「just the two of us進行がコード進行の定番って言われるけどどのようなものなの?」
「just the two of us進行ってどんな曲に向いているの?」
コード進行を作成しようとしている人の中には、定番といわれている「just the two of us進行」がどのようなものなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
just the two of us進行といえば、おしゃれなコードの定番ですが、実はいくつかのパターンがあるのです!
本記事では、just the two of us進行の特徴や使用パターンを紹介します。
この記事を読んで、just the two of us進行の知識を深めましょう!
なお、以下の記事でコード進行について紹介しているので、コード進行の知識が不足している人はあわせてご覧ください!
目次
1.just the two of us進行とは
just the two of us(ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス)進行とは、Grover Washingtonが歌っている以下の「Just the Two of Us」という曲で使われているコード進行のことをいいます。
「just the two of us」が世界中でヒットし、多くの人に評価され、そのコード進行が広く浸透したと言えるでしょう。
just the two of us進行以外にも特定の楽曲から定番化したコード進行はいくつかあり、例えばカノン進行などがあります。
初心者がコード進行を作る上で定番コードを参考にするのは有効なので、just the two of us進行は覚えておきましょう!
なお、just the two of us進行は以下のようにコードが展開されます。
ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Vm7→I7
作成する楽曲のキーに合わせて、数字に当てはまるコードを当てはめていきます。
Ⅰ (キー) | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
---|---|---|---|---|---|---|
C | D | E | F | G | A | B |
D | E | F | G | A | B | C |
E | F | G | A | B | C | D |
F | G | A | B | C | D | E |
G | A | B | C | D | E | F |
A | B | C | D | E | F | G |
B | C | D | E | F | G | A |
たとえば、キーがCの場合は「F△7→E7→Am7→Gm7→C7」がjust the two of us進行になります。
just the two of us進行で楽曲制作をしたい場合は、全てのキーで試してみて、作る楽曲のイメージをしてみるのもおすすめですよ!
2.just the two of us 進行の特徴
just the two of us進行の特徴を紹介します。
just the two of us進行はおしゃれなコード進行の定番といわれており、このコード進行をループして使えば誰でも良い曲を作ることができるといわれているほどです。
just the two of us進行を使えば、椎名林檎が作っている楽曲のようなおしゃれでジャズの雰囲気を出すことができます。
素直に使うとどれも同じような曲調になってしまいオリジナリティが欠けやすい傾向がありますが、初心者のうちはクオリティよりも作り上げることが第一です。
周りの評価は気にせず自分が納得のいく楽曲を作りましょう!
3.just the two of us 進行のパターン3選
just the two of us進行のパターンをピックアップして紹介します。
今回は以下の3つを紹介します。
それぞれのコード進行が使われている楽曲とともに紹介するので、just the two of us進行を使うときの参考にしてください。
それでは、順に紹介します!
(1)Ⅳ→Ⅲ7→Ⅵm7→I
まず、1つ目のおすすめのコード進行は「Ⅳ→Ⅲ7→Ⅵm7→I」です。
このコード進行を使った楽曲に、YOASOBIの「夜に駆ける」があります。
2019年の11月にYouTubeで公開されてから、多くの人が「歌ってみた」の動画をアップするなど、大変注目を集めている楽曲の1つです。
Aメロ部分で使われており、聴いている人がBメロ以降に期待感を抱くコードの展開になっています。
「夜に駆ける」ではE♭がキーで、「A♭→G7→Cm7→ E♭」が実際に使われているコード進行です。
聞いていてワクワクするようなコードの展開になっているので、明るい曲にしたい人は使ってみてください。
キーを変えるだけで曲の雰囲気も変わるので、曲のイメージに合うようにキーを調整しましょう!
(2)Ⅳ△7→Ⅲ7→Ⅵm7→I7
「Ⅳ△7→Ⅲ7→Ⅵm7→I7」もjust the two of us進行の中で有名です。
代表的な曲に、椎名林檎の「丸の内サディスティック」があります。
「just the two of us進行=椎名林檎」が定着しつつあるほどで、丸さ進行と呼ばれることもあります。
イントロからアウトロまでずっとjust the two of us進行でコードが進むので、4つのコードだけでも十分おしゃれな楽曲を作ることができるでしょう。
なお、キーは「夜に駆ける」と同じのE♭で、「A♭△7→G7→Cm7→E♭7」のコード進行が使われています。
他にも「長く短い祭り」や東京事変の「能動的三分間」「絶体絶命」もjust the two of us進行が使われているので、このコード進行を極めない人は椎名林檎の楽曲を聴き込みましょう!
(3)Ⅳ△9→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅴm→I
just the two of us進行で、「Ⅳ△9→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅴm→I」もおすすめです。
このコード進行は、スキマスイッチの「デザイナーズマンション」で使われています。
「デザイナーズマンション」でも、イントロからアウトロまでこのコード進行がループしています。
just the two of us進行は同じ曲調になりやすいですが、メロディラインを工夫することで十分オリジナリティを出すことが可能です。
キーはAで、「D△9→C#7→F#m7→Em→A」のコード進行が使われているので、スキマスイッチのような脱力感がありリラックスできるような楽曲を作りたい人は参考にしてみてください。
まとめ
just the two of us進行は、作曲初心者におすすめのコード進行です。
コード進行をループさせるだけで立派な楽曲が出来上がるので、試しに作曲しようと思う人はjust the two of us進行を活用してみましょう。
もし、オリジナリティにこだわりたい人は、メロディラインに工夫を入れたり歌い方を変えたりすると、他の楽曲との差別化ができるのでおすすめです!
今回紹介した3つのパターンを参考に作曲してみましょう!
なお、具体的なコード進行の作り方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!