「コード進行を覚えるにはどうしたらいいの?」
「コード進行を効率よく覚えるコツってないの?」
コード進行を初めて勉強する人の中には、なかなかコード進行が覚えられなくて困っている人も多いのではないでしょうか。
コードは複数の音で構成されており、複雑な表記のものもあるので混乱する場合があるかもしれませんが、実はコツさえ押さえればそこまで時間をかけずに覚えることができるのです!
本記事では、初心者におすすめのコード進行の覚え方や覚えるコツを紹介します。
この記事を読めば、複雑なコード進行も時間をかけることなく覚えられるようになりますよ!
なお、コード進行のルールについて以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!
目次
1.初心者におすすめのコード進行の3つの覚え方
初心者におすすめのコード進行の覚え方を紹介します。
コード進行の覚え方は以下の3つです。
順に紹介するので、シンプルにコード進行を覚えましょう!
(1)度数で覚える
コード進行を覚えるには、コードではなく度数で覚えることが重要です。
度数とはキーを基準にして、何番目のダイアトニックコードであるかを示しています。
ダイアトニックコードとは、キーを基準にして「ドレミファソラシ」聴こえる音のコードのことで、メジャーコードがキーの場合のダイアトニックコードは以下の表の通りです。
キーコード | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C(ド) | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
D(レ) | D | Em | F♯m | G | A | Bm | C♯m(♭5) |
E(ミ) | E | F♯m | G♯m | A | B | C♯m | D♯m(♭5) |
F(ファ) | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Em(♭5) |
G(ソ) | G | Am | Bm | C | D | Em | F♯m(♭5) |
A(ラ) | A | Bm | C♯m | D | E | F♯m | G♯m(♭5) |
B(シ) | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m(♭5) |
たとえば、キーがCの場合のダイアトニックコードは「C・Dm・Em・F・G・Am・Bm(♭5)」となり、これらのダイアトニックコードがキーから何番目の音なのかをチェックする必要があります。
キーがCのときのDmはⅡ、AmはⅥといったように、ダイアトニックコードをⅠ~Ⅶまでのどのコードなのかで把握するのです。
つまり、「F→G→Em」というコード進行があったとしたら、「Ⅳ→Ⅴ→Ⅱm」と覚えます。
コード表記で全て覚えようとすると頭が混乱するので、「4→5→2」のように数字で覚えましょう!
一般的に、コード進行はキーを決めてダイアトニックコードがメインで作られることが多いので、まずは度数で覚えてみてください!
(2)定番としてパターン化する
楽曲で使用されているコード進行は定番化されているものが多いので、パターン化して覚えることもおすすめです。
コード進行には、王道進行やカノン進行など数多くの楽曲で使用されているものがあります。
各コード進行ごとに1つ1つ覚えようとすると混ざって分からなくなるので、先に定番のコード進行を覚えて、そのコード進行に関連付けて覚えるのが良いでしょう。
たとえば、「F→G→Em→Am7」というコード進行があったすると、定番のコード進行である王道進行(F→G→Em→Am)と似ていることから、王道進行のAmがセブンス化したものであると関連付けて覚えるのです。
定番のコード進行はよく目にするので、定番のコード進行を基準にパターン化すると覚えやすいですよ!
なお、定番のコード進行を以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!
(3)コードの機能で把握する
コードの機能で把握するのも覚える方法として効果的です。
コードには大きく分けて以下の3つの機能に分けることができます。
- トニックコード:安定感がありコードの主役となるコード(Ⅰ・Ⅲm・Ⅵm)
- サブドミナントコード:トニックコードとドミナントコードを引き立てるコード(Ⅱm・Ⅳ)
- ドミナントコード:不安定な響きで曲の雰囲気を変えるコード(Ⅴ・Ⅶm(♭5))
「F→G→Em」というコード進行であれば、「サブドミナント(Ⅳ)→ドミナント(Ⅴ)→サブドミナント(Ⅱm)」のように覚えます。
繰り返し機能で覚えることによって、コードの機能を見ただけでどの度数のコードか分かるようになるので、将来コード進行を作りたいと考えている人は、コードを理論的に解釈する練習をしておきましょう!
なお、以下の記事でコードの機能について紹介しているので、あわせてご覧ください!
2.初心者でも効率良くコード進行を覚える3つのコツ
初心者でも効率良くコード進行を覚えるコツを紹介します。
押さえておくべきコツは以下の3つです。
順に紹介するので、コード進行を覚えるときの参考にしてください!
(1)コード進行の基礎知識を覚える
コード進行を覚えるときは、まずはコード進行の基礎知識を覚えることから始めた方が効率が良いです。
スリーコードや代理コードなどの種類、トニックコードやドミナントコードなどの機能、王道進行やカノン進行などの定番のコード進行など、基礎知識を持っていると、新しいコード進行を見てもすぐに頭に残りやすくなります。
コード進行の理論が記されたWebサイトや書籍などで、コード進行を覚える準備をしておきましょう!
なお、コード進行を学べる書籍を以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!
(2)コード間の関係を意識する
コード進行はコードの流れを覚えることが重要なので、コード間の関係を意識することもポイントです。
コードにはそれぞれ相性の良いコードとつながりに違和感のあるコードがあるので、ある程度規則性があります。
たとえば、Ⅰのコードは最初と最後に使われる傾向があったり、曲にアクセントを加えるドミナントコードの後にトニックコードやサブドミナントコードを続けるケースが多かったりするのです。
ただ漠然とコードを覚えようとするのではなく、「どのコードがきたら次は何のコードがきているのか」などコードの関係性まで注目してみましょう!
(3)機能的なコードを意識する
機能的なコードを意識しましょう。
コード進行には何かしらの動きがあるので、どのコードが中心になっているのか見極めることが重要です。
一般的には、トニックコードで安定感を出し、ドミナントコードで雰囲気を変えることが多いので、それぞれのコードがどのような流れで使われているのか注目しましょう。
たとえば、ドミナントコードが最初のコードであったり、トニックコードから直接ドミナントコードに展開したり、トニックコードが使われていなかったりします。
覚えやすいコードを絞って、そのコードの機能に着目すると記憶に定着しやすいですよ!
まとめ
コード進行初学者は、いきなり完璧にコード進行を覚えようとすると苦労するので、度数や定番のコード進行に関連付けて覚えることをおすすめします。
キーがメジャーコードの場合は、ダイアトニックコードを把握しやすいので、まずはシンプルなコード進行から覚えていきましょう。
コード進行を頭に定着させるために、今回紹介した3つのコツを参考にしてみてください!
なお、コード進行作りに挑戦したい人は以下の記事でコード進行作りについて紹介しているので、あわせてご覧ください!