初心者が知っておくべきコード進行の種類とは?コードの3つの機能!

「コード進行の種類って何があるの?」
「コード進行ってどのようなコードで構成されるの?」

コード進行を作る上で、どのような種類があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

実は、コード進行は構成されるコードの機能によって内容が大きく変化するのです!

本記事では、初心者が知っておくべきコード進行の種類やコードの機能を紹介します。

この記事を読めば、イメージに近いコード進行が作れるようになりますよ!

なお、以下の記事でコード進行のルールについて紹介しているので、あわせてご覧ください!

コード進行のルールとは?初心者におすすめの定番のコード進行3選

2020.11.28

1.知っておくべきコードの3つの機能

知っておくべきコードの3つの機能

初心者が知っておくべきコードの機能を紹介します。

知識として持っておくべきコードの機能は以下の3つです。

  1. トニックコード
  2. ドミナントコード
  3. サブドミナントコード

順に紹介するので、コードにどのようなものがあるのか頭に入れておきましょう!

(1)トニックコード

トニックコード

トニックコードは安定感があるコードで、コード進行の主役となります。

トニックコードは主に以下の3つです。

トニックコード特徴
  • コード進行の主役となるコード
  • コード進行の最初と最後に使われることが多い
  • 最後に使うと終わりの雰囲気を出すことができる
Ⅲm
  • Ⅰの代用として使える
  • 終わりの雰囲気が出せないので、最後に使うのは不向き
  • コード進行の中盤に使うのがおすすめ
Ⅵm
  • 悲しい雰囲気を出せるコード
  • 最初や最後に使うと曲全体が悲しいイメージになる
  • Ⅵm→Ⅰの流れで使うと明るく安定感のある終わりになる

キーがCのときは、「C・Am・Em」がトニックコードになります。

コード進行のメインとなるコードになるので、この3つがコード進行の主役となることを覚えておきましょう!

(2)ドミナントコード

ドミナントコード

ドミナントコードは不安定な響きを持つコードで、曲に動きをもたらします。

ドミナントコードは以下の2つです。

ドミナントコード特徴
  • Ⅰのコードと相性が良い
  • 期待感を持たせる効果がある
  • サビへとつなぐコードとして活用される
Ⅶm(♭5)
  • 必ずしも終わりにつなげるコードではない
  • 中級者から上級者向けのコード
  • 使いどころが難しく初心者には使いにくいコード

キーがCのときは、「G・Bm(♭5)」がドミナントコードになります。

Ⅰへのつなぎに使われることが多いので、初めのうちはⅤ→Ⅰの流れを活用しましょう!

(3)サブドミナントコード

サブドミナントコード

サブドミナントコードは使い勝手が良く、トニックコードやドミナントコードを引き立てる役割を持ちます。

以下の2つがサブドミナントコードです。

サブドミナントコード特徴
Ⅱm
  • Ⅴのコードと相性が良い
  • Ⅳの構成音と似ており、Ⅳの代用として活用できる
  • 他のダイアトニックコードと相性が良い
  • Ⅰへとつなぐと穏やかな印象にすることができる
  • ⅠとⅣのコードだけでも楽曲ができる
  • コード進行の初めにも使える

キーがCのときは、「Dm・F」がサブドミナントコードになります。

コード進行に加えることで音の流れがなだらかになるので、表現の幅を広げたいときに使いましょう!

なお、以下の記事でもサブドミナントコードについて解説しているのでご覧ください。

サブドミナントとは?基本となる3コードを知ることが理解への早道

2020.11.30

2.初心者が知っておくべきコード進行の種類3選

初心者が知っておくべきコード進行の種類3選

初心者が知っておくべきコード進行の種類を紹介します。

今回紹介するコード進行の種類は以下の3つです。

  1. スリーコード
  2. 代理コード
  3. ノンダイアトニックコード

順に紹介するので、どのようなパターンがあるのか把握しておきましょう!

