「曲作りを始めたいけれど、必要なものはあるの?」
「作曲のための機材を揃えるなら、費用の目安はどのくらい?」
作曲に興味はあるものの、必要なものがわからないと途方に暮れていませんか?
実は、作曲には、高額な楽器、高度な専門知識、演奏スキルは必ずしも必要ではありません。
なぜなら、最近はDTMと呼ばれる音楽制作が主流で、演奏や録音機能などすべての作業がパソコン上で完結できるからです。
今回は、これからPCを使って作曲を始めたいと考えている人が本当に必要なものを紹介します。
作曲に必要な最低限の基本について知りたい方は、以下を記事をご覧ください。
目次
1.作曲に必要なものとは
作曲には、やる気と最低限の知識、それに加えて機材が必要になります。
とは言っても、たくさんの楽器や機材を揃える必要ありません。
以前は、非常に高価な専用機材を揃えたり、楽器がある程度演奏できなければ作曲はできないとされていました。
しかし、現在では、演奏や録音機能などすべての作業がパソコン上で完結できるため、ほんの少しの機材で気軽に作曲を始めることができるようになっています。
また、楽器演奏の経験がなくてもハイクオリティの曲を仕上げることが可能で、趣味で作曲に興じる人も増えています。
(1)ピアノだけでも作曲は可能
作曲と言うと難しく聞こえますが、曲を作るには、ピアノがひとつあれば充分です。
ベートーベンやショパンなど主にクラシックの作曲家たちは、ピアノひとつでメロディーを考えて譜面に書く、この作業で名曲を作り、歴史に名を残してます。
現在でもピアノで作曲する人もいますが、PCを使った音楽制作が主流になっています。
PCを使った音楽制作はDTM(デスクトップ・ミュージック)と呼ばれ、作曲作業がすべてパソコンで操作できるので、多くの機材が必要なく、コンパクトに作曲ができるとても便利な方法です。
このDTMを活用して、現在、プロやアマチュアを問わず、多くのアーティストから無数の曲が生まれています。
それを踏まえた上で、今回はPCを使った作曲、いわゆるDTMを前提として、そこで必要となる機材を考えていきましょう。
(2)ソフトや機材があればできることが増える
作曲において、ソフトや機材があればできることが格段に増えます。
具体的には、以下のようなことが実現可能です。
- 楽器の演奏スキルがなくても、譜面を打ち込むことができる
- 音楽経験がなくても、既存曲にアレンジを加えることができる
- 完成した曲をみんなで共有することができる
また、ロックやポップスのバンド曲でもクラシック曲でも、曲というのはいくつかの楽器が同時に鳴ることで構成されています。
すべての楽器を同時に録音するなら、同じ場所に複数の演奏家が集まって、同時に演奏することが不可欠です。
しかしながら、PCで音楽を制作・録音する環境があれば、後から「重ねて録音」する手法で曲を作り上げることができます。
このように、ソフトや機材が揃っていると、音楽経験のない方でも音楽活動を始められる敷居が低くなって、作曲家への入り口が大きく広がったといえるでしょう。
ここからはPC(パソコン)は最低限手元にある前提で、具体的に作曲に本当に必要な4つのものを紹介します。
順に解説します。
#1. 作曲ソフト『DAW』
DTMでメインに使うソフトのことを『DAW』と言います。
DAWというのは「Digital Audio Workstaion(デジタル・オーディオ・ワークステーション)」という言葉の略で、DTMの中心的な役割を担うソフトです。
現代の音楽制作には欠かせない存在で、作曲ソフト『DAW』があれば、DAWの内部でギターやベース、ボーカルのレコーディングをしたり、シンセサイザーやピアノといった音源のソフトを打ち込んだりもできます。
作曲ソフト『DAW』を選ぶときに重視すべき4つポイントは、以下の通りです。
- DAWの得意なジャンルは何か
- DAWのグレードはどれにするか
- スペックはどうか(付属音源やエフェクトの質など)
- ソフトが対応するOSはどうか
作曲ソフト『DAW』には、有料ソフトと無料ソフトがありますが、操作性や機能性など性能の高さは有料ソフトに軍配が上がります。
