ会場で歌手が使用する
イヤモニがよく使われるのは、コンサート・ライブ会場です。
ステージ上に立って演奏する際に、自分の声やバンドの音量を確認、またはスタッフの指示を聞くために使います。
舞台の上は音響や歓声で自分達の演奏が聞こえませんし、スタッフの指示も届きません。
そのため密閉性の高いイヤモニを用いて、聴きたい音だけを聴いています。
(3)イヤモニの種類
イヤモニには、以下の3つの種類があります。
- ダイナミック型
- バランスドアーマチュア型
- ハイブリッド型
それぞれの概要を説明します。
#1:ダイナミック型
ダイナミック型のイヤモニとは、1つのスピーカーから音を出し、低音から高音までバランス良く聴けるイヤモニです。
構造自体は単純で、普通のスピーカーと同じ仕組みを用いているため、安価なのも特徴。
求めやすい価格なので、イヤモニが欲しい方はダイナミック型から始めるのが良いでしょう。
#2:バランスドアーマチュア型
バランスドアーマチュア型は、ダイナミック型と同じくイヤモニに採用されています。
繊細な音を伝えてくれるのがポイントで、歌手などで好んで使う人が多いです。
歌声などが分かりやすく、音程を判断しやすくなります。
ただし、低音が伝わりづらいという欠点もあるので、音楽ジャンルによっては注意しましょう。
#3:ハイブリッド型
ハイブリッド型は、ダイナミック型とバランスドアーマーチュア型のスピーカーのメリットを兼ね合わせたイヤモニです。
バランス良く高低音が聞けて、また繊細な音を拾えます。
ただし、構造的に複雑で値段が高いため、より高音質のイヤモニを求める人におすすめです。
2.イヤモニを使用するメリット
イヤモニを使用する5つのメリットをご紹介します。
- オーディエンスに演奏がどう聞こえているか分かる
- 大音量から耳を守る
- ハウリングを防ぐ
- モニターなしで音量の調整ができる
- スタッフからの連絡・指示を聞く
イヤモニを購入したい人は、参考にしてください。
(1)オーディエンスに演奏がどう聞こえているか分かる
イヤモニを使用する1つ目のメリットは、オーディエンスに演奏がどう聞こえているか分かることです。
ステージ上は音響と歓声が入り混じっている状態で、ほぼ自分の演奏を正しく聞く事ができません。
しかし、イヤモニを使用すると調整された音声を聞く事ができ、オーディエンスが聞いている音を客観的に聞く事ができます。
そのため、自分自身で音程や音量を調整して演奏しやすくなるでしょう。
(2)大音量から耳を守る
イヤモニを使用する2つ目のメリットは、大音量から耳を守る事です。
コンサートの舞台上では、音響が響き渡るため演奏後に耳鳴りがすることもありますよね。
これは大音量によって鼓膜が振動しすぎているためです。
しかしイヤモニを耳に入れておけば、空気の振動が伝わりづらく耳を守れます。
(3)ハウリングを防ぐ
イヤモニを使用する3つ目のメリットは、ハウリングを防ぐことです。
いかなる演奏においてもチューニングはNGですが、PAの手腕や機材の問題でハウリングは起こり得ます。
例えば歌手がモニターにマイクを向けてしまうなど、些細な原因でハウリングが起こるのです。
しかし、イヤモニをつけておけばハウリングが起きる環境を防げます。
(4)モニターなしで音量の調整ができる
イヤモニを使用する4つ目のメリットは、モニターなしで音量の調整ができることです。
モニターを用いずにイヤモニから直接調整された音源を聴けるため、その音を聞いて各自で音量調整ができます。
先ほどお伝えしたハウリングの原因であるモニターがなくなるため、オーディエンスに不快な思いをさせることもなくなるでしょう。
(5)スタッフからの連絡・指示を聞く
イヤモニを使用する5つ目のメリットは、スタッフからの連絡・指示を聞けることです。
ステージ上では、スタッフから指示を直接受けるのは不可能ですが、イヤモニを通じて連絡ができます。
不測の事態や指示などが聴けることで、より円滑にコンサートやライブを執り行えるでしょう。
3.イヤモニのデメリット
イヤモニのデメリットを2つご紹介します。
- オーディエンスの声援が聞こえづらくなる
- 音が途切れると何も聞こえなくなる
1つずつ説明します。
(1)オーディエンスの声援が聞こえづらくなる
イヤモニの1つ目のデメリットは、オーディエンスの声援が聞こえづらくなることです。
密閉性が高いイヤモニは、外部からの音を遮断します。
そのためオーディエンスが盛り上がっているかどうか、何か声をかけてくれていてもほぼ聞こえません。
オーディエンスと掛け合いをするときは、イヤモニを外す必要があります・
(2)音が途切れると何も聞こえなくなる
イヤモニの2つ目のデメリットは、音が途切れると何も聞こえなくなることです。
何かの故障でイヤモニから音が流れなければ、ほぼ無音になってしまいます。
機械トラブルが起きた場合などは、音が聞こえず自分の演奏も聞こえません。
4.おすすめのイヤモニ
最後におすすめのイヤモニを2つ紹介します。
- SONY・インイヤーモニターIER-M9
- MACKIE(マッキー)・インイヤモニター
イヤモニを持ってみたいと思っている方は参考にしてください。
(1)SONY・インイヤーモニターIER-M9
1つ目のおすすめのイヤモニは、SONY・インイヤーモニターIER-M9です。
保証付きで149,600円と高額ではありますが、ステージ上で音をクリアに聞き取れることで定評があります。
コンサートやライブで使用したいなら、ある程度コストがかかっても高音質で性能の良いものを使いましょう。
(2)MACKIE(マッキー)・インイヤモニター
2つ目のおすすめのイヤモニは、MACKIE(マッキー)・インイヤモニターです。
MPシリーズは多数発売されており、2〜3万円台で買える価格帯も魅力。
遮音性能が高く、聴きたい音だけを聞き取る事ができます。
まとめ
今回は、ステージ上では欠かせないイヤモニについて解説しました。
イヤモニは聴きたい音のみを聴けるイヤホンモニターで、演奏者には必須。
価格はかなり安いものから高いものまで幅広いですが、演奏で使いたい場合はトラブルのことも考えて、音質の良いイヤモニを選びましょう。