なお、定番のコード進行を以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!

初心者が把握すべき定番コード進行一覧!コード進行の3つの勉強法

2020.11.30

(1)スリーコード

スリーコード

コード進行の基本と言われているのがスリーコードです。

スリーコードとは、上記で紹介した3つの機能を持ったコードのみで構成されたコード進行を言います。

以下の流れがスリーコードです。

スリーコード

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

Ⅰがトニックコード、Ⅳがサブドミナントコード、Ⅴがドミナントコードで、キーがCのときは「C→F→G→C」となります。

スリーコードのポイントは、徐々に不安定なコードになることです。

特に複雑なコードが含まれないので、初心者はまずスリーコードでコード進行を作りましょう!

(2)代理コード

代理コード

スリーコードを少しアレンジしたのが代理コードです。

代理コードとは、一部のコードをスリーコードと響きが似ている別のダイアトニックコード(キーを基準にしてドレミファソラシと聞こえる7音)に置き換えたコード進行を言います。

ダイアトニックコードは、以下の通りです。

キーコードⅡmⅢmⅥmⅦm(♭5)
C(ド)CDmEmFGAmBm(♭5)
D(レ)DEmF♯mGABmC♯m(♭5)
E(ミ)EF♯mG♯mABC♯mD♯m(♭5)
F(ファ)FGmAmB♭CDmEm(♭5)
G(ソ)GAmBmCDEmF♯m(♭5)
A(ラ)ABmC♯mDEF♯mG♯m(♭5)
B(シ)BC♯mD♯mEF♯G♯mA♯m(♭5)

たとえば、Ⅰのコードに対してⅥm、Ⅳのコードに対してⅡmが似ているコードです。

スリーコードを以下のようにアレンジすることで代理コードにすることができます。

代理コード
  • Ⅰ→Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ

キーがCのとき、FをDmに変えて「C→Dm→G→C」にしたり、Cと似た音のAmをDmとの間に挟んで「C→Am→Dm→G→C」のように変化の響きをなだらかにしたりすることが可能です。

代理コードを活用することで、初心者でも簡単に表現の幅を広げることができるので、スリーコードに慣れたら積極的に使っていきましょう!

(3)ノンダイアトニックコード

ノンダイアトニックコード

表現の幅をより広げたい場合は、ノンダイアトニックコード(ダイアトニックコード以外のコードが含まれたコード進行)が有効です。

ノンダイアトニックコードはさまざまなパターンがありますが、以下のコード進行を頭に入れておきましょう。

コード進行名コード進行の特徴コード進行例
セカンダリー
ドミナントコード
セカンダリードミナントコード(Ⅰ7、Ⅱ7、Ⅲ7、Ⅵ7)を入れる
  • Ⅰ→Ⅰ7→Ⅳ→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅱ7→V→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅲ7→Ⅵm→Ⅴ→Ⅰ
サブドミナント
マイナーコード
サブドミナントマイナーコード(Ⅳm)を入れる
  • Ⅰ→Ⅳm→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅳ→Ⅳm→V
ブルースコードブルースコード(Ⅰ7、Ⅳ7)を入れる
  • Ⅰ7→Ⅳ7→Ⅰ7→Ⅳ

ノンダイアトニックコードを使いこなすのは、初心者のうちは複雑で難しいので、どのようなコード進行があるのか軽く把握しておく程度でよいでしょう。

まとめ

コード進行を作るときは、コードの機能を把握しておくことが重要です。

コード進行は楽曲の印象に直結するので、イメージに合うコードを選ぶ必要があります。

今回紹介した3つのコード進行の種類を参考に、コード進行作りに挑戦してみましょう!

なお、以下の記事でコード進行の覚え方について紹介しているので、あわせてご覧ください!

初心者におすすめのコード進行の覚え方とは?効率良く覚える3つのコツ

2020.11.30

関連記事