ラップの作り方を徹底解説!ラップ作りの3つのポイントと2つの注意点

「ラップを作りたいがどのように作ればいい?」
「かっこいいラップを作るためのポイントは何?」

このように悩んでいませんか?

ラップは一般的な歌に比べて音程が少なく簡単に作れそうに思えますが、カッコ良く仕上げるためには韻やパンチラインを入れ込みつつ世界観のある歌詞を作らなくてはなりません。

今回の記事では、ラップの概要を説明するとともにラップを作る際の3つのポイントと2つの注意点についても解説します。

この記事を読んでラップの作り方を知り、ぜひご自身でもラップの制作にチャレンジしてみてください!

1.ラップとは

母音までしっかり歌う

ラップとは、リズムや歌い方に特徴のある歌い方の一種です。

よくヒップホップと混同されますが、ヒップホップは音楽ジャンルの1つであり、このジャンルでラップという歌い方が頻繁に使われます。

ラップの要素には、内容(何が語られているか)・リズム(韻)・歌い方(終止・声の調子)が含まれます。

メロディをほとんど使わず、口語に近い抑揚で発声するのも大きな特徴です。

また、曲の拍感覚に合わせるオン・ビートと曲の拍感覚に合わせないオフ・ビートの2種類の歌い方があります。

このように、ラップはヒップホップなどのジャンルでよく使われる、リズムや歌い方に特徴のある歌い方のことを指します。

(1)ラップの歌い方

歌い手と歌手の違い

ラップを歌う際には、メロディよりもアクセントを意識し、体でリズムを取ることを意識してみましょう。

普段のJ-POPに慣れてる人は、どうしてもメロディーを意識して歌いがちです。

しかし、ラップを歌う時はメロディよりもアクセントを意識した方がラップっぽい雰囲気を出しやすくなります。

この時、韻を踏むところにアクセントをつけることがポイントです。

また、プロのラッパーのように体でリズムを取ることを意識すると、ラップの世界観に入り込みやすくなります。

このように、ラップはアクセントとリズムを意識して、プロのラッパーのようにその世界観に入り込むとうまく歌えます。

2.ラップを作る際の3つのポイント

USヒップホップに詳しくなる4つの方法

次に、ラップを作る際のポイントを以下の3点に分けて説明します。

  1. 歌詞に世界観を入れ込む
  2. 韻を踏む
  3. パンチラインをつくる

順番に説明します。

ポイント1:歌詞に世界観を入れ込む

DaBaby

ラップを作る際のポイントの1つ目に、歌詞に世界観を入れ込むことが挙げられます。

ラップの歌詞はキャッチーなイメージがありますが、実はリアリティのある歌詞で聴き手の共感を呼ぶことが非常に重要です。

ラップのテーマとしては「愛」「成功」「お金」「異性」「友情」「お酒」「政治」などが挙げられます。

1つの歌詞の中に複数のテーマが存在することもありますが、どれもこれもを1つの曲に盛り込むと、結局伝えたいことは何なのかが分かりにくくなってしまいます。

そのため、メインとなるテーマは1つに絞り、主張したいことがあまり分散しすぎないように注意しましょう。

決定したテーマについて、自分の実体験に基づいた具体的なエピソードを歌詞に盛り込んでいきます。

この時もあまり抽象的になりすぎず、あくまでリアルにこだわった方が評価されやすい傾向にあります。

このように、ラップを作る際にはまず自分の強く主張したいテーマを決めて、自分の実体験に基づいたリアルな世界観を歌詞に入れ込むことが大切です。

ポイント2:韻を踏む

デスボイスを出す3つのコツ

ラップを作る際のポイントの2つ目に、韻を踏むことが挙げられます。

韻を踏むとは、母音(1つの言葉を伸ばした時に語尾に残る音)を揃えることです。

韻をたくさん踏むことを韻が固いと言い、ラップの歌詞を作る際には韻が固いことが良いとされています。

例えば、以下の歌詞を確認してみましょう。

AKLO RGTO feat.SALU,鋼田テフロン&Kダブシャイン

“Everyday Wake Up

やること明確