また、一度操作に慣れてしまうと他のソフトには変更しにくいため、有料・無料あわせて自分に合うソフトを検討した上で決定しましょう。
以下の記事で、おすすめの作曲ソフトを詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
#2. MIDIキーボード
DTMを活用して作曲するなら、MIDIキーボードが必要です。
MIDIキーボードは、作曲ソフトに「MIDI」の情報を入力(打ち込み)するコントローラーです。
「MIDI(ミディ)」というのは、電子楽器で演奏した音のデータの情報を転送するための規格のことです。
DTMにおいて、MIDIキーボードがあれば、ピアノを弾けない人でも正確に、早く、音の入力ができます。
また、音の修正も簡単にできるほか、強弱をつけたりビブラートをつけて演奏の質を上げることも可能です。
MIDIキーボードには、25鍵、49鍵、61鍵、88鍵など、さまざまな鍵盤数のMIDIキーボードがあります。
MIDIキーボードの選び方とお勧めモデルは以下の記事を参照してください。
#3. オーディオインターフェース
DTMを活用して作曲するなら、オーディオインターフェースが必須です。
オーディオインターフェースはDTMにおいて「コンピュータと周辺機器を接続する機器」のことで、「オーディオ」は音、「インターフェース」は直訳すると「接点」「境界面」という意味です。
オーディオインターフェースには、アナログ信号とデータ信号を変換する役割を担う役割があります。
具体的には、オーディオインターフェースがあれば、マイクやギター、シンセサイザーなどの音をパソコンに取り込むことができ、反対に、PCに取り込んだ音を再生することも可能になります。
PC本体にもオーディオインターフェース機能は内蔵されていますが、楽曲制作で使用するには性能が低く、「音が遅れて聞こえる」「ノイズが混じる」などの不具合が起こるため、クオリティの高い曲を作ろうと思うなら音楽専用のオーディオインターフェイスを購入する必要があります。
オーディオインターフェイスは、本格的にDTMをしたいと考えているなら必須アイテムと言えるでしょう。
#4. スピーカーとヘッドフォン
DTMにおいて、音を聴く(モニタリング)には、スピーカーもしくはヘッドフォンを使用します。
モニタリングのほか、ミックスという各パートの音を編集したりバランスをとる作業のクオリティにも関わってきます。
スピーカーでモニタリングをすると曲全体の音量バランスを取りやすいですが、ノイズチェックなど細かな部分の編集にはヘッドフォンの方が向いています。
そのため、ミックスをするにあたっては両方のモニタリングができた方が良いですが、作曲初心者がどちらか一つを選ぶならヘッドフォンがおすすめです。
スピーカーのように角度や高さなどのセッティングが必要がないほか、建物事情で大きい音が出せない環境でもヘッドフォンなら支障なく音楽制作ができるでしょう。
2.作曲に必要なものを全て揃える際の費用の目安
作曲に必要なものを全て揃える際の費用の目安は、以下の通りです。
- DAWソフト⇒1~5万円程度
- MIDIキーボード⇒2万円程度
- オーディオインターフェース⇒2万円程度
- スピーカー⇒2万円程度
- ヘッドフォン⇒1万円程度
同じ機材でも、下位グレードや上位グレードがあり、値段や機能が変わってきます。
自身が取り組む音楽ジャンルなど、目的用途に合った最適な製品を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、これから作曲を始めてみようと考えている人が本当に必要なものを紹介しました。
機材を選ぶ際には、その機能が使用する用途にマッチしているかを考え、目的に合う製品を選ぶことが大切です。
楽曲制作において機材はあなたの長いパートナーとなるため、選び方のポイントを参考に、ぜひお気に入りの一品を手に入れてくださいね!
以下の記事では、初心者が作曲するためのヒントを紹介しているのでぜひご覧ください。
以下の記事では、初心者が作曲するためのコツについて解説しているのでぜひご覧ください。