「音響スタッフに向いている人とは?」
「音響スタッフになるために、今できることは?」
音響スタッフとはライブやコンサート、収録現場やスタジオで音の調整を全般的に実施する仕事です。
音楽好きにとっては魅力的な仕事ですが、自分に向いている仕事かどうか気になる人も多いでしょう。
この記事では音響スタッフとPAエンジニアの違いや音響スタッフに向いている人の特徴、就職のために今できることを紹介しています。
最後まで読めば、自分が音響スタッフに向いているかわかり、就職活動に対して意欲が湧いてくるはずです!
1.音響スタッフとは?PAエンジニアとの違いも解説
音響スタッフに向いている人の特徴の前に、そもそもの仕事概要を理解しましょう。
- 音響スタッフの種類
- 音響スタッフとPAエンジニアの違い
音響スタッフの種類やPAエンジニアとの違いについて、解説します。
(1)音響スタッフの種類
音響スタッフには、以下の種類があります。
- ライブPA
- ミュージカルPA
- ブライダルPA
- イベントPA
- レコーディングエンジニア
音響スタッフにはライブコンサートで音響卓を使って音量調整をするライブPA(ライブ音響スタッフ)、ミュージカルを専門にするミュージカルPA、ブライダル専門のブライダルPAやイベントを中心に活躍するイベントPAがあります。
またレコード会社で音楽を制作する際の音源収録に立ち会い、音響の調整をするレコーディングエンジニアも音響スタッフの1つです。
音響スタッフの詳しい仕事内容について知りたい方は、以下の記事も併せて読んでみてください。
(2)音響スタッフとPAエンジニアとの違い
音響スタッフとPAエンジニアには、さほど違いがありません。
音響スタッフは映画やテレビ、ライブや舞台で音響演出を担当する人全般です。
PA(パブリック・アドレスエンジニア)エンジニアは音響スタッフの中でも、ライブ・コンサート・イベントで活躍する人を意味します。
反対に収録現場やレコーディングスタジオの音響スタッフは、レコーディングエンジニアと呼称されることが多いです。
つまり音響スタッフが音響を調整する人全般を意味する言葉であり、その中にPAエンジニアが含まれるイメージです。
ライブ音響スタッフの仕事内容については、以下の記事をご覧ください。
2.音響スタッフに向いている人の特徴
音響スタッフに向いている人の特徴は4つあります。
- 音感がよく良い音を聞き分けられる『耳』を持っている
- 音楽に熱意があり音楽を創作するのが好き
- 人当たりがよく体育会系の業界に慣れている人
- 収録が早朝・深夜になってもめげない精神力と体力
自分が音響スタッフに向いているかどうか、チェックしてみましょう。
(1)音感がよく良い音を聞き分けられる『耳』を持っている
音響スタッフに向いている人は、音感がよく良い音を聞き分ける耳を持っている人です。
良い音が何かを理解していなければ、聴衆が満足する音を作れません。
もともと音感やリズム感がよく、音楽を聴いて「このリズムやメロディは心地よいな」など、音についての感性が高い人は音響スタッフに向いています。
(2)音楽に熱意があり音楽を創作するのが好き
音響スタッフに向いている人は、音響に熱意を持ち音楽を作り出せる人です。
音楽が好きな人は毎日音楽に触れて、音作りに参画できるというやりがいを感じられるため、長く仕事を続けられるでしょう。
特に音楽を聴くだけでなく、作りたいという意欲がある人には音響スタッフが向いています。
(3)人当たりがよく体育会系の業界に慣れている人
音響スタッフは人当たりが良く、体育会系の業界に慣れている人に向いています。
実は音楽業界の中でも音響スタッフは体育会系の傾向があり、人当たりがよくないと人間関係で悩む可能性があります。
上下関係も厳しめなので、愛想が良く世渡り上手なタイプの人の方が上にも可愛がられるでしょう。
(4)収録が早朝・深夜になってもめげない精神力と体力
音響スタッフの仕事は勤務時間が不規則になりやすく、収録やライブ会場の設営が早朝や深夜になることもあります。
不規則な生活や長時間労働に耐えうる体力があり、過酷な環境でもめげないストレス耐性が必要です。
基本的に心身ともに健康でタフな方が、音響スタッフに向いているといえるでしょう。
3.音響スタッフに向いている人が就職のために今からできること
音響スタッフに向いている人が就職のために今からできることを3つ紹介します。
- ライブや音楽をたくさん聴いて音感やテンポを養う
- 音響機材の扱い方を勉強する
- 学生なら音楽の専門学校に通う
今から就職先を探す方や転職を検討している方は、音響スタッフになるための努力をはじめましょう。
(1)ライブや音楽をたくさん聴いて音感やテンポを養う
音響スタッフに向いている人が今すぐできるのは、ライブや音楽をたくさん聴いて音感やテンポを養うことです。
音響スタッフには音楽への感性が欠かせません。
たくさんの音楽に音響技術を意識しながら触れることで、臨場感のある音作りや大衆に受けるテンポなどを学べます。
(2)音響機材の扱い方を勉強する
音響スタッフの実務経験がない方は、音響機材の扱い方を勉強しておきましょう。
より早く音響スタッフとして成長したいなら、入社前から音響機材の操作方法は基礎知識としてつけておくべきです。
音響機材の使い方は実際に音響機材を購入したり、参考書で音楽理論を学んでおくなどして準備しておきましょう。
(3)学生なら音楽の専門学校に通う
今学生の方は、音響スタッフになるために音楽の専門学校も進路の1つとして検討してください。
新卒採用であれば実務経験がなくても、音響スタッフとして正社員雇用が狙えるからです。
大学に音響機材の授業があるなら、大学で知識をつけても良いでしょう。
4.音響スタッフについてのQ&A
音響スタッフについてのQ&Aをまとめました。
- 音響スタッフの年収はどれくらいですか?
- 音響スタッフは資格がないとなれませんか?
- 音響スタッフの魅力ややりがいを教えてください
1つずつ解説します。
Q1.音響スタッフの年収はどれくらいですか?
音響スタッフの年収は426万円が平均値で、非正規雇用の場合は200万円台もあり得ます。
もちろん正規雇用になり実力と経験がつけば、500万円以上になることもあります。
また、フリーランスの音響スタッフとしてアーティストから指名を受けるまでに成長できれば、年収1,000万円以上も射程範囲内です。
Q2.音響スタッフは資格がないとなれませんか?
音響スタッフに特に資格は必要ありませんが、音響機材の扱い方は必須知識です。
未経験の方も音響機材の操作方法に慣れておく、自分で音響機材を触ってみたりして勉強しておきましょう。
Q3.音響スタッフの魅力ややりがいを教えてください
音響スタッフの魅力ややりがいは、自分がバンドやアーティストの音作りに参加できることです。
日々音楽に触れられる仕事なので、音楽が好きな人にとっては非常に魅力的な仕事といえるでしょう。
特にバンドやコンサートが好きな方は、ライブPAを目指すのがおすすめです。
まとめ
音響スタッフに向いている人は音についての感性が鋭く、コミュニケーションスキルと体力がある人です。
また音楽が好きであることも音響スタッフの必須条件。
この記事で紹介した音響スタッフに向いている人の特徴に当てはまっている方は、ぜひ音響スタッフの仕事を探してみてください。
あなたも音響スタッフになって、自分の適性を活かして仕事をしましょう!