「コンサートスタッフになるには?」
「コンサートスタッフとはどんな仕事?資格は必要?」
コンサートスタッフはコンサートの運営スタッフの総称で、音響や照明、映像や機材運搬などの役割をそれぞれ担います。
華やかなコンサートの業界で働きたくても、どうやってコンサートスタッフになれば良いかわからず、就職活動が進まない方もいるでしょう。
そこでこの記事ではコンサートスタッフの概要、コンサートスタッフになるにはどうしたら良いか、求人の探し方やおすすめの資格を紹介します。
最後まで読めばコンサートスタッフになるには何をしたら良いか明確になり、今すぐ就職活動を始められるでしょう!
目次
1.コンサートスタッフとは
コンサートスタッフとは何かを説明します。
- コンサートスタッフの仕事内容
- コンサートスタッフの適性
- コンサートスタッフの年収
仕事内容や向いている人の特徴、年収についても紹介します。
(1)コンサートスタッフの仕事内容
どんどん映像作家になっていく弊社のチーフエンジニア@yoshiiketoshiki の見せ場パート。
身体表面の映像と背景の映像がうまく混ざっているのが本当に不思議な感覚。このパートに何かヒントがありそうなのでひたすら見てます。 pic.twitter.com/MI4DlccOFr— Minoru Fujimoto(藤本実) (@bboypopeye) April 25, 2021
コンサートスタッフの仕事内容とは、主に以下の4種類があります。
- PAエンジニア
- 照明エンジニア
- 映像エンジニア
- ローディー
PAエンジニアとは音響スタッフのことで、演奏などの音量調整やバランスを整えて音声による演出を担当する仕事です。
照明エンジニアとは照明専門家のことで、舞台などに照明を当てて演出を構成したり、出演者の魅力を引き立てます。
映像エンジニアとはコンサートで使用する映像を担当する仕事で、上で紹介した動画のように、ライブの背景に映像を映し出して空間を演出するデザインを考案する仕事です。
ローディーとは、楽器や機材運搬を専門的に取り扱うスタッフを意味します。
以上のようにコンサートスタッフは多くの職業の総称です。
(2)コンサートスタッフの適性
コンサートスタッフの適性は、以下のようなものです。
- 舞台やコンサートが好き
- 長時間労働や重い機材の運搬ができる体力がある
- 監督の指示を聞いたり、スタッフと連携できるコミュニケーション能力がある
- チームで1つの目標を達成したなど団体で行動できる
コンサートスタッフは先述したように、多くの人が協力し合う必要がある仕事です。
舞台やコンサートへの熱意はもちろん、コミュニケーション能力やチームワークも欠かせません。
コンサートスタッフに向いている人の特徴は、以下の記事で解説しています。
(3)コンサートスタッフの年収
コンサートスタッフの平均年収は300万円程度で、初任給は15〜18万円程度の企業が多いです。
また正社員とアルバイトによっても年収は異なり、非正規雇用だと200万円台でスタートになることもあります。
2.コンサートスタッフの正社員になるには
コンサートスタッフの正社員として働きたい人向けに、方法を解説します。
- 音響や照明などの専門学校・大学から就職する
- 舞台やイベント制作会社・プロダクションへ就職する
- コンサートホールのアルバイトから昇進する
コンサートスタッフの正社員になる方法は以上の3つです。
1つずつ内容を説明します。
(1)音響や照明などの専門学校・大学から就職する
コンサートスタッフで正社員になるには、音響や照明などの専門学校・大学からの就職があります。
大手のコンサート制作企業などは大卒以上・専門卒など学歴による制約がある場合があるためです。
またコンサートスタッフは音響や照明など専門的な知識が必要な場合が多く、専門学校や大学で知識をつけておけば就職で有利です。
今から進路を選ぶ方は、音響や照明などコンサートに関連した専門学校や大学の講義をとり単位を取得すると良いでしょう。
(2)舞台やイベント制作会社・プロダクションへ就職する
コンサートスタッフの正社員になるには、舞台やイベント制作会社・プロダクションへ就職する方法があります。
