「音楽プロデューサーの年収はどれくらい?」
「稼げるプロデューサーになるにはどうしたらいい?」
音楽プロデューサーを目指すなら、どのくらいの年収が稼げるのか気になりますよね。
音楽プロデューサーの年収は仕事の成果や働き方に左右されます。
ここでは、音楽プロデューサーの年収、年収をアップさせる方法、音楽プロデューサーの役割の変化について紹介します。
ヒット曲が高収入につながる音楽プロデューサーのリアルな給料事情を知りましょう。
目次
1.音楽プロデューサーの年収
音楽プロデューサーの年収は、レコード会社の会社員なのか、フリーランスなのかによって大きく変わります。
ここでは。一般的な音楽プロデューサーの年収をレコード会社の所属の場合と、フリーランスの場合とに分けて説明します。
音楽プロデューサーを目指すのなら、年収についてもしっかり知っておきましょう。
(1)レコード会社所属の音楽プロデューサーの年収
レコード会社や音楽出版社に所属して、正社員として音楽プロデューサーをしている場合の年収は450万円から600万円程度と言われています。
一般的な会社員と比べても同程度の年収ですね。
会社員として音楽プロデューサーをする場合は、会社の規模や実績によって年収は大きく変わります。
会社に入ってもすぐに音楽プロデューサーになれるわけではなく、アシスタントをしながら実績や経験を積み音楽プロデューサーになるのが一般的です。
そのため、初任給は20万円程度のことも多くアシスタントとして働いている間は、年収300~400万円程度と決して高くはありません。
経験を積み音楽プロデューサーとして仕事を任されるようになれば、600万円以上の年収を稼ぐこともあります。
(2)フリーランスの音楽プロデューサーの年収
フリーランスの音楽プロデューサーの年収は、ヒット曲の有無で大きく変わります。
音楽業界で知名度がある人や人気ミュージシャンが音楽プロデューサーになった場合、1000万円から数億の年収を稼ぐこともあります。
フリーランスの音楽プロデューサーは、月給ではなくプロジェクトごとに契約を結び報酬を受け取ります。
そのため、プロデュースするアーティストや契約内容、制作費の規模によって収入は大きく変わるのです。
プロデュースした楽曲がヒットすれば、100万円単位の収入も見込めるのでフリーランスの音楽プロデューサーは夢がありますね。
ここでは、3名の有名プロデューサーの年収を紹介します。
- 小室哲哉(こむろてつや)さんの年収
- 秋元康(あきもとやすし)さんの年収
- つんく♂さんの年収
日本でもトップクラスの音楽プロデューサーになると桁違いの年収ですね。
#1:小室哲哉(こむろてつや)さんの年収
小室哲哉さんの最高年収は、全盛期の1997年に23億円だったと言われています。
小室哲哉さんは、1990年代にtrf・globe・華原朋美・安室奈美恵などの多くの有名アーティストの作詞・作曲・プロデュースを担当し、小室ファミリーとして一世を風靡しました。
プロデュースした楽曲がヒットするほど作詞・作曲の権利収入やカラオケの二次使用料が入るので、このような高額な年収となるのですね。
#2:秋元康(あきもとやすし)さんの年収
秋元康さんの最高年収は、50億円以上と言われています。
秋元康さんは、AKB48などのアイドルグループをプロデュースし、CDが売れないと言われていた時代に握手会などの付加価値をつけてCDセールスを伸ばしたことでも有名です。
AKBの作詞の多くを手がけているため、印税だけでも相当な額の年収になると思われます。
『会いに行けるアイドル』という新しいマーケットを作り出す発想力は、まさに名プロデューサーですね。
#3:つんく♂さんの年収
つんく♂さんの最高年収は、10億円と言われています。
ロックバンド『シャ乱Q』のボーカルとして活動し、1997年にはアイドルグループ「モーニング娘。」のプロデューサーとして活動をはじめ、アイドルブームを作り出しました。
作詞・作曲・プロデュースを手掛け、たくさんのアイドルを世に送り出しました。
