【音楽業界の仕事一覧】必要なスキルや向いている人を解説

「音楽業界の仕事ってどんなものがあるの」
「転職先企業の種類がわからない」

音楽業界にどんな仕事があるかわからず、転職活動が進まないとお悩みではありませんか?

実は音楽業界にはいろいろな企業があり、企業ごとに選べる職種も異なります。

この記事では、音楽業界の転職先一覧と転職先別の職種、音楽業界に向いている人について解説します。

最後まで読めば、音楽業界の仕事についての知識がついて、自分がやりたい仕事がわかるでしょう。

1.音楽業界の転職先一覧

音楽業界の転職先は主に5つです。

  1. 音楽プロダクション
  2. レコード会社
  3. 音楽出版社
  4. イベント関連会社
  5. 著作権管理会社

1つずつ企業の概要について解説します。

(1)音楽プロダクション

音楽プロダクションとは主に、アーティストの歌手活動をサポートする仕事です。

歌手のマネジメントや育成に加えて、楽曲を作る際のレコード会社へのプレゼンなどを行います。

また、デビュー後はアーティストの宣伝やファンクラブの運営、ファンミーティングの設定、ファングッズの制作を行います。

音楽プロダクションとは、アーティストがスムーズに活動できるように、裏方で支援する仕事です。

(2)レコード会社

レコード会社とは、音楽プロダクションに所属する歌手が制作した楽曲を流通させる会社です。

簡単にいえば、CDやMP3音源を制作して流通させます。

CDを販売するショップへ営業したり、制作した音源の宣伝なども行います。

また近年では、レコード会社が自社プラットフォームを使って、音源の配信を実施するケースもあるでしょう。

(3)音楽出版社

音楽出版社は、アーティストや作曲家から楽曲の著作権を譲り受けて、JASRACなどの著作権管理会社へ管理を委託する仲介をします。

仕事内容としては、著作権の管理や収益分配を担当します。

楽曲制作に関わるのではなく、権利関係の会社となるため、法務や事務などのバックオフィス的な業務が多い仕事です。

また音楽出版社が自ら、アーティストの楽曲がより多くの場面で使われるように、さまざまな会社へ営業をかけることもあります。

さらに最近は音楽出版社が新たなアーティストを発掘するための部門を作り、アルバム制作の支援を実施する場合もあります。

(4)イベント関連会社

イベント関連会社は、アーティストがライブなどをする際のイベント企画・プロモーションを担当する会社です。

音楽プロダクションと協力して、アーティストがスムーズにライブ活動ができるようサポートします。

具体的には会場を押さえて人員を配置したり、ライブ構成やグッズ販売などの管理を実施します。

また、イベントのチケットを販売会社に委託して販売したり、集客の宣伝もイベント関連会社の仕事です。

(5)著作権管理会社

著作権管理会社は、よく知られるJASRACのような会社で、音楽の著作権を管理しています。

実際には、音楽出版社がアーティストから譲渡された著作権を、著作権管理会社が管理受託している形式です。

そのためYouTubeやカラオケなどで楽曲が使用された場合は、JASRACのような著作権管理会社へ収益が入る仕組みとなっています。

著作権管理会社は、著作権の管理と収益分配をおこないます。

2.【職種別】音楽業界の仕事一覧

音楽業界の仕事一覧を紹介します。

  1. 音楽プロダクションの職種
  2. レコード会社の職種
  3. 音楽出版社の職種
  4. イベント関連会社の職種
  5. 著作権管理会社の職種

自分が入りたい転職先にどのような職種があるかを把握しておきましょう。

1つずつ解説します。

(1)音楽プロダクションの職種

音楽プロダクションの職種は、以下の3つです。

職種
  • アーティスト
  • マネージャー
  • 運営スタッフ

音楽プロダクションに所属しているのは、アーティストやそのマネージャー、運営スタッフです。

アーティストは音楽活動が主な仕事で、シンガーソングライターの場合は楽曲制作もおこないます。

マネージャーはアーティストのスケジュール管理や、各種メディアへの売り込み・出演依頼の交渉などの担当です。