コンサートスタッフの募集には学歴不問の求人もあるので、専門学校・大学卒業していなくても入社できる可能性はあるでしょう。
大手企業を避ければ学歴や経験不問で雇用してくれる場合もあるので、求人情報を探してみてください。
(3)コンサートホールのアルバイトから昇進する
コンサートホールの正社員になるには、アルバイトから正社員登用を狙う手段もあります。
未経験で照明や音響の専門的な知識がない場合はまずは非正規雇用で入社し、実力をつけてから正社員へ昇格するルートを設けている企業も多いです。
実は照明スタッフなどはアルバイトで経験を積み、未経験から正社員になる人も多い職種です。
将来的に正社員としての雇用を狙うために、まずコンサートホールのアルバイト求人を探すのも良いでしょう。
3.コンサートスタッフの求人を探す方法
コンサートスタッフの求人を探す方法は以下の2つです。
- エンタメに特化した転職サイトやエージェントで探す
- 正社員登用ありのコンサートホールのバイト求人を探す
1つずつ内容を説明します。
(1)エンタメに特化した転職サイトやエージェントで探す
コンサートスタッフの求人を探すには、エンタメ業界に特化した転職サイトやエージェントを利用しましょう。
転職サイトやエージェントはコンサートスタッフの非公開求人も所持しているため、選べる企業の選択肢も多いです。
未経験OK、学歴不問など一見難しそうな条件であっても就職できる求人を持っているので、ぜひ利用してみましょう。
エンタメ業界に強い転職エージェントの情報は、以下で紹介しています。
(2)正社員登用ありのコンサートホールのバイト求人を探す
コンサートスタッフの求人から、正社員登用ありのバイト求人を探してみましょう。
エンタメ業界は最初から正社員を取らず、非正規雇用からのキャリアアップとして正社員のポストを用意しているケースも多いです。
経験を積みながら給料ももらえるので、ある意味一石二鳥の方法といえます。
4.コンサートスタッフのキャリアに役立つ資格
コンサートスタッフのキャリアに役立つ資格を3つ紹介します。
- 舞台機構調整技能士
- イベント検定
- 照明技術者技能検定
コンサートスタッフは資格必須の職業ではありませんが、3つの資格を持っていると就職・転職に有利です。
1つずつ資格の内容を解説します。
(1)舞台機構調整技能士
舞台機構調整技能士とは国家資格の1つで、演劇やコンサートで音響装置の調整や取り扱い、舞台装置の取り扱い技能を認定するものです。
舞台に関する知識や機材の扱いができるというスキルの証明になるので、取得しておくと良いでしょう。
1〜3級までの資格があり、以下のような内容が出題されます。
- 3級…CDに記録された音を聞き判別する試験(17分)課題音源を音響機器でミキシングする(7分)
- 2級…CDに記録された音を聞いて音質の判別をする(30分)課題音源について音響機器でミキシングする(18分)
- 1級…CDに記録された音を聞いて音質の判別をする(30分)課題音源について音響機器でミキシングする(30分)
(2)イベント検定
イベント検定とはイベント企画や計画から、運営まで幅広い知識を学べる検定です。
コンサートに特化したものではありませんが、野外ライブやイベントのスタッフに必要な知識を網羅できます。
合格率は8割弱で50問のマークシート式の試験であり、受験資格は特にありません。
(3)照明技術者技能検定
照明技術者技能検定とは、舞台照明や証明演出、機材の扱いについての検定です。
舞台照明に関する知識とスキルを客観的に示せる資格のため、コンサートスタッフのなかでも照明スタッフを目指す方は取得しておきましょう。
まとめ
コンサートスタッフとは、音響や照明、機材運搬などさまざまなスタッフをまとめた呼び名です。
自分がどの分野でコンサートの運営に関わりたいのか考えて、コンサートスタッフを目指しましょう。
コンサートスタッフになるには正社員で新卒で就職するか、転職・アルバイトからの正社員登用の道があります。
記事の内容を参考にしてコンサートスタッフになり、あなたもイベントで皆をワクワクさせましょう!