少しでも良くするこの生活

これは、AKLOが最初に歌う部分の歌詞ですが、黄色箇所が韻を踏んでいますね。

この例のように、小節の節の部分で韻を踏むことで、歌詞がきれいに収まります。

このように、ラップを作る際には、小節の節の部分を中心に韻を踏めるよう、歌詞を工夫しましょう。

ポイント3:パンチラインをつくる

デスボイスの出し方3ステップ

ラップを作る際のポイントの3つ目に、パンチラインをつくることが挙げられます。

パンチラインとは印象的な歌詞のことで、キラーワードと言われることもあります。

今までに聞いたことのない、自分にしか考えつかないオリジナリティのあるパンチラインをつくることにこだわりましょう。

また、そのパンチラインが自分の伝えたい世界観とマッチしていることももちろん重要です。

聴き手が先読みすることのない意外性のあるワードを最終拍に入れ込むことができれば、歌詞全体にインパクトをもたらすことができます。

例えば、以下の歌詞を確認してみましょう。

ZORN”Don't Look Back

“信念も道もマイクも一本

振り返るとすりゃチャイルドシート”

自分のアーティストとしての信念を示しつつ、家族への愛も盛り込んだインパクトのあるパンチラインですよね。

このように、ラップを作る際には、自分の伝えたい世界観にマッチしつつ他人には思いつかない意外性のあるパンチラインを盛り込むことが大切です。

3.ラップを作る際の2つの注意点

デスボイスとは

最後に、ラップを作る際の注意点を以下の2点説明します。

  1. 実際に歌ってみて歌詞を調整する
  2. オリジナリティを失わない

順番に説明します。

注意点1:実際に歌ってみて歌詞を調整する

フォールス・コード・スクリーム

ラップを作る際の注意点の1つ目に、実際に歌ってみて歌詞を調整することが挙げられます。

歌詞を完璧に作ったつもりでも、実際に歌ってみると語呂が悪かったり息継ぎできる場所がなかったりすることがよくあります。

そのため、歌詞だけを先行して完成してしまうのではなく、ある程度歌詞の方向性が決まってきた時点で歌ってみて歌詞を調整し、曲を仕上げましょう。

何度も歌い込んで調整を重ねていくことで、こだわりの詰まった納得のいく作品に仕上げることができます。

このように、ラップを作る際には歌詞を机上で完成させてしまうのではなく、方向性が決まった段階で早めに歌に乗せ、繰り返し調整を重ねましょう。

注意点2:オリジナリティを失わない

ウォーミングアップをする

ラップを作る際の注意点の2つ目に、オリジナリティを失わないことが挙げられます。

ラップは韻を踏むことが大切ですが、あまりにもこだわりすぎるとオリジナリティのない歌詞になりがちです。

韻を踏むことばかりに注力すると、どうしても誰かが使ったことのある使い古された単語ばかりが並んでしまうからです。

そのため、あくまで自分の決めた世界観で自分の言いたいことにこだわることを最優先にしましょう。

ちなみに、ひと昔前のラップは韻の硬さばかりが評価されがちでしたが、最近のアーティストの中にはあまり韻の硬さにはこだわりすぎず、韻を踏めない箇所はうまくつなぐ人も多くなってきています。

このように、ラップを作る際は、極端に韻を踏むことばかりに固執しすぎず、オリジナリティを大事にして自分の言いたいことを歌詞に盛り込むことにより重点をおきましょう。

まとめ

今回の記事では、ラップの概要を説明するとともにラップを作る際の3つのポイントと2つの注意点についても解説しました。

ラップについて詳しく知りたい方は、こちらの本も面白いのでおすすめです。

ラップは一般的な歌に比べて音程が少なく簡単に作れそうに思えますが、カッコ良く仕上げるためには韻やパンチラインを入れ込みつつ世界観のある歌詞を作らなくてはなりません。

この記事を読んでラップの作り方を知り、ぜひご自身でもラップの制作にチャレンジしてみてください!

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