「日本のヒップホップってなんかダサいイメージ」
「ジャパニーズヒップホップの名曲って何がある?」
日本のヒップホップはカッコ悪い?それは大きな間違いです!
ジャパニーズヒップホップは1980年代から進化し続け、世界的にも恥じないレベルの楽曲がたくさんあります。
この記事ではジャパニーズヒップホップの概略と、聞いておくべき名曲・名盤を9つ紹介しています。
最後まで読めばあなたも日本のヒップホップが大好きになるはずです。
1.ジャパニーズヒップホップ(日本のヒップホップ)の概略
ジャパニーズヒップホップの概略を解説します。
- 1980年代ごろから日本でもヒップホップが流行
- 1990年には日本を代表するヒップホップアーティストが誕生
- 2000年にはラップブームが到来
日本のヒップホップは1980年代ごろから台頭し、現在のように主流な音楽ジャンルとなりました。
どのような経緯で日本のヒップホップが流行ってきたか説明します。
(1)1980年代ごろから日本でもヒップホップが流行
ジャパニーズヒップホップは、1980年代ごろから流行してきました。
もともとヒップホップは、1970年代にニューヨークのブロンクス地区で開かれたパーティにルーツを持つブラックミュージックの1種です。
貧しい若者たちが、アクロバティックなダンスや社会への不満を歌ったラップ・スクラッチを行ったのが始まり。
当時のアメリカでは黒人差別が根強く残っており、貧富の差が開いておりなるべくお金をかけない遊びとして生まれたのがヒップホップの源流です。
1970年にアメリカで生まれたこの文化は1980年代に日本へ輸入されました。
1981年には山田邦子さんがシングルでラップを披露するなどし、徐々に日本にヒップホップが知られるようになりました。
(2)1990年には日本を代表するヒップホップアーティストが誕生
1990年代にはスチャダラパーがアルバムを発売し、本格的なヒップホップアーティストが登場しました。
テレビでも「ダンス甲子園」が始まるなど、日本にも文化としてのヒップホップブームが到来。
日本語の歌詞とブラックカルチャーを組み合わせたジャパニーズヒップホップの源流が誕生しました。
1990年代前半から後半にかけては、ジャパニーズヒップホップの元祖となったアーティストが多く誕生した時代です。
(3)2000年にはラップブームが到来
2000年代には日本でラップブームが起こりました。
タッパーたちがメディアに登場するようになり、ラップが1つの音楽ジャンルとして認められるようになった時代です。
現在でも活躍している「般若」さんや「MC漢」さんらが台頭し始めたのも、このラップブームから。
2000年代後半ではラップは衰退して、ヒップホップアーティストが減ったと言われていますが、近年のYouTubeの台頭によりまた人気を取り戻しています。
2.日本のヒップホップのレジェンド曲
日本人なら聴いておきたい日本のヒップホップのレジェンド曲・アルバムを9個紹介します。
- ホームシック/ECD
- DON`T TURN OFF YOUR LIGHT/MICROPHONE PAGER
- 5th WHEEL 2 the COACH(1995年)/スチャダラパー
- ブッダの休日(1997年)/BUDDHA BRAND
- RHYME ANIMAL(1998年)/Zeebra
- 平成維新/キングギドラ
- あの頃じゃねえ/般若
- かつて天才だった俺たちへ/Creepy Nuts
- Viva -La-Revolution/Dragon Ash
1980年代から伝説となっている曲なので、ぜひ視聴してください。
(1)ホームシック/ECD
ECDが1995年に発表した「ホームシック」は、現代でもジャパニーズヒップホップの名盤として語り継がれています。
スチャラダラパーの「今夜はブギーバック」のアンサーソング「DO THE BOOGIE BACK」が収録されているなど名曲揃い。
ヒップホップファンなら必ず好きな曲が見つかるので、是非聴いてみてください。
(2)DON`T TURN OFF YOUR LIGHT/MICROPHONE PAGER
DON`T TURN OFF YOUR LIGHT/MICROPHONE PAGERは、1995年に発表されたアルバム。
1980年代初頭のジャパニーズヒップホップの雰囲気を感じ取れる楽曲を聴くことができます。
このアルバムで初めて日本語ラップを聴き、ファンとなった人も多いほど影響を与えたアルバムです。
(3)5th WHEEL 2 the COACH/スチャダラパー
5th WHEEL 2 the COACH/スチャダラパーは、1995年に発売されたスチャダラパーの5枚目のアルバムです。
傑作と呼び名の高い本作は、ヒップホップとサブカルをミックスさせた新しいアルバムとなりました。
比較的シリアスな曲が多く、落ち着いて聴けるヒップホップアルバムです。
(4)ブッダの休日/BUDDHA BRAND
ブッダの休日/BUDDHA BRANDは、BUDDHA BRANDの中でも名曲と呼ばれる1曲です。
爽やかな楽曲でヒップホップながら、聴いていてリラックスできる楽曲。
とにかくオシャレな楽曲で、現在でもヒップホップファンから愛される1曲です。
(5)RHYME ANIMAL/Zeebra
RHYME ANIMAL/Zeebraは、Zeebra史上最高の1曲。
キング・ギドラではなくソロとして発表した楽曲で、強烈なメッセージが込められています。
ジャパニーズヒップホップのレベルを上げようと奔走しているZeebraの名曲は絶対に聞いておくべきでしょう。
(6)平成維新/キングギドラ
平成維新/キングギドラは、童子-Tとのコラボ曲です。
当時のトップレベルのラッパーが集まって作成された平成維新は、2022年現在でも色褪せないかっこよさ。
ヒップホップファンなら誰もが知っている楽曲です。
(7)あの頃じゃねえ/般若
あの頃じゃねえ/般若は、2016年にリリースされたヒップホップ楽曲。
メッセージ性が強く励まされる力強い歌詞が特徴です。
自分自身の挫折や葛藤をリリックに乗せていくスタイルの般若の歌詞に、若者が深く共感して現在でも愛されるヒップホップとなっています。
(8)かつて天才だった俺たちへ/Creepy Nuts
かつて天才だった俺たちへ/Creepy Nutsは、2020年にリリースされ、帝京平成大学のテレビCMにも起用されたヒップホップ曲。
誰もが経験した幼い頃の”万能感”を歌った曲で、若者の心に深く訴えかける歌です。
世界一のDJと日本一のラッパーの呼び名が高いCreepy Nutsは今一番注目されているヒップホップアーティストなので、絶対に押さえておきましょう。
(9)Viva-La-Revolution/Dragon Ash
Viva -La-Revolution/Dragon Ashは、日本ヒップホップ界の金字塔とも言えるアルバムの1つ。
15曲が収録された本アルバムには、Dragon Ashのかっこいいサウンドがぎっしり詰まっています。
日本ヒップホップ界を牽引してきたDragon Ashの集大成とも言えるアルバムです。
まとめ
日本のヒップホップのかっこよさを感じられたのではないでしょうか?
日本ヒップホップは1980年代に生まれ、現在に至るまで数々の若者の苦悩や葛藤を表現しています。
聞いているだけで爽快なリリックとメロディで、励まされ癒されること間違いなし。
記事で紹介したジャパニーズヒップホップの名盤を聞いて、日本ヒップホップの世界に浸ってください!