「久石譲の音楽的才能はいつ開花したの?」
「久石譲の天才的なエピソードや曲を知りたい!」
久石譲の天才ぶりが発揮された名曲を知っておくことは、これからの時代を音楽で生き抜くアーティストにとってとても重要なことです。
本記事では、久石譲の天才的な才能を語るなら外せない名曲5つと音楽活動の原点について紹介します。
この記事を読んで音楽の造詣を深め、今後の音楽活動に役立ててくださいね!
以下の記事では、人気のインディーズ・レーベルついて紹介しているのでぜひご覧ください。
目次
1.日本が誇る天才音楽家、久石譲の活動の歴史
引用元:久石譲 公式サイト
久石譲は日本が誇る天才的な音楽家です。
国立音楽大学作曲学科に在学中より現代音楽の作曲家として活動を始め、これまでに多くのコンサートの作曲・演奏・プロデュースに携わってきました。
1982年に初ソロアルバム「INFORMATION」を発表し、それ以降ジャンルにとらわれない独創的なスタイルを確立しています。
『風の谷のナウシカ』を皮切りに宮崎駿監督、さらに高畑勲監督と手を組んでジブリ映画の音楽も数多く担当しました。
また、1998年に開催された「長野パラリンピック冬季競技大会」の総合プロデューサーに就任したのをはじめ、国際プロジェクトにも意欲的に関わり多岐に渡る活動を行っています。
このことから、久石譲は子供からお年寄りまでの一般大衆に愛される”人気と実力を兼ね備えた音楽家”と言えるでしょう。
(1)小学校時代が音楽活動の原点
引用元:久石譲 公式サイト
久石譲は、1950年12月6日生まれ、長野県中野市で生まれ育ちました。
音楽との出会いは、4歳の頃近くにあったバイオリン教室に通いはじめたことでした。
そして、小学校時代に膨大な数の映画を見たことが音楽活動の原点だったとインタビューで以下のように語っています。
「小学校時代はまさに映画の黄金期。公開される映画はほとんど見ていた。東映のチャンバラ劇も日活のアクション映画も大好きだった」
やがて中学校で吹奏楽部に入部するとトランペットを演奏し始めますが、音楽を奏でるよりも譜面を書くことに楽しみを感じたことから次第に作曲家を志すようになりました。
(2)高校から今に至るまでの過程
引用元:久石譲 公式サイト
長野県須坂高等学校へ進学した久石譲は、在学中に音楽の基本となる和声や対位法などの音楽理論を学んでいきます。
その後、国立音楽大学作曲科に入学すると、現代音楽へのめりこみ、学生ながらもコンサートへの楽曲提供やプロデュースを積極的に手掛けるようになりました。
音楽家として高い評価を得たことで映画音楽も依頼されるようになり、特に宮崎駿監督作品においては『風の谷のナウシカ』以降『風立ちぬ』まで29年間すべての長編アニメーション映画の音楽を手掛けました。
さらに北野武監督作品においても『あの夏、いちばん静かな海。』から『Dolls』までの7作品の音楽を手掛けています。
2.久石譲の天才ぶりがよくわかる名曲5選
引用元:久石譲 公式サイト
久石譲の天才ぶりがよくわかる名曲5選を紹介します。
1 | Oriental Wind/テレビCM「伊右衛門」 |
2 | Summer /映画「菊次郎の夏」 |
3 | Theme of Departures/映画「おくりびと」 |
4 | 風の伝説/ジブリ映画「風の谷のナウシカ」 |
5 | 空から降ってきた少女/ジブリ映画「天空の城ラピュタ」 |
久石譲は、作曲家、編曲家、指揮者、ピアニストとしてジャンルにとらわれない音楽活動をしています。
彼の生み出した曲はどれも聴く者の心を惹きつけてやみませんが、ここでは久石譲の天才的な才能がよくわかる名曲5つを特集します。
(1)Oriental Wind/テレビCM「伊右衛門」
引用元:Joe Hisaishi Official
「Oriental Wind」は2004年以降、サントリー緑茶伊右衛門のCM音楽として親しまれた曲です。
お茶のCMのために作られた曲であることから、全体的に「和」の雰囲気が感じられます。