アーティストからの音楽プロデューサーに転身して成功したプロデューサーの1人ですね。
なお、日本の有名な音楽プロデューサーについてはこの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
2.音楽プロデューサーの年収をアップさせるには
音楽プロデューサーの年収をアップさせるには、多くの楽曲に関わり実績を作ることが大切です。
ここでは、レコード会社に所属している場合とフリーランスの場合のそれぞれのケースを紹介します。
(1)レコード会社所属の音楽プロデューサーの場合
レコード会社に所属している音楽プロデューサーの場合は、所属する会社の規模である程度の収入が決まります。
プロデュースした楽曲がヒットすれば、もちろん自分の実績になりますしその後も大きなプロジェクトを任せられるなどし、年収をアップさせることは可能です。
大手のレコード会社だと、プロデュースするアーティストも多いので仕事を与えられるチャンスは増えます。
一つ一つの仕事で実績を作り、確実に年収を上げるのが年収アップへの近道です。
(2)フリーランスの音楽プロデューサーの場合
フリーランスの音楽プロデューサーの場合、楽曲を多数プロデュースし知名度をあげれば契約金の額がアップします。
フリーランスの給料は依頼に対して契約金という形で支払われるので、1件の依頼で得られる収入はレコード会社所属の会社員に比べて多いです。
また作詞や作曲をしていれば、権利収入やカラオケの二次使用料にもつながり長期的な収入につながるのです。
また、ライブやイベントをプロデュースし成功させれば一度のイベントで大きな収入になります。
フリーランスの音楽プロデューサーは、実績を積めばかなりの年収アップが期待できます。
なお、音楽プロデューサーになる方法についてはこの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
3.音楽プロデューサーの役割の変化
時代の変化とともに音楽プロデューサーのあり方も変化しています。
以前はレコード会社が主体となってアーティストをプロデュースし売り出していることが一般的でした。
しかし90年代から、小室哲哉さんやつんく♂さんのように、アーティストとして活動しながらプロデューサーを兼任するスタイルに変化しました。
アーティストとしての知名度があるで、音楽プロデューサーにキャリアチェンジしやすいのです。
プロデューサーの名前でCDが売れる時代となったのです。
現在は、CDから配信へと音楽ビジネスのあり方は変化し、SHOWROOMや17Live、ツイキャスなどのライブ配信サービスやSNSで、アーティストは自分の力で発信できるようになりました。
配信サービスの定着で、最初の2、3秒聴いただけでもっと聞きたくなる音楽が売れる時代になったのです。
そして、音楽プロデューサーの役割も変わってきます。
「そのアーティストやプロジェクトに最適な音像を作れる」「曲の共通の個性と呼ぶべき“哲学”を持っている」「曲のクオリティーが担保されている」ことができ、そのチームやプロジェクトを一手に担える組織として『agehasprings』を設立したと代表の玉井健二さんは語っています。
『agehasprings』とは、蔦谷好位置、田中ユウスケなどの気鋭のクリエイター集団で、あいみょんやOfficial髭男dismなどの人気アーティストをプロデュースしています。
音楽プロデューサーとして活躍するには、時代の流れを敏感に感じ取るセンスも大切ですね。
また、『ヒット請負人』と呼ばれ、音楽プロデューサーとして活躍している松尾潔さんについてはこの記事で紹介しているので参考にしてください。
まとめ
音楽プロデューサーの年収は、レコード会社などの会社に所属するかフリーランスで活動するかによって大きく変わります。
どちらの場合も、ヒット曲を生み出し知名度を上げることで年収アップが期待できます。
音楽プロデューサーとして稼ぐためには、時代の変化を敏感に察知するセンスと売れる音楽を作り出す才能が大切です。
自身の経験を積んで稼げるプロデューサーを目指しましょう。