コライト(CO-Write)とは?共同で曲作りする3つのメリット

「コライトという作曲方法があると聞いたが、どのような作り方なの?」
「コライトで作曲するとどのようなメリットがあるの?逆にデメリットはないの?」

このように悩んでいませんか?

実はコライトで作曲すれば、自分だけでは考えつかなかった幅の広い曲作りが可能となる反面、共同作業ならではの制約が発生する点に注意が必要です。

今回の記事では、コライトの概要と3つのメリット、3つのデメリットについて紹介します。

この記事を読んでコライトについて理解し活用することで、周りの作曲者から刺激をもらいながらより高いクオリティの曲作りを行ってください!

1.コライトとは

コライトとは、英語表記ではCo-Writeと書き、共同で曲作りを行うことを言います。

コライトは、一般的に3人程度のチームを作り、互いに意見を出し合ったり、得意分野ごとに分業したりして、曲作りを行っていきます。

顔を合わせて一緒に作業することもあれば、インターネットを使って離れた場所のまま作業を進めることもあります。

最近の楽曲はクオリティが高くなり、専門性の高い作曲技術が求められる傾向にあるため、それぞれの得意分野を担当し合うことのできるコライトという作曲方法が注目されるようになったのです。

すでに海外では単独よりもコライトで曲作りする方が主流で、日本でも活用例が増えてきています。

このように、コライトとは複数の作曲家が共同で曲作りを行うことを指し、それぞれの得意領域で力を発揮しあうことで幅広い曲作りにチャレンジすることが可能です。

2.コライトを活用する3つのメリット

推測した音を書き留めるための道具

次に、コライトを活用するメリットを以下の3点に分けて説明します。

  1. 他の作曲家の刺激を受けて幅広い曲ができる
  2. それぞれの得意分野を活かして効率的に作曲できる
  3. 他人の作曲手法を勉強できる

順番に説明します。

メリット1.他の作曲家の刺激を受けて幅広い曲ができる

コライトを活用するメリットの1つ目に、他の作曲家の刺激を受けて幅広い曲ができることが挙げられます。

曲作りを自分一人で単独で行う場合、どうしても自分の思いつくアイディアには限界があり、どの曲も似たような傾向になりがちです。

しかし、コライトにより他の作曲家と一緒に曲作りを行う場合には、楽曲に関する意見を出し合ったり、アドバイスをもらうことが可能です。

このような刺激を受けることで、今まで自分だけでは思いつかなかった幅広い曲を作り上げることが可能になります。

自分のアイディアが他の作曲家によりどのように変化するのかに注目することも、今後曲作りを続けていく上での参考になります。

メリット2.それぞれの得意分野を活かして効率的に作曲できる

コライトを活用するメリットの2つ目に、それぞれの得意分野を活かして効率的に作曲ができることが挙げられます。

作曲と一言で言っても、その中にはメロディー・アレンジ・リズムトラックなどさまざまな作業があります。

メロディーを作るのは得意だけどアレンジは不得意な人もいれば、その逆の人もいるでしょう。

得意な分野に集中して、不得意な分野を他の人に任せることができれば、それだけ早く効率的に作業を行うことが可能です。

このように、コライトを活用することで、それぞれが得意な分野の作業を集中して行い、効率的に曲作りを進めることができます。

メリット3.他人の作曲手法を勉強できる

コライトを活用するメリットの3つ目に、他人の作曲手法を勉強できる点が挙げられます。

従来、曲作りは単独で行う作業であったため、その手法は統一されておらず、それぞれ自分が考えた方法で自由に曲作りを行ってきました。

自分の好きな手順で作曲することは、自分にとって楽な方法ではありますが、その一方で誰にも指摘されず自分自身でも気づけていないまま、非効率な手順で曲作りを続けている可能性もあります。

コライトを経験すると、他人の作曲手法を間近で見たり、他人と作業手順を合わせる必要が出てくるため、自分の知らなかった効率的な手法や手順を勉強することが可能です。

有効な手法を学ぶことができた際には、次回以降のコライトはもちろん、今後の単独での曲作りにも取り入れることができるため、作曲家としての財産になります。

3.コライト活用の際に気を付けたい3つのデメリット

曲のテンポとキーを決める

最後に、コライト活用の際に気を付けたいデメリットを以下の3つの観点から説明します。

  1. 不得意分野の経験がつめず上達しない
  2. 納期遅延などの際には連帯責任になる
  3. 自分の希望の曲に仕上がるとは限らない

順番に説明します。

デメリット1.不得意分野の経験がつめず上達しない

バッキングシンセでサビに重厚感を持たせる

コライト活用のデメリットの1つ目に、不得意分野の経験がつめず上達しない点が挙げられます。

メリットの2つ目として、それぞれの得意分野を活かして効率的に作曲できることをすでに述べました。

しかし、逆に言えば、不得意分野を他の作曲家に任せてばかりいると、いつまでたっても自分自身でその分野を経験しないため、上達も望めません。

これからもコライトで得意分野ばかりを集中してこなす予定の方はよいですが、単独で作曲できる技術も身に付けていきたい人であれば同じ作業分担ばかりを続けていてはいけません。

そのため、苦手分野を上手にこなす作曲家たちのスキルを盗みながら、時には自分自身で作ることにも積極的にチャレンジしていきましょう。

デメリット2.納期遅延などの際には連帯責任になる

Webコンテンツにサービスとして出品する

コライト活用のデメリットの2つ目に、納期遅延などの際には連択責任になる点が挙げられます。

コライトで作曲の仕事を請け負う場合でも、クライアントから見れば全体の曲が仕上がるところまでが1つの仕事です。

そのため、一人の作業が遅れると共同作業者にも迷惑がかかってしまいます。

自分が納期を遅延させてはいけないのはもちろんのことですが、自分の作業が完了していても共同作業者の作業が遅れることで納品とならず報酬が支払われなかったり、信頼を損ねるリスクがあることを理解しておきましょう。

そのため、共同作業者を選定する際には、作曲スキルが高いことだけでなく、責任感を持って仕事をこなす人物かどうかを見極めることも非常に重要です。

デメリット3.自分の希望の曲に仕上がるとは限らない

コライト活用のデメリットの3つ目に、自分の希望の曲に仕上がるとは限らない点が挙げられます。

一人だけで曲作りをしている時は、自分の理想の曲となるまでとことんこだわって作りこむことが可能です。

しかし、コライトの場合は共同作業者と意見をすり合わせながら曲を仕上げる必要があり、時には妥協しなければならないこともあるでしょう。

そのため、どうしても意見を曲げられなかったり、こだわった部分を変更することがストレスになる人にはコライトは向きません。

コライトで曲を作る場合、共同作業者から自分にはない発想を取り入れられる反面、いつでも自分の希望ばかりを通せるとは限らない点を覚えておきましょう。

まとめ

今回の記事では、コライトの概要と3つのメリット・3つのデメリットについて紹介しました。

コライトで作曲すれば、自分だけでは考えつかなかった幅の広い曲作りが可能となりますが、その一方で共同作業ならではの制約が発生することを知っておく必要があります。

この記事を読んでコライトについて理解し活用することで、周りの作曲者から刺激をもらいながらより高いクオリティの曲作りを行ってください!

関連記事