四季折々に応じて様々なバリエーションがありますが、どれも涼しく爽やかな清涼感ある響きになっています。
「Oriental Wind」は静かなテーマから始まりますが、軽快なリズムに乗り力強さを増した音の絡み、そして静寂の中にも優しさあふれる展開へと見事に変化していくので、この曲が流れてくるとつい耳を傾けてしまうことでしょう。
「おなじみのメロディー」として10年以上もお茶の間に浸透しており、久石譲の代表曲のひとつとも言える曲です。
(2)Summer /映画「菊次郎の夏」
引用元:Joe Hisaishi Official
「Summer」は、1999年公開の映画『菊次郎の夏』(監督・北野武)のメインテーマです。
『菊次郎の夏』は母親を探す旅に出た少年と、渋々お目付役を引き受けたいい加減なおじさんの交流を描いたロードムービーです。
さんさんと降り注ぐ太陽の日差し、熱気を帯びながらもどこか爽やかに吹き付ける夏の風…誰しもが郷愁をかきたてられる名曲で、聴く者の心には自然と懐かしの子供時代の思い出が駆け抜けることでしょう。
後にトヨタ・カローラのCMにも使用されたこともあり、ドライブのお供にも最適です。
幅広い音楽性と高度な技法が盛り込まれていることから、「Summer」は久石譲の集大成とも言える楽曲として知られています。
(3)Theme of Departures/映画「おくりびと」
引用元:おくりびと
「Theme of Departures」は2008年に公開された映画『おくりびと』(Departures)の劇中曲です。
滝田洋二郎が監督を務めた『おくりびと』は、第81回アカデミー賞外国語映画賞、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したことで大きな話題になりました。
「Theme of Departures」はチェロを主体としたもので、劇中曲では若きチェリストの代表格・古川展生をはじめNHK交響楽団や東京都交響楽団の主席陣ら13名の奏でる美しいチェロの音色が映画に華を添えています。
チェロのアンサンブルが奏でる美しくもどこか儚いメロディに誰もが心打たれることでしょう。
この曲はラインミュージック や着信☆うた♪で配信されていますので、是非聴いてみてください。
(4)風の伝説/ジブリ映画「風の谷のナウシカ」
引用元:スタジオジブリ
「風の伝説」はジブリ映画『風の谷のナウシカ』に用いられた曲です。
この作品をきっかけに久石譲は後の宮崎駿監督の作品に関わっていくことになります。
”ナウシカはまさに風のような人であった”というプロローグを象徴する曲で、オルガン系のサウンドによるミニマル・ミュージックのイントロが印象的です。
このミニマル・ミュージックの見事なサウンドがナウシカの世界観・腐海のイメージに合致しており、久石譲にしか生み出せない名曲と言って良いでしょう。
この曲はラインミュージックやAmazonMusicで聴くことができます。
(5)空から降ってきた少女/ジブリ映画「天空の城ラピュタ」
引用元:スタジオジブリ
「空から降ってきた少女」はジブリ映画『天空の城ラピュタ』に用いられた曲です。
『天空の城ラピュタ』は空から降ってきた少女シータを助けた少年パズーが、彼女とともに天空の城・ラピュタを目指す愛と希望と勇気に満ちた不朽の名作で知られています。
オープニングで流れるオーケストラによる「空から降ってきた少女」は、素朴さ、壮大なひろがり、激しさ、さらには優しさを持ち合わせています。
また、主旋律を奏でるバイオリンは美しく、優雅で、ラピュタを象徴する抒情的メロディとして世界中の人々を魅了し続けています。
この曲はラインミュージックやAmazonMusicで聴くことができます。
まとめ
この記事では久石譲の天才ぶりが発揮された名曲5選と音楽活動の原点を紹介しました。
久石譲の音楽に対する思いや情熱に感化されたなら、ぜひ今後の音楽活動に役立ててくださいね!
なお、以下の記事で有名な日本人作曲家を各ジャンル別に5人ずつ紹介しているので、あわせてご覧ください。