運営スタッフは、アーティスト活動のバックアップがメインで、ファンクラブやグッズ制作などの管理を行います。

(2)レコード会社の職種

レコード会社には、主に以下5つの職種があります。

主な職種
  • 作詞・作曲家
  • スタジオミュージシャン
  • サウンドクリエイター
  • プロデューサー
  • PRスタッフ

レコード会社には作詞・作曲家が所属しており、アーティストを売り出す際の楽曲制作を担当します。

またスタジオミュージシャンは、レコーディングする際にスタジオで楽曲の演奏を実施するミュージシャン業の1つです。

サウンドクリエイターは映画やドラマなどで使用する音楽を制作する仕事です。

プロデューサーは楽曲制作現場の要で、コンセプトの決定から売り出しの方向性の決定・ミュージックビデオの制作などを取りまとめます。

PRスタッフとは、制作したレコードをプロモーションする役割です。

CDを流通する会社や、音楽配信プラットフォームとの営業などを行います。

音楽プロデューサーの仕事内容については、こちらで詳しく説明しています。

音楽プロデューサーと作曲家の違いとは?仕事・年収・やりがい・資格を解説

2022.02.04

(3)音楽出版社の職種

音楽出版社の職種は、以下のとおりです。

主な職種
  • プロモーター
  • 営業
  • 法務関係

音楽出版社はアーティストを売り出すための宣伝も担当するため、プロモーターの職種も需要が高いです。

また営業担当は、担当するアーティストの宣伝をおこない、市場でよりアーティストが認知されるようにアピールします。

法務関係は著作権の管理や作曲家・作詞家との著作権契約を担当します。

(4)イベント関連会社の職種

イベント関連会社の職種を紹介します。

主な職種
  • コンサートプロモーター
  • PAエンジニア
  • 照明スタッフ
  • コンサートスタッフ

コンサートプロモーターとは、コンサートの集客を担当する仕事です。

イベントにより多くの人が来場してくれるよう、イベントの構成から宣伝までを全般的に担当します。

PAエンジニアとは専門機材を用いて、コンサート会場の音響を担当する仕事です。

証明スタッフは、コンサート中の照明演出などを全般的に担当します。

最後にコンサートスタッフとは、チケットのもぎりや入退場の管理などを、現場で実施するスタッフです。

PAエンジニアの仕事内容については、以下の記事で紹介しています。

PAエンジニアとは?具体的な仕事内容とお給料・取っておくべき資格

2022.10.05

(5)著作権管理会社の職種

著作権管理会社では、以下のような職種を選べます。

主な職種
  • 著作権管理実務担当
  • エンジニア

著作権の管理や利用の監視が主な仕事となり、事務や法務経験者からの転職が多い職種です。

また、近年は効率的な著作権管理のためのシステム開発のためのエンジニア求人も増えています。

3.音楽業界の仕事に向いている人

音楽業界の仕事に向いている人は、以下の条件に当てはまる方です。

音楽業界の仕事に向いている人
  • 音楽に対して熱意を持っている人
  • 各業種に活かせるスキルや経験がある人
  • コミュニケーション能力の高い人

音楽業界にはさまざまな職業があり、すべての企業が華やかな仕事につけるわけではありません。

重要なのは音楽に対しての熱意や、各業種に活かせるスキルや経験があること、コミュニケーション能力です。

業種ごとに選べる職種が異なり、異業種からでも実務に活かせるスキルがあれば音楽業界への転職は可能です。

音楽業界への転職方法については、以下の記事を読んでみてください。

音楽業界の転職難易度は?選べる転職先4種と経験別転職のコツ

2023.12.07

まとめ

音楽業界の仕事は、選ぶ転職先企業によって異なります。

サウンドクリエイターなどは経験者の方が有利ですが、その他イベント運営やプロモーターなどは、前職での営業スキルを活かせるでしょう。

音楽業界の仕事を理解して、自分の経歴を活かせる仕事を選んでください。

関連記事